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Stargate Finance、STGトークン再発行を提案

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

不正売却を防ぐためトークン再発行を提案

クロスチェーン流動性プロトコルStargate Financeは1日、すべてのStargateトークン(STG)を再発行することを提案した。FTXグループ企業の一つとして破綻したアラメダリサーチのウォレットから資金が不正流出していることを背景としている。

StargateのDAO(自律分散型組織)は、危険にさらされているアラメダウォレットから「STGトークンが不正に外部送金されるリスクを排除することで、トークン保有者の利益を保護することができる」と説明した。

経緯として、Stargateによると、アラメダリサーチは2022年3月に、STGトークンの総供給量の10%(1億STG)を購入していた。アラメダリサーチは、これらのトークンすべてを2025年3月までロックアップ(動かさず保管)することを約束していた。

しかし、その後破綻したアラメダリサーチのウォレットからは、不審な外部送金が観察されている。

22年12月末、複数銘柄のトークンが外部に送付されたことが明らかになった。イーサリアム(ETH)や複数種類のERC20トークンが送金され、一部はミキシングサービスなどに送られた後、最終的にビットコインに変換されたと指摘されている。4つのウォレットで、合計約1億円(80万ドル)が保持されている。

この不審な送金については、米当局も調査を開始すると報じられているところだ。

関連アラメダから不穏な資金移動、1億円がビットコインに集約か

提案の詳細

StargateDAOは、アラメダリサーチのウォレットからの資金流出について、STGトークンにも影響が及びかねないとして、次のように述べた。

最近発生した、アラメダのウォレットからの外部転送は、アラメダリサーチがそのウォレットを完全にコントロールしておらず、悪意のある行為者やハッカーが、アラメダリサーチの資金を不正に流用していることを明らかにしたものだ。

その結果として、STGトークン保有者とStargateに損害を与える可能性があり、これは決して軽視できるものではない。

StargateDAOは、ハッカーが3年間のロックアップ契約に違反して、STGトークンを不正に市場に流すリスクがあると指摘。もしそうなった場合には、Stargateプロトコルが所有している流動性(POL)からステーブルコインが流出する可能性があるとしている。

StargateDAOは、2023年3月15日にSTGトークンを再発行することを提案した。既存のSTGトークンを無効にし、新しいSTGトークンがそれに取って代わることになる形だ。入れ替えにあたって、ユーザーは、特に何もする必要がないとしている。

3月15日に全ユーザーの残高のスナップショットを取り、それにもとづいて新しいトークンが全ユーザーに1対1で送られるという仕組みだ。この再発行により、アラメダが保有している1億STGが盗まれて市場に売られ、Stargateに悪影響を与えることを防ぐ。

また、現在STGトークンを取り扱っている取引所に対しては、24時間の間、入金と出金を一時停止するよう要求することになるとも説明した。新しいトークンが発行された後、それらの取引所は、新トークンに対応した入出金を再開することになると続けている。

スナップショットとは

権利確定日のこと。ある地点のブロック高における、全てのアドレスの保有状況を記録する「スナップショット」を基準にトークンホルダーの保有量を保存、権利が確定する。その後、該当銘柄の保有数に応じて、新通貨が分配される。

▶️仮想通貨用語集

Stargate Financeの採用拡大

Stargate Financeは、異なるブロックチェーン間の「統一流動性プール」をコアとするクロスチェーンブリッジ。これまでにPancakeSwap(DEX)やSushiswap(DEX)、Bungee(ブリッジアグリゲーター)などに統合されている。

2022年12月には新たに、DeFi(分散型金融)融資プロトコル「Atlantis Loans(ATL)」に統合されたところだ。

関連LayerZeroブリッジ「Stargate」の採用、さらに拡大

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