はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用 WebX
CoinPostで今最も読まれています

コインチェック、仮想通貨イーサリアムクラシックの入出金再開へ|「51%攻撃」の懸念後退

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

コインチェックがイーサリアムクラシックの入出金再開
コインチェックは、1月上旬に発生したイーサリアムクラシックの51%攻撃を含む【Reorg】行為を受け、一時停止していた入出金を再開した。資産保護を目的とし、「confirmation(承認)」数を5,000(約20時間)まで引き上げている。
51%攻撃とは
51%攻撃とは、悪意のある特定のグループがハッシュレートの51%を支配することで、不当な取引を行うこと。攻撃対象となるのは「Proof of Work(PoW)」と呼ばれる、ビットコインも採用するコンセンサスを採用する仮想通貨。

▶️CoinPost:仮想通貨用語集

コインチェックがイーサリアムクラシックの入出金再開

国内最大手の仮想通貨取引所コインチェックは、51%攻撃発生を受けて一時停止していた「イーサリアムクラシック」の入出金再開を発表した。入出金再開は、利用者保護措置の側面から、当面の安全性が確認できたと判断されたことを示しており、プラス材料だ。

コインチェックでは、資産保護を目的とし、イーサリアムクラシックの「confirmation(承認)」数を5,000(約20時間)まで引き上げている。

国内取引所に上場している他の仮想通貨の送金は、早ければ数分〜數十分で着金することから、今回の措置は、利便性および送金スピードを犠牲にする代わりに、51%攻撃に対する耐性を高めた格好だ。

51%攻撃発生の経緯

米大手仮想通貨Coinbaseは1月8日、51%攻撃を含む【Reorg】行為を(2019/1/5)発見したと報道した。

ETC公式デベロッパー団体も攻撃の状況を調査しながら、各仮想通貨取引所にブロックの「確認数」を増やすことで臨時対策を行うように勧告している。

ハッシュレートの低いPoW通貨のリスク

2018年3〜5月の間に立て続けに発生した「51%攻撃」と呼ばれるハッキング手法を受けて、ビットコインゴールド(BTG)や、Verge (XVG)が、2度に渡って巨額の損失を被り、ネットワークハッシュレート問題が明らかになった。

これらのネットワークに共通しているのは、規模の大きいネットワークと同じPoWコンセンサスの仕組みを使っているため、巨大ハッシュレートを維持するマイナーが同じアルゴリズムを採用する小さなネットワークの通貨にマイニングするブロックチェーンを変更することで、51%攻撃でのハッキングが容易になってしまうという脆弱性である。

同時期には、ブラジルのFECAP大学の仮想通貨研究者 Husam Abboud氏は、イーサリアム(ETH)と同じアルゴリズムを使っている、イーサリアムクラシック(ETC)のネットワークを例に、51%攻撃にかかるコストと利益を試算。PoWを利用した仮想通貨ネットワークの問題点を指摘していた。

なお、ビットコインも代表的なPoW通貨ではあるが、ハッシュレートが他のアルトコインと比較して非常に高いため、51%攻撃を行うためのコストは極めて高く、非現実的とされている。現状では、巨大ハッシュレートを持つ仮想通貨同様のマイニングアルゴリズムを持つ、ハッシュレート値の低い通貨に対して、懸念点が指摘されている状況にあると言えるだろう。

CoinPostの関連記事

仮想通貨イーサリアムクラシックの新たな開発チームが始動|51%攻撃への対策も重要プロジェクトに定める
先日51%攻撃の被害を受けた仮想通貨イーサリアムクラシックETCの開発グループは、ETCプロジェクトのコア開発チームを開始したと公式で発表した。
51%攻撃によって盗まれた仮想通貨、被害報告の取引所へ返還|ホワイトハッカーによる脆弱性への警告か
仮想通貨取引所Gate.ioは、取引所Coinbaseの報告により発覚した仮想通貨イーサリアム・クラシック(ETC)に対する51%攻撃を行なった攻撃者から、被害にあったETCの一部が返還されたことを発表した。攻撃者はなぜ51%攻撃を行なったのか、まだその真相はわかっていない。
CoinPostのLINE@

スマートフォンへの「プッシュ通知」で、相場に影響を及ぼす重要ニュースをいち早く知らせてくれる「LINE@」の登録はこちら。大好評につき、登録者12,000名突破。

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
11/26 水曜日
16:30
MEXC、毎月の準備金監査を導入 Hackenを独立監査人に任命
暗号資産取引所MEXCがブロックチェーンセキュリティ企業Hackenを独立監査人に任命し、毎月の準備金監査を導入。初回報告は11月末に公開予定。マークルツリー方式による検証の仕組みも解説。
15:35
ロビンフッド、予測市場向けデリバティブ取引所を新設 2026年運営開始
ロビンフッドがサスケハナと提携し、CFTC認可の先物取引所を買収。予測市場事業を強化し、2026年の独自取引所運営を目指す。市場規模は2035年までに955億ドルに達する見込み。
14:50
日本の暗号資産規制、具体的な方向性は?──金融審議会WG
金融審議会WGが暗号資産規制の報告書案を取りまとめ。資金決済法から金商法へ移管し、インサイダー取引規制や課徴金制度を新設する。銀行子会社の参入も解禁。座長は「お墨付きを与えるものではない」と強調した。
14:12
仮想通貨企業のベンチャー投資、価格上昇でも活動は低調=レポート
仮想通貨金融大手ギャラクシーデジタルは、2025年第3四半期(Q3)の仮想通貨ベンチャーキャピタル(の現状について、市場心理は改善し活動も増加しているものの、以前の強気相場の水準には大きく及ばないと指摘した。
13:35
F・テンプルトン、ソラナETFの最終上場手続きを完了 まもなく取引開始へ
運用資産255兆円を誇るフランクリン・テンプルトンがソラナETFのForm 8-Aを提出。取引開始が目前に迫る中、既存のソラナETFは20日連続で純流入を記録し、累計858億円の資金が流入している。
13:10
米CFTC、民間企業CEOにイノベーション評議会への参加を呼びかけ 仮想通貨にも対処 
米CFTCのファム代理委員長が「CEOイノベーション・カウンシル」参加者の候補者推薦を呼びかけた。仮想通貨や予測市場の規制策定に向け、業界リーダーを募集している。
11:15
VanEck、BNB現物ETFのステーキング計画を撤回 方針転換に
VanEckが米SECに提出したBNB現物ETFの修正届出書で、当初予定していたステーキング機能を撤回。BNBの有価証券分類をめぐる規制リスクが背景にあるとみられる。
11:05
米上場のリライアンス社、デジタル資産トレジャリーをジーキャッシュ(ZEC)に一本化
ナスダック上場のリライアンス・グローバル・グループがデジタル資産トレジャリーを仮想通貨ジーキャッシュ(ZEC)に統合した。プライバシー機能を持つ仮想通貨への需要が高まる中、サイファーパンク・テクノロジーズも追加購入を発表している。
10:25
予測市場ポリマーケット、CFTC承認受け米国市場に正式復帰
予測市場大手ポリマーケットが米CFTCの承認を受け、3年ぶりに米国市場に正式復帰。2022年の罰金処分後、QCX買収とICEからの投資を経て、完全規制下での事業再開へ。
10:10
スタンダードチャータード銀行、21Sharesの仮想通貨カストディアンに選定
スタンダードチャータード銀行が21Sharesの仮想通貨カストディアンに選定された。機関投資家の需要に対応し安全な保管サービスを提供。様々な仮想通貨企業とも提携を進めている。
10:05
「仮想通貨交換業者の販売所誘導に懸念の声」金融庁の作業部会
金融庁は、仮想通貨制度に関する作業部会の報告書案を公開。報告書案には、仮想通貨交換業者の販売所誘導に対する懸念が指摘されているとも記載されている。
07:35
仮想通貨支持派のホワイトハウス経済顧問ハセット氏、次期FRB議長の最有力候補に浮上
ホワイトハウス国家経済会議のケビン・ハセット委員長が次期FRB議長の最有力候補として浮上。トランプ大統領の信頼が厚く金利引き下げ方針に賛同する人物で、デジタル資産市場作業部会で中心的役割を果たしコインベース株も保有。
06:58
米銀大手USバンコープ、ステラで独自ステーブルコインをテスト
米国第5位の銀行USバンコープがステラブロックチェーン上で独自のステーブルコインをテストしている。資産凍結機能などのセキュリティを評価し、バンク・オブ・アメリカやシティに続いてデジタル資産への取り組みを拡大。
06:40
メタプラネット、ビットコイン担保に約200億円を借入れ
メタプラネットは、約203億円の借入れを行ったことを発表。調達した資金は、ビットコインの追加取得やビットコインインカム事業、市場環境に応じては自己株式の取得に充当する予定だと説明した。
06:30
ビットワイズのドージコインETFも承認、水曜日にも取引開始見込み
ニューヨーク証券取引所がビットワイズのドージコインETFの上場を承認した。水曜日にも取引が開始される見込みで、グレースケールとREX-オスプレイに続く3番目のドージコインETFとなる。
通貨データ
グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧