パリSG移籍のメッシ選手、契約金の一部をファントークンで受け取りか

メッシ選手、ファントークンが契約の一部か

サッカー界の大スター「リオネル・メッシ」選手の契約条件の一つとして、暗号資産(仮想通貨)のファントークンによる支払いが含まれることがわかった。パリ・サンジェルマンFCが発表した。

メッシ選手は今週10日、パリ・サンジェルマンFCとの2年契約(総額45億円)の締結を発表した。バルセロナ残留を望んでいたが、財務規定に関する「サラリーキャップ」などの事情で、退団を余儀なくされた。サラリーキャップとは、プロスポーツチームが所属選手に対して支払う年俸総額について、リーグの全体収入に基づいて上限金額を規定する制度である。

なお、現時点ではどれほどの額のファントークンが契約に盛り込まれているかは定かではない。

パリ・サンジェルマンFCは、2018年にSocios.comと提携してファントークンを発行した初のプロスポーツチームだ。ファンは、独自トークンの「Paris Saint-Germain Fan Token(PSG)」を活用することで、試合前のロッカールームに表示される名言や、シーズン目標、チーム賞の投票を行うことができるという。

パリSG球団は、ファントークンの発行はブランドの発展や、新たな収入源の一つになるとしていた。

今回のメッシ選手の移籍報道後、Coinmarketcap(CMC)時価総額334位のPSGトークンの出来高は12億ドル(1,300億円)を超えるなど関心が集まった。

仮想通貨とスポーツ選手の契約

これまでも、プロスポーツ選手の年俸支払いが仮想通貨で支払われる事例はあった。NFL(ナショナル・フットボール・リーグ)では、複数の選手が年俸の一部をビットコイン(BTC)で受け取る契約を締結したことがある。

関連:米メジャースポーツ初、NFL選手が年俸13億円の50%をビットコイン払いに

メッシ選手クラスのトッププレイヤーが、契約の一部としてファントークンを受け取るのは、今回が初の事例だと思われる。

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用
「仮想通貨」とは「暗号資産」のことを指します

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