CoinPostで今最も読まれています

なぜバフェット氏はビットコインをバブルだと考えるのか

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

バフェット氏は、仮想通貨は、物理的には存在しないものであり、利益も配当もないため、評価が難しいとの考えを示している
仮想通貨がこの現代金融において入り込む余地はあるとしているものの、ビットコインなどの仮想通貨に対しては懐疑的です。

もし何かが”仮想”だとすれば、それは実際に存在するのでしょうか?

この質問は、我々がホモ・サピエンスであった時代から私たちを悩ます種となっています。

ビットコインや、その他の仮想通貨を語るにおいて、この問いは非常に重要なものとなっています。

私たちは、株式や債権、紙幣、そして、商品としてのトウモロコシや麦の売買を行うことができますが、これが成り立つのは、実際にこれらのものがこの地球上に存在しているからであり、多くのものが電子化される傾向になっていることを考慮しても、それらを物理的に輸送することができるのです。

そんな中で、史上最高峰の投資家とも謳われるウォーレン・バフェット氏は、

ビットコイン価値を生み出すものでないため、ビットコインを評価することはできません。そのような意味でいうと、本当のバブルでしょう。」

と言及しました。

今までのバフェット氏の評論を読み続けえきた人達からすると、彼の観点は正しいように思います

仮想通貨は有形資産ではないですし、利益や配当があるものでもありません。

本質的な価値、または、帳簿価格も無いのであればどのように評価すればよいのでしょうか。

そして、ビットコインを購入している人は、価格が上がることに賭けているにすぎません。

現代の金融において、仮想通貨が入り込む余地は充分にあると私は主張してきましたが、政府がその仲介通貨を独占することには疑問を抱いています。

私たちには、コンピュータのコードが実際に、現物通貨を代替できるのかを考えるべきなのです。

を含む、通貨重要な要素は、その総量が限られているということです。

これは、政府が紙幣を刷り続けると多くの場合インフレーションが起こることからも正しいと言えるでしょう。

ビットコインにも、上限はあるとされているようですが、どのようにして作成されたのか、誰によって作成されたのかが明確でないことは問題であると感じます。

しかし、バフェット氏には本質的に危惧していることがあるのです。

何が起きているか分かり得ないということは、透明性の欠如を表しており、それは、実際の価値はない可能性もあるのです。

彼は、以下のように語りました。

「私にはよく理解できません。ビットコインは、規制されていないですし、コントロールもできていないですし、連邦準備制度や中央銀行によって管理されているわけでもありません。私は、ビットコインを全く信用していないのです。これは、将来破滅するのではないかと思っています。」

人々は、株式や希少性のある金属という従来の投資商品に対して投機を行うこともできますが、ビットコインがそれらとは、似て非なるものであることを理解するべきなのです。

PayPalの創業者の1人である Peter Thiel (以下、シエル氏)は、

「ビットコインは、金とは違うもの」

と語っています。

さらにシエル氏は、

「私は、ほとんどの仮想通貨に対して懐疑的です。そして、多くの人がそれは、金のように資産保全のようなものだと、少々過信しているように思います。さらに、それは支払いに使用する必要もないのです。」

と言及しました。

私たちは、このように相違を測るべきです。

まず、全世界で採掘された金は、集められたとするのであれば、大きなスイミング・プールに物理的に入れることが可能なのです。

しかし、仮想通貨では、そうはいきません。それは、仮想名義の資産としての評価を再確認させるものであると考えています。

土地やサッカーの試合などに投機を行うことは、個人の自由です。

それは、人間の性です。

しかし、仮想通貨は、金のように物理的にあなたが手に取れるようなものではないことを認識しておくべきなのです。

Why Buffet Sees Bitcoin Bubble

Nov6, 2017 by John Wasik

参考記事はこちらから

CoinPostの考察

投資の神様として知られているウォーレン・バフェット氏が、ビットコインや仮想通貨に懐疑的な印象を持つことは、誰が管理し、どこで発行されているのかわからないものであることが要因であります。

このことは機関投資家も同じようにビットコインを捉えているため、今までは運用資金をビットコインに向けることはありませんでしたが、その状況が変わりつつあるのかもしれません。

先物のビットコインやETFと言った金融商品が誕生する可能性が高くなっています。

しかし、これが実現したとしてもそれは商品として取り扱われることであって、ビットコイン自体の仕組みに変化はありません。

バフェット氏のようにこの仕組み自体が新しいものであるため、懐疑的な印象を持つ人のビットコインに対する考えの変化がビットコインをはじめとする仮想通貨の広がりにも影響を与えることになるでしょう。

CoinPost App DL
注目・速報 相場分析 動画解説 新着一覧
07/27 土曜日
08:10
マスク氏のX(旧ツイッター)、ビットコインなどの仮想通貨絵文字表示を削除
イーロン・マスク氏がオーナーのX(旧ツイッター)は、ビットコインなどの仮想通貨絵文字表示を削除した。ドージコイン擁護のためか。
07:35
BitwiseのETH現物ETFの横断幕、NYSEに掲揚
仮想通貨運用企業Bitwiseのイーサリアム現物ETFの横断幕が、ニューヨーク証券取引所に掲げられた。同社は、取引終了のベルを鳴らすことも報告している。
07:05
野村傘下のレーザーデジタル、利回り提供のイーサリアムファンド販売予定か
野村ホールディングスの仮想通貨資産子会社であるLaser Digital(レーザーデジタル)は、イーサリアム現物ETFの代替商品の導入を計画しているようだ。
06:40
米SEC、グレースケールのミニ版ビットコインETFを承認
仮想通貨投資企業グレースケールが提供するGBTCは手数料(1.5%)が最も高く資金流出は続いていたが、新商品を導入し0.15%という業界最安の手数料設定で競争力を高める狙いだ。
06:20
ビットコイン価格が21年後に最大で75億円に到達か、マイケル・セイラー氏の強気予想
ビットコインを最も保有する米上場企業マイクロストラテジーのマイケル・セイラー氏はカンファレンス「ビットコイン2024」で、BTCの今後の強気予想のプレゼンテーションを行った。
07/26 金曜日
17:10
「米大統領選で価格変動 トランプやハリス由来のミームコインの買い方
トランプトークンの概要 ドナルド・トランプ前米大統領とその「Make America Great Again」(アメリカを再び偉大に)というスローガンからインスピレーションを得…
17:10
ヤマハ発動機が初のVTuberコラボNFTを発行、Yamaha E-Ride Baseを訪れて進化可能
ヤマハ発動機が初のNFTデジタルステッカーを発行。横浜のYamaha E-Ride Baseで進化するダイナミックNFTを体験し、限定グッズをゲットできる。
15:13
ビットフライヤーがFTX Japan買収完了、カストディ事業展開へ
株式会社bitFlyer HoldingsはFTX Japanの株式100%を取得し、完全子会社化を発表。8月26日までに社名を変更し、クリプトカストディ事業を展開予定。法制度整備後の暗号資産現物ETF関連サービス提供も視野に入れている。
14:43
Neo Xメインネットが正式稼働 EVM互換でネオのエコシステムを拡張
Neoは高性能EVMベースのサイドチェーン「Neo X」のメインネット正式稼働を発表。クロスチェーンブリッジで流動性と互換性が向上し、エコシステムの可能性が広がる。
14:15
カマラ・ハリス氏のミームコインが過去最高値を記録、大統領候補指名の期待受け
PolitiFiと呼ばれる政治パロディのミームコインが、仮想通貨領域で独自のジャンルを形成しており、カマラ・ハリス副大統領のパロディコイン「 Kamala Horris(KAMA)」が急騰し話題となっている。
12:55
アルトコインETFの未来、ブラックロックが語る現実と可能性
ブラックロックのデジタル資産責任者は、イーサリアム現物ETFが承認されていても他のアルトコインETF誕生には困難があると話した。
12:14
仮想通貨相場反発、ビットコイン・カンファレンスのトランプ登壇に関心集まる
昨日までの大幅下落とは打って変わり暗号資産(仮想通貨)相場は反発した。強気シグナルのハッシュリボンが点灯しているほか、今週末にはビットコインカンファレンスに米国のトランプ前大統領が登壇予定であり、投資家の関心が集まる。
11:00
トランプ前大統領の陣営、4〜6月期で仮想通貨で6億円の寄付金調達
トランプ前大統領は、ビットコインなど仮想通貨で6億円以上の選挙資金を調達。「ビットコイン2024」でもさらに資金を集める予定だ。
10:30
BTCが290万ドルに到達するシナリオ、VanEckが公開
仮想通貨ビットコインが2050年までに290万ドルに到達するシナリオをVanEckのアナリストが公開。このシナリオを実現するための条件を説明している。
10:00
ソラナ初事例、パラオ共和国がデジタルID発行
主権国家が仮想通貨・ブロックチェーンであるソラナ上で、法的アイデンティティを発行する初めての事例となった。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア