
ネクソン買収を模索
中国のインターネットサービス大手テンセント(騰訊控股)は、大手ゲーム開発企業ネクソン(NEXON)と、買収を含めた取引を検討していることがわかった。複数の情報筋の話としてブルームバーグが12日に報じた。
取引を模索する理由は、テンセントのゲーム事業を強化するため。現在は、買収などの取引可能性について話をするため、ネクソンの共同創業者である故キム・ジョンジュ氏の家族にテンセントが接触しているという。
一方、ネクソンの保有に関わるキム氏の家族は顧問に相談して選択肢を検討しているが、取引の先行きは不透明と情報筋は説明。テンセントの検討が取引に結びつくかは現時点では不明確だという。
なお、テンセントは2019年にもネクソンの買収を模索していることが伝えられていた。過去には両社が協業したこともある。
株価が急騰
キム氏は1994年にユ・ジョンヒョン氏とともに、NXC Corporationを韓国にて創業。その後2002年12月に、NXC Corporationの出資比率100%の日本法人としてネクソンを設立した。
ネクソンは東証プライム市場に上場している企業。「メイプルストーリー」などの人気ゲームを開発したことで広く知られている。
先月には、ネクソン傘下のNexpaceが、メイプルストーリーのWeb3版「メイプルストーリーN」をローンチしており、暗号資産(仮想通貨)領域でも注目されている企業だ。
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ネクソンの株価は今回の報道を受け、12日夜にかけて私設取引システム(PTS)で急騰。SBI証券では12%超上昇した。
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