- 韓国人仮想通貨投資家層の特徴
- 韓国人投資家層によるビットコインなど仮想通貨投資の傾向を調査する報告書が公開された。仮想通貨保有率が前年比で増加したほか、保有層では50代や40代が多い傾向が示されるなど、投資家層の変化も見られた。
韓国における仮想通貨投資家層の特徴とは
仮想通貨へ投資をする韓国人の投資平均額などの統計データを示す2018年調査報告書が公開。朝鮮日報が報じた。
今回の調査は、朝鮮金融投資家保護基金(The Korea Financial Investors Protection Foundation)によって、2500人の成人を対象に昨年12月に実施されたもので、対象者の7.4%が仮想通貨を保有、投資平均額は60万円を超えているという。なお、保有割合は昨年比較で1%増加した。バブル相場を伴う上昇が見られた2017年を超えていたことになる。
また、最も仮想通貨へ投資をしている年齢層は50代が最も多く、40代、次に30代が続くことがわかっており、若年層の一般投資家が多いと言われていた仮想通貨の投資家シーンにも変化が生じていることがわかった。
これは、2018年の下落相場を経て体力のある投資家層に変化している状況であると推察できるほか、相場の底を見た買いがあったことが前年比増につながった要因の一つに挙がる。
なお、仮想通貨への投資をしていないと答えた対象者は、仮想通貨の価格ボラティリティやハッキングのリスクなどを理由に今後も投資をすることはないだろうとの意見を示している。
日本など他国の仮想通貨保有率は
データリサーチ企業Dalia Researchが昨年5月に実施した調査によると、日本人の仮想通貨保有率は11%と世界で最も高いことが明らかになった。同調査は、仮想通貨の市場規模が大きい8カ国の2万9千人を対象に実施されたものである。
なお、日本の次は英国と米国の9%、次点でインドの7%、韓国はその次で6%という結果となっている。
また、同調査では仮想通貨の認知度に関する項目もあり、そこでは韓国が87%とトップになっている。そして次点は日本の83%だ。
それらの結果や仮想通貨市場の規模を鑑みるに、韓国は最も仮想通貨が盛んな国の一つであるといえるだろう。