CoinPostで今最も読まれています

仮想通貨リブラに対する公聴会、開発の中止を求めた米下院金融サービス委員会でも開催決定へ『緊迫したやり取りの行く末はいかに』

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

仮想通貨リブラに対する米下院金融サービス委員会による公聴会の開催が決定
フェイスブックが開発中の仮想通貨リブラに対して、そのプライバシーやセキュリティに関する説明を同社に求める公聴会を、米下院金融サービス委員会が招集したことが明らかに。

米議会下院、仮想通貨リブラに対し公聴会を招集

先週より注目されていた米議会下院金融サービス委員会とフェイスブックをめぐる緊迫したやりとりに新たな進展が見られた。

同委員会の発表により、米国東部時間7月17日にフェイスブックに対し公聴会を開催することが明らかになった。前日の16日には議会上院における銀行委員会による公聴会が併せて開催される予定であり、本公聴会はその翌日の開催となる予定だ。米国では仮想通貨リブラを巡り、政府機関などを中心に対応を急ぐ動きが強まっていることを示す動きであり、同プロジェクトへの中止を求めた米議会下院金融サービス委員会の公聴会には業界内外からの注目が集まるだろう。なお、公聴会に参加する証人の発表は行われていない。

同委員会のMaxine Waters理事長は先週19日、フェイスブックが開発を手がける仮想通貨「リブラプロジェクト」の一時中止を求めている。その後も再度「フェイスブックは、直ちにリブラプロジェクトを取りやめるべきだ。」とのコメントを発表したのは記憶に新しい。

Waters理事長は声明文(ステートメント)の中で、過去にフェイスブックが損害賠償を被ったことや消費者のプライバシー管理を怠った事実に言及した後、次のように述べている。

(同社の)過去の問題を考えると、議会と規制当局がこれらの問題を検討し何らかのアクションを取る機会が得られるまで、仮想通貨の開発に向けたあらゆる動きに関しては、一旦猶予を置くことに同意するべきだ。

更にWaters理事長は、仮想通貨市場は投資家、消費者更には経済を保護するような明確な規制枠組みが未だ整っておらず、規制当局は今回の件を、仮想通貨によるプライバシーや国家安全保障上の懸念、サイバーセキュリティやトレードのリスクに対する「a wake-up call(警鐘)」を鳴らす契機と捉えるべきだ、と指摘している。

フェイスブックが開発予定の決済アプリ「カリブラ」はKYCが必要であるため、それを通じた利用ユーザーあるいは関連ユーザーの個人データを第三者に開示するリスク等、データ管理に関する説明を求める要求は避けられないだろう。

今回の件に関して、意図的であるかそうでないにしても、上院と下院にて連続して公聴会が開かれるということで、フェイスブック側の回答には注目が集まる。フェイスブックとしては、これが米国で事業展開を行う上での第一関門となるだろう。

米国での問題だけでなく、フランスもフェイスブックの規制遵守に対して懸念の意を表明しており、英中銀もフェイスブックの規制遵守には譲らない姿勢を見せている。法規制の遵守の壁はその高さと枚数があるため、説明責任を果たせるかが今後注目される。

CoinPostの関連記事

「仮想通貨禁止」法案検討中のインドで、5万円相当のビットコイン価格乖離が発生した背景
仮想通貨の全面禁止法案が検討されているインドの仮想通貨取引所にて、ビットコインなどの価格乖離が発生していることが判明した。法定通貨インド・ルピーの下落など、その背景を探る。
フェイスブックが支援するリブラに「仮想通貨禁止法案の壁」 インドで利用できない可能性
フェイスブックが支援する仮想通貨リブラの発行に際し、インドで利用できない可能性があると現地メディアが報じた。仮想通貨を禁止(または検討)する国で利用が制限される「法案の壁」に普及拡大の懸念点が生じている。
注目・速報 相場分析 動画解説 新着一覧
09/21 木曜日
18:00
仮想通貨擬人化BCG「コインムスメ」がSTEPN運営と提携、GMTアイドル「ジェムティ」誕生
ブロックチェーンゲーム「コインムスメ」は、STEPN運営Find Satoshi Labとの提携により誕生した「ジェムティ(GMT)」のデザインを公開した。限定NFT200枚を抽選でプレゼントする企画も行われる。
16:56
コナミ初のweb3プロジェクト「ZIRCON」、東京ゲームショウで発表
コナミがweb3進出 国内ゲーム大手企業のコナミデジタルエンタテインメントは21日、「東京ゲームショウ2023(TGS2023)」のステージにおいて、ブロックチェーン技術を活用…
15:42
マウントゴックス弁済期限、2024年10月まで延長
2014年に経営破綻した仮想通貨取引所、マウントゴックスの債権者へのビットコインや現金による弁済の期限が、1年延長されることが確認された。弁済先情報が提供されている債権者に関しては、年内に弁済を開始する可能性もあるとしている。
14:44
「ゲソてん byGMO」ブロックチェーンゲームを統合へ
GMOメディア株式会社は、ゲーム特化型ブロックチェーン「Oasys」のレイヤー2であり、ゲームプラットフォームとして機能する「GESOTEN Verse(仮)」の開発を発表。従来のWeb2ゲームポータル「ゲソてん byGMO」とユーザー基盤を連携する。
14:26
米大統領選出馬のラマスワミ氏、新たな「仮想通貨政策の枠組み」を提案予定
米国大統領選の共和党候補ビベック・ラマスワミ氏は20日、仮想通貨リサーチ企業Messari主催のカンフェレンスに登壇し、感謝祭(11月23日)までに「包括的な仮想通貨政策の枠組み」をリリースすると発表。さらに現在の仮想通貨規制の状況を強く批判した。
14:00
CBDCによる監視社会に反対する法案、米下院金融委員会で承認
米下院金融委員会は、米国のCBDCデジタルドルが国民監視に使用されることを阻止する法案を承認した。この先、下院での審議に移る予定だ。
13:05
「IMX」国内初上場、コインチェックが3銘柄新規取り扱い
仮想通貨取引所Coincheckは、IMX(国内初)を含む3銘柄の新規上場を発表した。
12:28
アスター(ASTR)、韓国bithumbに新規上場
アスターネットワークのネイティブトークンであるASTRは韓国大手仮想通貨取引所bithumbに新規上場した。韓国の初上場だ。
11:12
Taurus、資産トークン化サービス拡張
スイスのフィンテック企業Taurusは、デジタル資産の保管とトークン化サービスを拡張し、許可型ブロックチェーンへのサポートを始めることを明らかにした。Hyperledger BESUやQuorumがサポートされ、イーサリアム等パブリックチェーンとの相互運用性も強化する。
10:55
米ウォルマートのメタバース体験、現実ショッピングと融合へ
米小売大手ウォルマートは現実世界とメタバースでのショッピング体験を結び付ける方法を探っている。ヒップホップをテーマとする仮想世界も構築した。
10:27
国内オプテージ、Web3ノード・ホスティングをトライアル提供
関西電力グループの情報通信企業オプテージがWeb3推進に向けて、金融機関向けのステーキングノードホスティングトライアルを開始した。オプテージはイーサリアムのステーキングノード構築と運用を提供し、金融機関は仮想通貨を所有せずにステーキングをテストできる。
10:25
INFORICH、NFT活用してアーティストを支援
ChargeSPOT展開のINFORICHは、NFTも活用してピクセルアーティストBAN8KU氏を支援。NFTは、仮想通貨イーサリアムの規格ERC-721で発行・販売される。
08:30
韓国投資家、計14兆円相当の仮想通貨を国外で所有
韓国の国税庁は、仮想通貨投資家に関するデータを含む資料を公開。この資料から、今年に申告した納税者は全体で合計14.5兆円相当の仮想通貨を国外で所有していることがわかった。
07:55
FOMCでパウエル議長タカ派姿勢、仮想通貨株下落 ドル円年初来高値|21日金融短観
早朝の米FOMC会合では市場の予測通りに金利据え置きが発表されたが、年内1回の追加利上げの可能性が示唆されたなどタカ派的なスタンスが嫌気された格好だ。本日の米NYダウやナスダック、S&P500ともに下落した。
05:50
グレースケールが新たなイーサリアム先物ETF申請|21日朝
グレースケールは今週、イーサリアム先物ETF(上場投資信託)の申請をSECへ提出したことが明らかになった。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
イベント情報
一覧
2023/09/21 15:00 ~ 21:00
東京 東京都港区
2023/09/29 18:30 ~ 20:00
東海 静岡県藤枝市
重要指標
一覧
新着指標
一覧