はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用 WebX
CoinPostで今最も読まれています

ビットコイン重要ラインに4度目の挑戦も反落 セリクラの見極めポイントを分析|仮想通貨市場

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

仮想通貨市場
ビットコインは11月末より続く主要レジスタンスラインに再度トライする場面が見られるも、再度頭を抑えられる形で反落した。2014年以降続く週足の200日平均線も間近に迫り、相場の正念場となりそうだ。

仮想通貨市場

仮想通貨市場は12日、仮想通貨市場全体の相場は前日比プラスで推移するも、依然厳しい状況が続いている。

その理由として挙げられるのが、ビットコインの価格推移だ。

ビットコインは、11月末より続く主要レジスタンスラインに再度トライする場面が見られた。

今回のトライは3500ドルを下回ってから4度目となるが、本日も明確に抜け切ることができずに反落する場面が見られた。

前回のトライでは、bitFlyerのメンテナンス開始時刻に合わせて仕掛けが入った形で、急上昇をしたものの、同様に跳ね返されていたラインとなる。

本日の相場付近では、同ラインとフィボナッチリトレースメントが重なっていたこともあり、上抜けできれば一時的な上昇が期待できる場面ではあったものの、同ラインは厚くビットコインの上昇を依然として抑えつけている。

また下落する場合のパターンを考えた場合、2012年から取引が行われているBitstampのBTCUSDチャートの週足200日平均線がかなり重要になりそうだ。

週足200日平均線は2016年以降下回っていないが、すでに現在の水準1BTC=3400ドル付近にまで迫っている。かなり厚いラインとなり得るが、明確な上昇ファンダが直近では乏しいため、正念場となるかもしれない。

現在の仮想通貨相場はどの様な状況にあるのか?

一般株式や仮想通貨のチャート分析に頻繁に引用される「WALL ST. CHEAT SHEET」を利用して大手仮想通貨メディアのCoinDeskが価格予想を展開した。

同チャートは、仮想通貨市場に限った状況だけでなく、バブル時のチャート推移をステージ別で表したものとなり、今年のBTCチャートに類似点が多いことでよく利用されるものとなる。

一覧に載っている各ステージの意味は以下の通りとなっている。

  • 不信(disbelief)
  • 希望(hope)
  • オプチミズム(optimism)
  • 信用(belief)
  • スリル(thrill)
  • 幸福(euphoria)
  • 怠惰(complacency)
  • 不安(anxiety)
  • 否認(denial)
  • パニック(panic)
  • 絶望(capitulation)
  • 怒り(anger)
  • 憂鬱(depression)

このチャートを当てはめて、現在ビットコインがどの位置にいるのか?という分析は各分析家によって異なる事が多くあるが、今回のCoinDeskの新たな分析情報が公開され、注目を集めた形だ。

このチャートを、CoinDeskの分析をもとにして仮想通貨市場で54.9%の占有率(ドミナンス)を誇るビットコイン価格の長期チャートに当てはめるとこのようになる。

coindeskの分析では、現在のビットコイン市場がいるステージを「パニックステージ」であるとし、まだ下落の状況では、絶望(capitulation)ステージが残されていると踏んでいる。結果として、ビットコイン価格が重要ラインと見込まれている3000ドルを切ると予想している。

また現在下降相場は続くものの、絶望ステージは「セリング・クライマックス」とも呼ばれる短期的で終わる売りイベントである為、このセリクラはまだ到来していないと解説した。

仮にセリクラが残されている場合、先ほども掲載した週足の200日平均線は、それを見極める一つの指標となるだろう。

しかし「オマハの預言者」の名で知られる大手投資家のウォーレン・バフェット氏は「他者が貪欲な時は慎重に、逆に他者が慎重になっている時に貪欲に」とアドバイスし、このような絶望的な下落市場こそが、資産を大きく増やす最大のチャンスであると言及している。

ただし、仮想通貨のマーケットでは特有の特徴にも注目することが必要となる。その一つに挙げられるのが、ビットコインを裏で支えるマイナーの存在である。

現在の弱気相場の要因とも言われる中小マイナーの撤退(損益分岐による通貨売却)も、これ以上下抜けた場合大手マイニング企業にも影響が及ぶ可能性が考えられるため、それらの企業が一時的に売却を控える、または買い支えに入る可能性は加味すべき重要ファンダメンタルズ要因となるだろう。

相場の行方こそわからないが、ナスダックやフィデリティ、世界最大規模の国際コングロマリットが仮想通貨関連のインフラ強化に取り組んでいるのも事実で、来年以降の業界の盛り上がりに期待する声も大きい。

▶️本日の速報をチェック

CoinPostの関連記事

『米国の仮想通貨事業に資本流入が加速している、コインチェックにノウハウを逆輸入したい』マネックス松本CEO
事業説明会後の質疑応答で、「低迷する仮想通貨市場だが、将来的にマーケットは良くなるだろう。ブロックチェーンを含め、アジアパシフィック領域の展開も考えている」などと言及した。
大手仮想通貨取引所バイナンスのCEO「リップル(XRP)は有価証券だとは思わない」
仮想通貨取引所バイナンスのCEOであるCZ氏がツイッター上で時価総額2位の仮想通貨「リップルは有価証券には見えない」と言及し、話題を集めている。
CoinPostのLINE@

スマートフォンへの「プッシュ通知」で、相場に影響を及ぼす重要ニュースをいち早く知らせてくれる「LINE@」の登録はこちら。大好評につき、登録者8,000名突破。

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
11/03 月曜日
13:40
欧州が仮想通貨・証券の統一監督機関設立を検討 米SECモデルに
欧州委員会が仮想通貨・証券取引所を一元監督する機関を構想している。米証券取引委員会をモデルにしており、ESMAの権限拡大案も検討していると伝えられる。
13:36
FTX債権者は仮想通貨上昇分の恩恵受けられずか 債権実質回収率の試算は9%~46%
仮想通貨取引所FTXの債権者は破綻時の現金相当額で弁済されるため、債権者はビットコインなどの上昇分を受け取れないことになる。債権者代表は、実質回収率は9~46%と推算した。
10:25
仮想通貨Zcash、プライバシー取引機能をさらに強化へ 新ロードマップ公開
匿名機能を重視する仮想通貨Zcashが2025年10~12月期のロードマップを発表した。プライバシー機能を大幅強化し、スワップ毎の使い捨てアドレスなどを導入する計画だ。
09:00
Sui DEX「Momentum」、11月上旬にTGE予定 累積取引量250億ドル超でエコシステム基盤化
Sui最大のDEX「Momentum」、210万人のユーザーを獲得。投票型ガバナンスで投票者自身が報酬配分を決定し、プールの手数料を得る仕組みで流動性の安定化を目指す。
07:00
【流通額1億円突破】JPYCの買い方・使い方まとめ|何ができる?
JPYCが資金移動業ライセンスを取得し、日本初の円建てステーブルコイン「JPYC EX」を発行へ。特徴や将来性を徹底解説。
11/02 日曜日
14:00
今週の主要仮想通貨材料まとめ、フランスのビットコイン戦略的備蓄法案提出やソラナETFの米上場など
前週比で振り返る仮想通貨市場の最新動向。ビットコインやイーサリアム、XRP、ソラナといった主要銘柄の騰落率や注目材料を一挙紹介。市場トレンドと関連ニュースを詳しく解説する。
12:00
メタマスクの使い方、仮想通貨の送金や交換、便利機能を図解で簡単に
MetaMaskのインストール方法から送金手順、暗号資産(仮想通貨)取引所への送金や取引所からの出庫方法、セキュリティ対策までを初心者向けに詳しく解説。自己管理型ウォレットの基本知識を身に付けましょう。
11:30
ビットコインは売られ過ぎ水準、来週の指標次第で利下げ期待強まるか|bitbankアナリスト寄稿
ビットコインは逆三尊形成中でギリギリの水準。来週のISM統計で景気減速が確認されれば12月利下げ期待が強まり、11.6万ドルのネックライン到達も。今後の展望を解説。
11:00
週刊仮想通貨ニュース|Bybitの日本人新規登録停止に高い関心
今週は、日本初のステーブルコインJPYC始動、SBIインシュアランスグループによる株主優待へのXRP導入、仮想通貨取引所Bybitによる日本人の新規登録停止に関する記事が関心を集めた。
07:30
米国アルトコインETFの審査状況一覧 ソラナやXRP・ドージなど
ビットコインやイーサリアムに続き、ソラナやリップルなど多数のアルトコインETF申請が進行中。2025年の米国規制環境で加速するETF審査状況を整理しました
11/01 土曜日
13:50
ステーブルコイン覇権争い激化 テザーが過去最高益、USDCは機関投資家採用加速
ステーブルコイン最大手テザーが2025年第3四半期報告書を公表し年初来利益が100億ドルを超えたことを明らかにした。米国債保有額は1350億ドルに達し国別ランキング17位相当。
13:20
仮想通貨市場の現状、センチメント冷え込み=CryptoQuant分析
CryptoQuantがビットコインとイーサリアムの週間市場レポートで投資家の慎重姿勢を指摘した。現物ETFや先物ベーシスなどの指標から市場のセンチメントが冷え込んでいると述べる。
10:20
イオレがSBI VCトレードと提携、ビットコイントレジャリー事業強化へ
イオレがSBI VCトレードと提携し、法人向けサービスを活用したビットコイン取引・保管・運用を開始した。Neo Crypto Bank構想の実現に向けSBIグループとの初の具体的連携となる。
09:50
チェンジHD、JPYCで地方創生へ ふるさと納税・インバウンド決済に円ステーブルコイン導入検討
チェンジホールディングスが日本円ステーブルコインJPYCを活用した地方創生に着手する。「ふるさとチョイス」での決済導入検討やインバウンド事業での実証実験を計画している。
09:20
欧州中央銀行がデジタルユーロ開発加速、2029年導入目指す
欧州中央銀行が中央銀行デジタル通貨(CBDC)デジタルユーロの開発を次段階に進めることを決定した。2027年にパイロット実験を開始し、2029年の正式導入を目指す。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧