
トランプ政権の法案を批判
米国の政府効率化省(DOGE)を退任したイーロン・マスク氏は5日、減税策などを盛り込んだ米政府の「大きく美しい法案」をXで批判した。
米上院議員の投稿をリポストしながら、史上最高水準まで債務上限を引き上げる内容が含まれていると指摘。そして、米国民を債務の奴隷にする法案だと強く批判している。
最近は、マスク氏とトランプ米大統領の間で溝が深まっている様子が伝えられている。トランプ政権の法案を批判するのも今回が初めてではない。トランプ氏との溝はマスク氏が率いるテスラの株価にも影響を与えているとみられ、5日に同社の株価は14%超も下落した。
今回マスク氏がリポストした投稿を行った議員も「債務上限を5兆ドル(約718兆円)引き上げることには反対する」と表明。この法案は下院を通過し、現在は上院で審議が行われている。
コインベースCEOのBTC投稿に反応
マスク氏については、暗号資産(仮想通貨)取引所コインベースのブライアン・アームストロングCEOのX投稿に反応したことも注目を集めている。
この4日の投稿でアームストロング氏は、米国は赤字の削減を行って、財務をしっかりと管理する必要があると主張。債務を返済し始めないと、ビットコイン(BTC)が米ドルの準備通貨の地位を奪うことになると警告した。
そして、ビットコインは大好きではあるが、強い米国は世界にとって非常に重要であると指摘。米国の債務の増加が、ビットコインの需要につながるとの見方は多い。
マスク氏はこの投稿に対し、米国国旗の絵文字を付けて反応した。
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