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米大統領候補ハリス氏、最新公約でも仮想通貨に言及せず

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仮想通貨に言及なし

米民主党の大統領候補であるカマラ・ハリス氏は、今年の大統領選に向けたウェブサイトで自身の政策を公開したが、暗号資産(仮想通貨)やブロックチェーン技術に明確には言及しなかった。

一方、「米国のイノベーションや労働者をサポートする」という項目で「半導体やクリーンエネルギー、AI(人工知能)、その他の最先端技術において米国がリーダーでいられるように引き続き取り組む」とは説明している。

民主党は先月、大統領選に向けた政策綱領を公開。この時も仮想通貨やブロックチェーン技術に関する記載はなかったが、ジョー・バイデン氏が大統領選からの撤退を表明する前に委員会から承認された政策綱領で、作成から公開までに時間が経過していた。

関連米民主党、政策綱領で仮想通貨への言及なし

今回の内容は9日に公開された模様で、この時の政策綱領よりも新しい。今年の大統領選では共和党候補のドナルド・トランプ氏が仮想通貨を支持する姿勢を明確に示しており、ハリス氏の考えにも注目が集まっている。

関連トランプ氏「米国を仮想通貨の中心地に」再選時の経済政策を演説

ハリス氏は、自身の政治家としてのキャリアの間に、仮想通貨について公に語ったことはまだないとみられている。

関連24年米大統領選挙、仮想通貨市場への影響は トランプ氏らの政策や動向まとめ

ハリス氏の動向

一方で、ハリス氏についても、仮想通貨に関する動きが多く伝えられてはいる。例えば先月には、ハリス氏の上級選挙顧問であるブライアン・ネルソン氏が「ブルームバーグ」での取材で、ハリス氏が仮想通貨・デジタル資産産業の成長を支援する政策を支持する予定だと明かした。

関連ハリス米副大統領、仮想通貨業界の成長を支援する政策を支持か=ブルームバーグ

また今月には、米大手仮想通貨取引所大手コインベースのアレッシア・ハースCFO(最高財務責任者)が、ハリス氏を後援するスーパーPAC(政治資金団体)が、コインベースのCoinbase Commerceプラットフォームを使用して仮想通貨による寄付を受け付けていることを公表している。

関連ハリス米副大統領を後援する政治資金団体、仮想通貨受け入れ コインベースCFO明かす

現状では、ハリス氏が仮想通貨の支持を明言していないため、トランプ氏が再選を果たした方が仮想通貨の相場や業界にとってポジティブであるとの見方は多い。

例えば、ブローカーのバーンスタイン社は月曜日公開のレポートで、もしトランプ氏が11月の選挙で勝利すれば、ビットコインは年末までに9万ドル(約1,280万円)に達する可能性があり、ハリス氏が当選すればビットコインは3万ドル(約428万円)まで下落する可能性があると予想している。

そのため、ハリス氏の人気が高まると仮想通貨相場に逆風になる可能性があるため、今後もハリス氏の動向は注視していく必要がある。

分散型予測市場「ポリマーケット」によれば、トランプ氏が当選する可能性は52%で、ハリス氏は46%。現在、最も注目されているのは、10日に予定されている両候補の討論会である。

ポリマーケットとは

英語表記は「Polymarket」。スポーツ、政治、ポップカルチャーなど幅広いトピックで、将来のイベントの結果にユーザーが賭けられる分散型予測市場のこと。

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