はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用 WebX
CoinPostで今最も読まれています

米SEC、カンバーランドを仮想通貨取引の「無登録ディーラー」として告発

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

SEC最新動向

米証券取引委員会(SEC)は10月10日、シカゴを拠点とする暗号資産(仮想通貨)取引会社カンバーランドDRWに対し、無登録のディーラーとして20億ドル(3,000億円)以上の仮想通貨取引を行ったとして訴訟を提起した。

SECの訴状によると、カンバーランドDRWは2018年3月から現在まで、証券として提供・販売された仮想通貨を自己勘定で売買する無登録ディーラーとして活動していた。同社は「世界有数の流動性提供者」を自称し、電話やオンライン取引プラットフォーム「Marea」を通じて24時間365日取引を行っていたという。

SECのホルヘ・テンレイロ仮想通貨・サイバーユニット長代行は「業界が仮想通貨の販売を全て商品販売に似ていると主張する中、カンバーランドと発行者、客観的な投資家は、仮想通貨の提供と販売を証券への投資として扱っていた」と指摘した。

訴状ではPOL(ポリゴン)、SOL(ソラナ)、ATOM(コスモス)、ALGO(アルゴランド)、FIL(ファイルコイン)の5つの銘柄が証券として特定されている。

カンバーランドDRW側は声明を発表し、「SECの執行優先アプローチの最新の標的となった」と批判。5年間にわたりSECと協議を重ね、資料も提供してきたと主張している。

同社は「この訴訟を受けて事業運営や取り扱う資産に変更を加えることはない」とし、「すべての既知の規則や規制を遵守する強力なコンプライアンス体制と規律ある順守に自信を持っている」と述べた。

この訴訟は、SECによる仮想通貨業界への規制強化の一環と見られている。SECは差止命令や不当利得の吐き出し、民事制裁金などを求めている。

内部からの批判も

SECは今週、仮想通貨取引所Crypto.comに対し、未登録のブローカーディーラーおよび「証券決済機関」として運営されているとする「ウェルズ通知」を送付したばかりだった。

一方、Crypto.com側は今週8日に、ウェルズ通知を受けて同社に上場している該当トークンが証券に該当しないこと、また同社が「未登録のブローカーディーラーや決済機関」ではないと宣言するよう求め、SECに対して訴訟を提起した。

関連Crypto.com、米SECを提訴 ルール策定が非合法だと批判

また、SECのマーク・ウエダ委員は同10日に、SECの仮想通貨に対するアプローチを「業界全体にとって本当に災難だった」と厳しく批判。

ウエダ委員はFOXビジネスの番組で、「執行を通じた政策」を押し付け、明確な指針を示さなかったため、結果として裁判所によって判断が下され、裁判所ごとに異なる判断が示されていると話した。

関連注目の新興仮想通貨10選、セクター別主要銘柄と重要ファンダを解説【2024年下半期版】

関連ビットコイン下落幅緩和、需要の影響で市場は安定か=Glassnode

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
11/24 月曜日
17:50
ブラックロック、ビットコイン投資の本質は「デジタルゴールド」 機関投資家が重視する“真の価値”とは?
世界最大の資産運用会社ブラックロックのデジタル資産部門責任者が、機関投資家がビットコインに投資する理由を解説した。「デジタルゴールド」としての価値保存機能が重視される一方、決済手段としての利用は依然投機的との見方を示した。
11:47
ソラナのインフレ率を下げる改善提案 今後6年で2,230万SOLの発行量削減見込む
仮想通貨ソラナのコミュニティがインフレ減少率を引き上げる改善提案を公開した。目標インフレ率への到達が6年から3年に短縮する見込みだ。
10:25
「仮想通貨市場の弱体化、背景にマーケットメーカーの機能不全」トム・リーが指摘
ビットマイン会長が仮想通貨市場の下落が続いている要因を分析した。10月10日の清算イベントがマーケットメーカーを機能不全にしていると見解を示している。
11/23 日曜日
14:00
今週の主要仮想通貨材料まとめ、ヴィタリック紹介のイーサリアム新ツールやXRPのステーキング導入案など
前週比で振り返る仮想通貨市場の最新動向。ビットコインやイーサリアム、XRP、ソラナなど主要銘柄の騰落率や注目材料を一挙紹介。市場トレンドと関連ニュースを詳しく解説する。
11:30
ビットコイン売られ過ぎでも反転せず、12月FOMCの据え置きが現実味を増す|bitbankアナリスト寄稿
今週のBTC対円相場は1400万円割れまで下落。ヌビディア好決算後も1400万円割れが続き、米雇用統計の強弱まちまちな内容が見通し悪化を助長。12月FOMCでの金利据え置き観測が強まる。
11:00
週刊仮想通貨ニュース|金融庁の暗号資産規制方針に高い関心
今週は、金融庁の仮想通貨規制方針、ビットコイン採掘割合の95%到達、ビットコインとイーサリアムの市況分析に関する記事が関心を集めた。
11/22 土曜日
13:45
ANAPホールディングス、企業向けビットコイン戦略支援「ビットコイン道場」を開始
ANAPホールディングスが企業のビットコイン活用を支援する継続型プログラム「ANAPビットコイン道場」の提供を開始した。会計や税務などの実務を専門家が包括的にサポートし、参加企業がコミュニティ形式で課題解決に取り組む仕組みを提供する。
13:02
コンヴァノがビットコイン戦略から本業回帰、AI・ヘルスケア事業に注力へ
コンヴァノが仮想通貨ビットコインを最大約2万BTC取得する計画を取り下げ、成長中の事業へ軸足を移す。業績予想を上方修正しており本業成長を重視する戦略転換となる。
10:55
米当局がビットメイン製品を国家安全保障リスクで調査、トランプ関連企業も1万6000台使用
米国土安全保障省が中国メーカーのビットメインを調査し、機器がスパイ活動や電力網破壊に使用される可能性を指摘。トランプ大統領の息子たちの会社アメリカン・ビットコインも1万6000台を購入した。
10:05
コインベース、ソラナのミームコイン取引所「ベクター」を買収
コインベースがソラナ基盤SocialFiプラットフォーム「ベクター・ファン」を買収すると発表した。年内に取引完了予定で、ソラナエコシステムへの参入を拡大し、すべてを取引できる取引所の構築を目指す。
09:35
ベセント米財務長官、ビットコインバーにサプライズ訪問 仮想通貨業界への影響は
スコット・ベセント米財務長官がビットコインバー「Pubkey DC」を訪問し、仮想通貨コミュニティで話題になっている。業界関係者の反応と今後の影響を解説する。
08:25
NYSEがグレースケールのXRPとドージコインETF承認、25日上場予定
NYSEがグレースケールのドージコインとXRP ETFの上場を承認し、11月25日に取引を開始する。今週はビットワイズのXRP ETFやフィデリティのソラナETFも上場し、アルトコインETF市場が急拡大している。
07:45
「仮想通貨財務企業などの上場後の事業の大幅変更について対応を考える必要」JPXのCEO
日本取引所グループの山道CEOは、ビットコインなどを保有する仮想通貨財務企業への規制強化は現時点では検討していないと説明。一方で、事業の大幅変更については対応を考える必要があるとも述べている。
07:05
個人マイナーがビットコイン採掘に成功、1億8000万分の1の確率を克服
極めて小規模な個人マイナーがわずか6TH/sのパワーでビットコインブロックの採掘に成功し、約26万5000ドル相当を獲得した。確率は1億8000万分の1で、近年最も幸運なソロ採掘となった。
06:25
トム・リー率いるビットマイン、初の配当実施もイーサリアム保有の含み損は6250億円超 
イーサリアム最大の企業保有者ビットマイン・イマージョン・テクノロジーズが11月21日、2025年8月期通期で純利益3億2816万ドルを計上し、大手仮想通貨企業として初めて配当を実施すると発表した。しかしイーサリアム価格下落で含み損は40億ドル超に達している。
通貨データ
グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧