ミニ・トラストも同時ローンチか
米証券取引委員会(SEC)は17日、暗号資産(仮想通貨)投資企業グレースケールの申請した、イーサリアムミニETF「グレースケール・イーサリアム・ミニトラスト」の19b-4様式を承認した。
19b-4様式は上場に関するもので、グレースケールは追ってETF商品の詳細に関するS-1書類も提出することになる。資産運用会社プロシェアーズによるイーサリアムETFの19b-4様式も同時に承認された。
ブルームバーグのETFアナリストであるジェームズ・セイファート氏は、グレースケールのイーサリアム・ミニETFは、すでに19b-4様式を承認された各社のイーサリアム現物ETFと同時にローンチされることになるだろうと考えを述べている。
まだS-1様式の承認が必要となるが、来週には取得できるのではないかとも続けた。
関連:イーサリアム現物ETF、23日に米国で取引開始か=報道
グレースケールはすでに、イーサリアム現物ETF「グレースケール・イーサリアム・トラスト」の19b-4様式承認を得ているところだ。これは、既存の投資信託「グレイスケール・イーサリアム・トラスト」をETF転換するものである。
今回の「グレースケール・イーサリアム・ミニトラスト」の方が手数料が低く設定されており、セイファート氏は「グレースケールのイーサリアムETFから資金が流出するのを軽減するのに役立つはず」と述べた。
関連:イーサリアムの買い方|初心者が知るべき投資メリット、リスク、おすすめ取引所選び
資金流出を軽減できるか
グレースケールは、1月にビットコイン投資信託GBTCを現物ETFへと転換した。この際、手数料が競合他社よりも高かったことなどを受けて、資産が流出した経緯がある。
Correcting minor error on 21Shares Waiver length. Should have been 6 months not 12. Also adding that Proshares is listing on @NYSE pic.twitter.com/KLleJaassn
— James Seyffart (@JSeyff) July 17, 2024
セイファート氏によると、申請されている10銘柄のイーサリアム現物ETFのうち、「グレースケール・イーサリアム・トラスト(ティッカーシンボル:ETHE)」の手数料は2.5%と、飛びぬけて高く設定されているところだ。比較するとブラックロックなどのライバル他社では0.25%が最大である。
「グレースケール・イーサリアム・ミニトラスト(ティッカーシンボル:ETH)」の手数料は立ち上げ時に0.12%、その後0.25%となる見込みで、他社と同水準だ。
ETHEは、管理するイーサリアムの10%をミニETFであるETHに移すことになる。ETHE保有者の持つETHE株式1株は、ETH株式1株と交換される予定だ。
米仮想通貨運用企業Bitwiseの最高投資責任者は16日、米国でイーサリアム現物ETFが取引開始した後、イーサリアム価格は年末までに最高値を更新し、5,000ドル(約78万円)を超えるだろうとの予測を発表している。
関連:「イーサリアムは現物ETFローンチで最高値更新へ」Bitwise幹部が予想
暗号資産取引所・クチコミ調査(2024夏)https://t.co/x9nUyH3qa7
— CoinPost(仮想通貨メディア) (@coin_post) July 11, 2024
CoinPostの新規コンテンツで活用するため、国内取引所に関する10段階評価やクチコミを本格募集することになりました。
使いやすさ、銘柄選定、流動性、手数料、上場して欲しい銘柄、IEOの改善提案など、ご意見お待ちしております。 pic.twitter.com/alVJNalnTp