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Web3投資会社DWF Labs、Polytrade Financeと現実資産(RWA)市場で提携

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

現実資産(RWA)をDeFiで提供

Web3企業DWF Labsは12日、現実資産(RWA)を提供するDeFi(分散型金融)プロトコルのPolytrade Financeと提携すると発表した。これにより、Polytradeが新たな地域で重要なパートナーシップを築いていくことを支援する。

Polytradeはアラブ首長国連邦ドバイを拠点としており、イーサリアム(ETH)のERC-6960規格と資産トークン化を中心としたRWAマーケットプレイスを運営している。

個人や機関投資家は、Polytradeの単一アプリから、さまざまなオンチェーンプロトコルなどで提供されているRWAを見付け、投資、入手、売却することが可能だ。

具体的には、株式や政府短期証券、ストラクチャードファイナンス(仕組み金融)、不動産などを、ERC-6960を通じてDeFi対応・相互運用可能にしている。

現在、現実資産(RWA)である株式や債券、不動産、美術品、貴金属その他をトークン化することについて、注目が高まっているところだ。今回の動きも、そうした潮流の一端を示すものといえる。

金融大手HSBCも8日、米リップル社傘下のMetaco(メタコ)と協業して、RWAをデジタル化した資産のカストディサービスをローンチする計画を発表した。

関連HSBC銀がリップル傘下Metacoと協業、トークン化したRWAのカストディをローンチへ 

RWAとは

「Real World Asset(現実資産)」の略。ブロックチェーン上でトークン化されるRWAには不動産、アート作品、トレーディングカード等の実物資産、株や債権等の有価証券などが含まれる。

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シードラウンドで380万ドル調達

Polytradeの創設者兼CEOであるピユシュ・グプタ氏は、提携について次のように述べた。

Polytradeは、現在の金融システムにおける主要な問題をブロックチェーンを使用して解決できるという認識から生まれた。

ブロックチェーンにより、資本配分を改善し、顧客へ商品を届ける経路における問題に取り組む上でもよいインパクトを与えることができる。

DWF Labsと力を合わせてイノベーションを推進し、世界の金融機関とユーザーが現実資産にアクセスする方法を変革していきたい。

Polytradeは3月、シードラウンドで約5.8億円(380万ドル)を資金調達していたところだ。Alpha Wave、Matrix Partners、Polygon Ventures、CoinSwitch Venturesがラウンドを主導していた。

この際にグプタCEOは、「取引のサプライシステム全体をブロックチェーン上に導入するためのさまざまなモデル」を構築していくことや、ラテンアメリカ、米国、欧州市場でも事業を拡大していくことを目指すと話している。

一方、DWF Labsは、シンガポールを拠点とする暗号資産(仮想通貨)のマーケット メーカーで、Web3投資企業でもある。これまでに、トロンやアルゴランド、GALA Gamesやその他企業に出資してきた。

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