はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用
CoinPostで今最も読まれています

米海軍、独自ブロックチェーン「PARANOID」開発で民間企業のパートナー募集

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

海軍研究所がブロックチェーン開発

米国の海軍は独自ブロックチェーン技術「PARANOID」について共同で研究開発を行う民間部門パートナーを求めている。米国防総省のパートナー企業TechLinkが5月31日に発表した。

PARANOID(パラノイド)は、英語で「Powerful Authentication Regime Applicable to Naval Operational Flight Program Integrated Development(海軍運用飛行プログラム統合開発に適用可能な強力な認証制度)の略だ。

もともと、海軍航空機プログラム用の航空電子工学ソフトウェアを安全に開発できるように作られた。

パラノイドを使用すると、すべての重要なソフトウェア開発はブロックチェーン上のトランザクションになる。これにより、悪意のあるコード変更や、その他のサイバー攻撃を即座に検出することが可能だ。

パラノイドは現在、米国防総省の技術移転パートナー企業TechLinkを通じて、民間企業が商業的に利用できるようになったところだ。

特に米国海軍のパラノイドの開発者らは、政府機関と民間企業が共同で研究開発に取り組むことを可能にする共同研究開発契約(CRADA)の検討に関心を持っている。

パラノイド開発者らはブロックチェーンの利点については、次のように説明した。

ブロックチェーンによるメソッドは、ある組織やシステムにとって重要となるミッションクリティカルなソフトウェア開発システムの健全性を、徹底的な追跡可能性や証明可能性により支えることができる。

関連: 初心者でもわかるブロックチェーンとは?主な特徴と仕組みを図解

企業が、パラノイドをめぐってライセンス契約や共同研究開発契約を申請するにあたっては、TechLinkの専門スタッフが、無料のコンサルティングや海軍との関係のファシリテーションを提供する。

TechLinkのシニア・テクノロジーマネージャーを務めるNida Shaikh氏は、特に理想的な研究開発パートナーは「ソフトウェア・サプライ チェーンのセキュリティ保護ソリューション開発に関心のある企業」だと述べた。

ブロックチェーンとは

一定量のデータをひとまとめ(ブロック)にして、それをつないで(チェーン)時系列に情報を記録していくことから、ブロックチェーンと呼ばれる。 ネットワーク参加者がデータを共有し、相互にやりとりを監視することで、透明性と信頼性が担保される。暗号技術を活用するため、データの改ざんが事実上不可能であるという特徴を持つ。また、銀行などの中央管理者が不要であるため、単一障害点がなく、システムがダウンが起こりにくい。汎用性が高いため、仮想通貨業界以外での応用も進んでいる。

▶️仮想通貨用語集

米軍事部門のブロックチェーン活用

以前より、米国の軍事部門はブロックチェーンを活用しているところだ。例えば米空軍の研究所は2020年、巨大軍需企業レイセオン・テクノロジー傘下のBBN Technologiesと戦闘管理システムへのブロックチェーン活用で約50万ドル(約7,860万円)の契約を結んでいる。

また2023年に米空軍は、国防総省研究技術担当次官室、米海軍、米陸軍、国防兵站局などによるサプライチェーン管理を支援するブロックチェーン・アプリケーションの開発を目的として3,000万ドル(約47億円)のプロジェクトを設置。この件でブロックチェーン企業「SIMBA Chain」を提携先に選んだ。

関連米国空軍、ブロックチェーンを戦闘管理システムに応用

厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
05/17 土曜日
14:00
アブダビ政府系ファンド、ビットコインETF買い増しで保有額750億円突破
アブダビのムバダラ・インベストメントが第1四半期にブラックロックのビットコインETFを49万株追加購入。ゴールドマン・サックスは最大保有者として3000万株を保有。
13:05
ビットコインETFフェイクニュース事件、犯人に懲役14か月の判決
米SEC公式Xアカウントを乗っ取り、ビットコインETFについてのフェイクニュースを流した26歳の被告に懲役14か月の判決が下りた。偽情報で仮想通貨市場を混乱させたことが重大視された。
11:00
ビットコイン長期保有数1437万BTCに到達も、利確売り強まる=アナリスト分析
ビットコインの長期保有者が3月から5月にかけて利益確定を加速。支出利益率は71%増加し227%の平均リターンを記録。長期保有量は1437万BTCに達するも、市場サイクルの分配フェーズへの移行を示唆。
10:10
トランプ家のWLFI、民主党議員による調査要請を正式拒否
トランプ一族の金融企業WLFIが上院による調査を拒否した。政治的動機と批判し、同社は説明責任や米ドル優位性を指針としていると主張。倫理規定違反の疑惑なども否定している。
09:02
ETH・BTC比率が5年ぶり急騰、アルトシーズンの到来示唆か
イーサリアム/ビットコイン(ETH・BTC)価格比率が過去5年最低水準から38%急反発。ETFによる買い増し、取引所流入減少などの指標から需要増加・売却圧力低下が鮮明に。「極端な過小評価ゾーン」からの回復が示すアルトコインシーズン到来の可能性を分析。
07:50
ビットコインで利回り獲得、Solvがアバランチ基盤の新トークン発表
仮想通貨ビットコインの保有者にRWAの利回り獲得手段を提供するため、Solv Protocolはアバランチ上にSolvBTC.AVAXをローンチ。ローンチの目的や仕組みを説明した。
07:30
10億ドルのビットコイン投資を検討、米上場のシンガポール医療企業
シンガポールの医療企業バーゼル・メディカル・グループが10億ドル規模のビットコイン投資に関する交渉を開始。ストラテジー社に続く大規模企業BTC投資の新事例として注目される中、「革新的な株式交換契約」を通じてアジア医療企業最強の財務体質構築を目指す。
06:45
米裁判所、SECとリップルの和解案を「手続き上不適切」として却下 再申請へ
米連邦地裁がSECとリップルの和解申請を「手続き上不適切」として却下。民事訴訟規則違反が原因で、両者は適切な手続きでの再申請を迫られる状況に。
06:25
イーロン・マスクの『Kekius Maximus』切り替えでミームコインが2倍以上急騰
イーロン・マスク氏がツイッターのプロフィール画像とユーザー名をミームトークン「Kekius Maximus」に変更し、関連トークンが2倍以上急騰。昨年の900%上昇・急落事例に続くマスク氏のSNS活動による仮想通貨市場への影響力を示す展開に。
06:05
サウジ中央銀行、15億円相当のストラテジー株保有でビットコインに間接投資
サウジ中央銀行がセイラーのストラテジー社の株を25656株取得し仮想通貨ビットコインへの間接投資を開始したことが確認された。
05/16 金曜日
17:00
マスクネットワークとは?仮想通貨MASKの買い方・取引所まで徹底解説
Mask NetworkはSNS×Web3をシームレスに接続するSocial-Fiプラットフォーム。本記事では特徴とMASKトークンの買い方を初心者向けに解説します。
13:50
米ステーブルコイン法案、来週末までの成立視野に 次の「起爆剤」との見解も
米上院のステーブルコイン法案「GENIUS法案」で新たな超党派修正案が決定された。消費者保護や倫理規定が強化され、5月19日に討論終結投票が予定されている。
11:58
ビットコイン高値圏推移もアルトコインは上昇一服
仮想通貨ビットコインは104,100ドルと高値圏で推移、アルト市場ではメイプルストーリー(NXPC)はバイナンス対応で一時高騰したほか、XRPは7,300万ドル相当の大口売りとリップル和解手続き却下で下落した。コインベースはサイバー攻撃で最大4億ドルの損失も被害者への返金を約束した。
11:30
ブラックロックの「BUIDL」、初めてDeFiと接続へ アバランチ利用で
ブラックロックの米国債ファンド「BUIDL」がアバランチ上のプロトコル「Euler」に導入された。セキュリタイズは、機関投資家のDeFi参入を促進する一歩になったとしている。
10:55
加速する企業のビットコイン争奪戦、米上場のDDC社が5000BTC取得計画
香港発DDCエンタープライズが5000ビットコイン取得計画を発表。テザーの4812BTC購入、アデンタックスの8000BTC購入のための交渉、ウクライナの国家準備金構想など、企業・国家レベルでビットコイン争奪戦が激化。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧