- バイナンスがレポートを発表
- 仮想通貨取引所バイナンスのリサーチ部門が、2019年3月から5月まで市場分析や考察を公表するためにレポートを発表した。フェイスブックの仮想通貨業界への参入ついても言及している。
バイナンスリサーチがレポートを発表
仮想通貨取引所バイナンスの市場分析部門であるバイナンスリサーチは、2019年3月から5月まで市場分析や考察を公表するためにレポートを発表した。いくつかポイントを挙げて内容を確認していく。
許可型ブロックチェーンの役割
誰でも参加できるパブリックブロックチェーンとは違い、参加者を限定するブロックチェーンは閉鎖的ではあるが、これからのメインストリームのひとつとしてフェイスブックやJPモーガンなどの大企業の取り組みがブロックチェーンの普及に大きく貢献すると見ているという。
またフェイスブックのユーザー数の多さなどに触れ、仮想通貨業界へもその影響が波及すると見ているようだ。この影響で新しい投資家が参入してくると予想した。
ステーブルコイン建てのペアの増加
今後仮想通貨業界では、ステーブルコイン建ての取引がさらに増えると見ている。
米国ドルや日本円のような法定通貨と1:1で連動しているステーブルコインが、以前はビットコイン建てのペアが主だった市場において、主役の座を奪うと予想した。
レポートによると、他のステーブルコインが取引量などで遅れをとる中、テザー(USDT)の人気が圧倒的なシェア数を誇る現状を伝えているが、今後このステーブルコインの勢いはより増すとみている。
イーサリアムブロックチェーンの人気
ブロックチェーンではイーサリアムの人気が高い。その背景にはイーサリアム上で開発される分散型金融(DeFi)アプリの人気が高まっていることがあると分析する。バイナンスチームは、今後もイーサリアムブロックチェーンの人気は継続していくと予想した。
また、イーサリアム人気に関係して、分散型アプリケーション(dApps)の普及も広がっているようだ。予測市場のアプリに需要があると説明している。
機関投資家の参入
ビットコイン先物取引を提供するシカゴ・マーカンタイル・エクスチェンジ(CME)の先物コントラクト数が5月に過去最高水準に達したことなどに触れ、これは機関投資家の仮想通貨に対する興味が高まっていると説明した。
現在は全投資家の内、機関投資家が占める割合は10%以下だが、仮想通貨や他のデジタル資産を狙ってくる機関投資家は増えるだろうとしている。
今回のバイナンスリサーチのレポートは107ページに及ぶ。上記はほんの一例に過ぎない。興味ある方は冒頭のリンクから一読して欲しい。