はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用
CoinPostで今最も読まれています

米メジャースポーツ初、NFL選手が年俸13億円の50%をビットコイン払いに

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

ビットコインで年俸受け取り

米ナショナル・フットボール・リーグ(NFL)で活躍する人気選手、ラッセル・オクン(Russel Okung)の願いが実現したようだ。昨年5月に「ビットコインで支払ってくれ」とツイートしていたオクンは、2020年末、アメリカの主要スポーツリーグ選手として初めて、仮想通貨(暗号資産)ビットコインで年俸を受け取る実例を作ったことになる。

プロスポーツチーム・選手の契約情報サイト、Spotracによると、カロライナ・パンサーズに属するオクンの2020年の年間契約報酬は1300万ドル(約13億4600万円)。オクンはその50%をビットコインで受け取るという。

ビットコイン支払いの仕組み

ビットコインによる契約金支払いを可能にしたのは、ビットコインの高速決済技術ライトニングネットワークのスタートアップ「Zap」。NFLチームがビットコイン支払いに直接関わるわけではない。カロライナ・パンサーズがZapの決済アプリ「Strike」に米ドルで入金すると、ビットコインに交換され、オクンのコールドウォレットに送金される仕組みだ。

ZapのJack Mallers最高経営責任者によると、Strikeは銀行との提携により、当座預金口座としても利用できるという。Strikeは現在、月間で「7桁の金額」を処理しているとのことだ。

ビットコイン信奉者

ラッセル・オクンは、ビットコインの熱烈な支持者としても知られている。ビットコインを経済的自立を取り戻す手段と位置付けており、ビットコインに関する啓蒙サイト「bitcoinis.com」を立ち上げた。アスリートであると同時に、慈善活動や社会活動にも積極的に関わっている。

ロッカールームで”ビットコイン男”として嘲笑と興味の対象になっていると自虐的に語るオクンは、プロのアスリート、特に黒人のアスリートがその才能と弛まない努力により得た経済力を、社会に示すための「長期的で持続可能な解決策」がビットコインへの投資だと語る。

プロアスリートとして、ビットコインで給与を受け取る先駆けとなったことは、ビットコインの普及を推進する重要な節目であり、ビットコインで循環する経済を築く第一歩となると同サイトのブログで述べている。

「お金は通貨以上のものであり、力なんだ」とオクンは語る。

ビットコインでの給与支払いが現実となったことは、「金融の多様性を認める新しい方法、新しい道、新しい未来に対する承認であり、真に金融のコントロールを取り戻すことでもある。」

オクンは長らくビットコインは、「誰にも管理されることのない、希少価値の高い資産」であり「デジタルゴールドのようなもの」と主張していた。昨年12月の米仮想通貨メディアCoindeskへの寄稿では、資産の少なくとも5%をビットコインに割り当てることを推奨したほどだ。

著名投資家が投資するZap

オクンの希望を技術面から支えたZapは2017年、米シカゴで設立された。ビットコインの非カストディウォレットと、ライトニングネットワーク技術を用いて、銀行口座から即時にビットコインの購入を可能にする決済アプリを開発している。

今年4月には、米モルガン・クリーク・デジタルを含む投資家から350万ドル(約3億6000万円)の資金調達に成功、6月にはクレジットカード最大手のVisaのネットワーク参加が認められ、1年以内にクレジットカードを発行する予定だ。

現在のZapユーザーは、ドル建ての支払いにビットコインが使われていることを意識することもないという。CEOのMallers氏は「支払いの裏で、我々がビットコインを溶かしているような感じだ」と形容した。

Zapに投資したモルガン・クリークのアンソニー・ポンプリアーノ氏も、最終的にビットコインが世界の基軸通貨になる目標に向かって、Mallers氏とそのチームが「ビットコインをより簡単に、より直感的に使用できるような製品とサービスを構築することを望んでいる」と述べた。

厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
03/31 月曜日
11:16
仮想通貨市場など全面安 命運を左右するトランプ関税発表が4月2日に迫る
4月2日に迫るトランプ米大統領の関税発表が株やビットコイン(BTC)市場に大きな不確実性をもたらしている。著名投資家は今年最大の市場イベントと位置づけ3つのシナリオを提示した。一方、ピーター・ブラントはビットコイン(BTC)の65,600ドルへの下落リスクを警告している。
09:51
金融庁、仮想通貨のインサイダー取引規制導入か 「金融商品」に分類する法改正案提出へ=報道
日本経済新聞の報道によれば、金融庁が2026年を目途にビットコインなど仮想通貨を金融商品とする金商法改正案を提出予定。暗号資産(仮想通貨)のインサイダー取引規制も新設する見込み。
03/30 日曜日
14:00
今週の主要仮想通貨材料まとめ、米州政府や企業のBTC投資動向やリップル社のSECへの追加上訴撤回など
前週比で振り返る仮想通貨市場の最新動向。ビットコインやイーサリアム、XRP、ソラナなど主要銘柄の騰落率や注目材料を一挙紹介。市場トレンドと関連ニュースを詳しく解説する。
11:30
ビットコイン週次市況:1300万円台で揉み合う展開と今後の見通し|bitbankアナリスト寄稿
bitbankアナリスト長谷川氏による週次分析。トランプ政権の相互関税懸念と米経済指標の動向を背景に、1300万円台で揉み合うビットコイン相場。現物ETFへの資金流入が続く中、今後の展望を詳細に解説
11:00
週刊仮想通貨ニュース|トランプ関税の影響分析に高い関心
今週はSBI VCトレードによるステーブルコインUSDCの取引開始、トランプ関税の影響分析、世界最大級のオンライン証券会社によるトランプ氏言及の仮想通貨4銘柄追加に関するニュースが最も関心を集めた。
03/29 土曜日
13:45
イーサリアム創設者ヴィタリック、L2セキュリティの進化と「2-of-3」証明システムを提案
ヴィタリック・ブテリン氏が新たなブログで、L2セキュリティの現状と将来展望を公開。ブロブスペース拡張、ZK・OP・TEEを組み合わせた「2-of-3」証明システム、証明集約レイヤーの必要性について詳細に解説。
12:55
南カロライナ州で新たにビットコイン準備金法案提出 対コインベース訴訟取り下げも
米国サウスカロライナ州が、コインベースへのステーキング関連訴訟を取り下げた。また同日には州がビットコインなど仮想通貨の準備金を持てるようにする法案が提出されている。
10:45
ブラックロックのビットコインETFを保有、トランプ大統領の息子が顧問の米上場企業
米ドミナリ・ホールディングス社がビットコイン保有戦略を開始し、ブラックロックのETFを購入。機関投資家の仮想通貨投資最新動向は。
10:00
欧州保険・年金機構(EIOPA)、保険会社が仮想通貨を100%裏付ける義務提案
EIOPAが保険会社の仮想通貨保有に100%の資本要件を提案。高リスクに対応するためとしている。欧州では特にルクセンブルクで保険会社の仮想通貨エクスポージャーが確認されている。 。
09:30
SEC、イーロン率いる政府効率化省(DOGE)と連携開始
米証券取引委員会(SEC)がイーロン・マスク氏の政府効率化省(DOGE)との連携を開始。トランプ政権下での規制機関改革と仮想通貨政策転換の最新動向を解説。
08:30
ビットコイン80万円下落、BTCメジャーSQ通過で需給悪化|仮想NISHI
仮想通貨ビットコインは前日比で一時80万円の下落となった。アルトコイン市場も、ビットコインの急落に連動するかたちでほぼ全面安の展開となった。
07:45
トランプ大統領、仮想通貨取引所BitMEXの共同創設者3名に恩赦
トランプ大統領は、アーサー・ヘイズ氏ら仮想通貨取引所BitMEXの3名の共同創設者に恩赦を与えたことがわかった。同氏らは、意図的にマネーロンダリング対策を導入せず銀行秘密法に違反したと告発されていた。
07:15
アバランチ現物ETF、米グレースケールも申請
VanEckの後に申請 米ナスダックは3月27日、グレースケールのアバランチ(AVAX)現物ETFに関する19b-4申請書を米証券取引委員会(SEC)に提出した。この申請は、既…
07:02
ブラジル政府高官「ビットコイン準備金は国の繁栄に不可欠」
ブラジル副大統領首席補佐官がビットコインを「デジタルゴールド」と評価し、国際準備金の5%をビットコインに投資する法案を支持する。
06:40
イーロン・マスク氏、人工知能開発のXAIがX社を買収と発表 企業価値16兆円超の巨大統合に
イーロン・マスク氏が率いるAI企業XAIが旧ツイッター社X社を全株式交換で買収。XAIを800億ドル、X社を330億ドルと評価する統合により、AIとソーシャルメディアの融合を目指す。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧