はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用 WebX
CoinPostで今最も読まれています

ビットコインの反騰つづく、仮想通貨上場投資商品への資金流入が加速

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

マクロ経済と金融市場

前週末24日の米NY株式市場は、ダウ平均株価は前日比742.7ドル(1.8%)高の40,954ドルと過去最高値を更新。ナスダック指数は36.7ポイント高の18,509で取引を終えた。

背景には、米連邦準備制度理事会(FRB)の利下げ思惑や、米国経済が堅調に推移しているとの見方がある。

東京株式市場では、日経平均株価(前引け)は、前日比32円高の41,307円となった。

米国株の個別銘柄では、ビットコイン(BTC)の大幅反発や大統領選でトランプ氏が勝利するとの期待などを背景に、昨日に続いて暗号資産(仮想通貨)関連銘柄に買いが入った。

中でもトランプ政権が誕生した場合に恩恵を得るとの見立てからマイニング銘柄が強く、コインベースやマイクロストラテジーも続伸した。

CoinPostアプリ(ヒートマップ機能)

仮想通貨市況

暗号資産(仮想通貨)市場では、ビットコイン(BTC)は前日比1.3%高の1BTC=65,859ドルに。

BTC/USD日足

15日に4,000ドルほど上昇した反動で利益確定売りに押される場面も見られたが、結果的には同日中に下髭を回収するスピード調整で続伸した。

Glassnodeは、相場の下押し圧力となっていたドイツ政府によるビットコインの大規模売りが枯渇したことを上昇要因に挙げた。

米国初となるイーサリアム現物ETF(上場投資信託)の上場も追い風だ。関係筋によると、申請中の資産運用会社大手ブラックロック、フランクリン・テンプルトン、ヴァンエックは、すでに米SEC(証券取引委員会)から予備承認を受けたとされる。

専門家らは、予期せぬ問題で延期される可能性はあるものの、近日中のローンチ予想で一致している。

関連:イーサリアム現物ETF、23日に米国で取引開始か=報道

なお、データ分析企業CryptoQuantのKi Young Ju(@ki_young_ju)CEOは、マウントゴックス(Mt.Gox)を巡る売り圧力懸念は過大評価されていると指摘した。

Ki Young Ju氏によれば、2023年以降2,240億ドルのビットコインが売却されたが、市場価格は350%上昇している。同氏は、「たとえ今回債権者に弁済される予定の30億ドル分がクラーケンで全て売却されたとしても、強気サイクルで増加した時価総額の内わずか1%に過ぎない」と続けた。

アーカム・インテリジェンスのデータによると、マウントゴックスのウォレットには、138,985BTCを(約90億ドル)が保有されている。しかし、ギャラクシー・デジタルの調査責任者であるAlex Thorn氏の考察によれば、早期弁済制度を選択した割合や請求基金およびトレーディングプラットフォームBitcoinica BKへの割り当て分を考慮すると、個人債権者から市場に流通するのは推定65,000BTCに留まる見込みだ。

一方で、仮にその10%が売却されたとしても、6,500BTC(650億円相当)ほどの売り圧力は発生すると見ている。

資金流入は加速

資産運用会社CoinSharesの週次レポートによれば、先週の上場投資商品(ETP)への資金流入は、14億4,000万ドルの純流入を記録した。

これにより、年初来(YTD)の流入額は過去最高の178億ドルとなり、2021年の流入額106億ドルを大幅に上回ったという。

また、米国証券取引所へのイーサリアム現物ETF(上場投資信託)の承認観測が立ったことで、イーサリアムにも先週7,200万ドル相当の流入が見られた。

討論会で精細を欠いたバイデン大統領と対照的に、ドナルド・トランプ前米大統領に対する支持率は、暗殺未遂事件などを経て、ポリマーケットやブックメーカーの大統領選予想で急上昇している。

トランプ氏は、有権者に一定の勢力を持つ仮想通貨業界への政策支援を掲げており、今日開催予定のビットコイン・カンファレンスにも登壇の意向を示している。

関連:トランプ前大統領、予定通りビットコイン・カンファレンスに出席意向

また、トランプ氏から副大統領候補に指名されたJD・ヴァンス上院議員は、2022年の上院財務開示書で10万〜25万ドル相当のビットコインを保有していると報告したことがある。

過去の言動では、仮想通貨およびweb3業界への支持を明確に示しているほか、米SEC(証券取引委員会)の強硬的な執行措置を批判してきたことでも知られる人物だ。仮想通貨関連企業と銀行との取引阻止を防ぐための法案の共同提案者としても名を連ねるなど、業界にとって追い風とみなされている。

関連:トランプ氏、米副大統領候補に仮想通貨肯定派のバンス議員を選出

関連:ビットコインの買い方|投資メリットやリスク、おすすめ取引所は?

ソラナ(SOL)上場の国内取引所

過去に掲載したマーケットレポート一覧はこちら

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
11/25 火曜日
17:47
ギャラクシー・デジタル、ポリマーケットとカルシで流動性提供を検討=ブルームバーグ
仮想通貨投資大手ギャラクシー・デジタルが予測市場プラットフォームのポリマーケットとカルシでマーケットメイカーとして流動性提供を検討。既に小規模実験を開始しており、機関投資家の参入で市場の成熟が加速する可能性。
17:39
ビットコイン急落の背景は ETF・DAT・ステーブルコインの3大需要が逆転=NYDIGレポート
NYDIGは最新レポートでビットコイン急落の本質を明らかにした。ETF資金流出、DAT企業のプレミアム崩壊、ステーブルコイン供給減少という3大需要源の反転により、強気サイクルを支えた自己強化型ループが破綻したことが大きく影響している。
17:34
ソラナとXRPのETFが好調 資金フローの明暗が鮮明に
ビットコイン・イーサリアムETFが週次で大幅流出する一方、ソラナとXRPの現物ETFは資金流入を維持。20日連続流入のSOLや週次トップのXRPなど、資金フローの明暗を比較する。
17:05
CMEグループ、仮想通貨先物・オプション取引高が過去最高を更新
CMEグループが11月21日に暗号資産先物・オプション取引で過去最高の79万4,903件を記録。年初来の平均取引高は前年比132%増となり、機関投資家の参入拡大と市場成熟を示す。
15:38
SEC、Fuseエナジートークンを証券非該当と判断 実用型トークンに新たな道筋
SECが英Fuse Energyの実用型トークンを証券非該当と判断し、ノーアクションレターを発行。DePIN分野の規制明確化が進む中、市場規模は190億ドル(約2.9兆円)に達し、前年比270%の急成長を記録。
13:54
「プレミアムで取引されるデジタル資産トレジャリー企業は少数に」ビットワイズ見解
ビットワイズCIOがビットコインなどを保有するDAT企業の今後を分析した。プレミアムを維持できるのは一部のみで、多くはディスカウント価格で取引されると予想している。
12:13
中国、ビットコインマイニング世界3位に復活か シェアの14%を占める=ロイター
ロイター通信によると、中国のビットコインマイニングシェアが2021年の全面禁止後に約14%まで回復し、世界第3位に返り咲いた。新疆や四川で余剰電力を活用した地下採掘活動が活発化。
12:01
JPモルガン、仮想通貨企業CEOの口座閉鎖か 「チョークポイント2.0」と波紋を呼ぶ
ビットコイン決済アプリStrikeのCEOがJPモルガンの口座を閉鎖されたと訴えている。仮想通貨業界への銀行サービス拒否が続いている可能性が浮上し波紋を呼んでいる。
11:44
グレイスケール、XRP・ドージコインETFを上場開始 管理手数料は初期免除
グレイスケールがXRP・ドージコイン現物ETFを11月24日にNYSE Arcaで上場開始。管理手数料0.35%、初回3カ月間または10億ドル到達まで無料。米国初の純粋なドージコイン現物ETFとして、キャナリー・キャピタル、ビットワイズに続く市場参入。アルトコインETF市場が急拡大中。
11:35
米ビットコイン現物ETF、4週連続で資金が純流出
米上場の仮想通貨ビットコインの現物ETFは、先週の資金フローが約1,914億円の純流出だった。これで週次としては4週間連続で純流出となったが、ポジティブな見方も上がっている。
06:50
金融庁、仮想通貨交換業者の責任準備金積立を義務化へ
金融庁は仮想通貨交換業者に対し、不正流出などの事案に備えて責任準備金の積み立てを義務付けることがわかった。金商法適用の議論が進む中、投資家保護を強化する。
11/24 月曜日
17:50
ブラックロック、ビットコイン投資の本質は「デジタルゴールド」 機関投資家が重視する“真の価値”とは?
世界最大の資産運用会社ブラックロックのデジタル資産部門責任者が、機関投資家がビットコインに投資する理由を解説した。「デジタルゴールド」としての価値保存機能が重視される一方、決済手段としての利用は依然投機的との見方を示した。
11:47
ソラナのインフレ率を下げる改善提案 今後6年で2,230万SOLの発行量削減見込む
仮想通貨ソラナのコミュニティがインフレ減少率を引き上げる改善提案を公開した。目標インフレ率への到達が6年から3年に短縮する見込みだ。
10:25
「仮想通貨市場の弱体化、背景にマーケットメーカーの機能不全」トム・リーが指摘
ビットマイン会長が仮想通貨市場の下落が続いている要因を分析した。10月10日の清算イベントがマーケットメーカーを機能不全にしていると見解を示している。
11/23 日曜日
14:00
今週の主要仮想通貨材料まとめ、ヴィタリック紹介のイーサリアム新ツールやXRPのステーキング導入案など
前週比で振り返る仮想通貨市場の最新動向。ビットコインやイーサリアム、XRP、ソラナなど主要銘柄の騰落率や注目材料を一挙紹介。市場トレンドと関連ニュースを詳しく解説する。
通貨データ
グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧