はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用
CoinPostで今最も読まれています

無許可で仮想通貨マイニング行うマルウェアや詐欺が流行|自分のデバイスを守る方法を探る

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

スマホ携帯でマイニング?新手のハッキング被害を疑うべき

スマートフォンや携帯が理由もなく遅くなったり、過熱したり、バッテリーが急速に減る場合、クリプトジャッキングの被害に遭っている可能性がある。

クリプトジャッキングとは
悪質な方法で他人のコンピューターやスマホ等にコードを埋め込み、利用者の許可なしにマイニングを行い、仮想通貨を得ることを目的としたハッキングの一種。攻撃でコンピューターの出力を一部奪われる為、弊害としてデバイスの加熱、電池の消耗が激しくなる、動作が遅くなる等が挙げられる。

▶️CoinPost:仮想通貨用語集

ESETインターネットセキュリティの専門家によると、携帯の過熱、バッテリーの激しい消耗、回線スピードの低下などがある場合、自分のデバイスが他者のマイニングに利用されている可能性があります。

携帯でのマイニングはバッテリーへの負荷が強く、過熱によって本体に損傷を与える可能性があり、最悪、修理不可能になる場合もあります

上記の症状を見せるような事が起きた場合、クリプトジャッキングの可能性を検討するべきだと専門家は言います。

仮想通貨のマイニングはパソコンを使い暗号化されている取引を承認、記録するブロックチェーン取引に必要なプロセスの一つで、安全を確保する為に最初に暗号式を解けた場合、報酬として仮想通貨がもらえます。

また仮想通貨マイニングはデータの分散化、権利の非中央集権化を促進し、証明する利点もあります。

しかしその反面、暗号化されている取引内容は非常に複雑な為、マイニングには膨大な計算能力が必要で、そのようなハイスペック機器は電気代を多く消費するというデメリットがあります。

そこで高額なコストを免れようとするサイバー犯罪者はスマートフォンなどのデバイスに眼をつけました。

確かに、スマホ1台では仮想通貨のマイニングを実行する計算能力はありませんが、複数のスマホ携帯を同時に利用することで高いコストパフォーマンスを維持しつつ、マイニングが可能である事が明らかになってしまったのです。

We Live Securityによると、グーグルプレイでダウンロードができるBug Smashing Gameというアプリにも無断でマイニング機能が搭載されており、2018年1月にこのアプリは廃止されました。

このようなユーザーの知らぬ間に無許可で行われる「クリプトジャッキング」と言う、一見無害そうなアプリをダウンロードさせ、無許可でマイニングを行うマルウェアをデバイスに侵入させる詐欺が増えている傾向にあるとESETの専門家は指摘しています。

アップルとグーグル両社の違い

グーグルはアップルと違い、OS上での仮想通貨マイニングプログラムを当初は禁止していませんでした。

グーグル Chromeでは拡張機能を搭載することでマイニングが可能でしたが、7月にグーグル社はウェブサイト上でのマイニングを禁止していく方針を発表しました。

対象的に、アップルはIOS上でのマイニングを当初から禁止しており、最近ではCoinbase社のウォレットアプリで代替不可能なトークンの保有を禁止する事を報告。

しかしグーグルのマイニングソフトウェア禁止から1ヶ月経った今でもグーグルプレイで公開されているアプリや拡張機能で未だマイニングが行われている現状もあります。

デバイスをどう守れば良いのか?

専門家によれば、どのアプリにマルウェアが潜んでいるか判断するのは難しいものの、被害を防止する方法はいくつかあるとのこと。

  • 使用しているOSを常に最新のバージョンにアップデートをする
  • アプリのダウンロードは公式プラットフォームからする
  • ソースが不明なアプリのダウンロードを避ける
  • ユーザーの評価をチェックし、アプリが正当であることを確認してからダウンロードする
  • 必要以上はアプリに許可を与えない

その他にも、使っているOS対応のウイルス対策ソフトウェアを使うなどの対処ができます。

仮想通貨のマイニングは分散化を保証し、権力の偏りを防ぐ仕組みとしてマイニングは評価されるものの、電力の消費問題やハッキング問題、又マイニングファームの一般化により中央集権化が得られない、等課題は多々残ります。

今後どのようにマイニングがさらに効率化しつつ、安全にされるか引き続き注目する必要がありそうです。

If your mobile phone is running slowly or always losing battery, it might have been hacked to mine cryptocurrency – here’s how to protect yourself

September 2018 by Ana Zarzalejos

参考記事はこちらから
CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
07/02 水曜日
13:45
トランプ大統領、イーロン・マスクに対する批判を再び展開、 『大きく美しい法案』巡る対立が再燃
「大きく美しい法案」をめぐり、トランプ大統領とイーロン・マスク氏の対立が再燃している。マスク氏の痛烈な法案批判に対し、トランプ氏は、マスク氏が率いる企業の政府補助金受給について政府効率化局(DOGE)で調査すべきと発言し、かつて盟友だった両氏の関係は緊迫感を増している。
13:20
アリゾナ州知事、押収仮想通貨の準備基金法案『HB2324』を拒否権行使
アリゾナのホブズ知事が犯罪捜査で押収した仮想通貨管理法案を拒否。地方自治体の協力阻害を懸念と声明。
11:45
パクソス、ステーブルコインUSDGを欧州全域でローンチ サークルとの競争激化
パクソスが米ドル建てステーブルコインUSDGをEU全域で発行開始した。MiCA規制に準拠している。合計30か国に展開しており、ステーブルコイン時価総額ランキングでは15位だ。
11:10
ナスダック上場DeFi Development Corp、1億ドル転換社債発行 ソラナ蓄積戦略を拡大
米初のソラナ準備金戦略企業DeFi Development Corpが1億ドル転換社債の私募発行を発表。調達資金でSOL購入継続、バリデータ運営による複利成長を目指す。
10:50
上場企業のビットコイン購入量24万BTC超えも、価格には反映されず その理由は?
2025年上半期に世界の上場企業が仮想通貨ビットコインを24万5510BTC購入しETF保有数の2倍超。前年同期比約5倍増でマイクロストラテジー戦略が拡散、企業準備金としての位置づけが確立された。
10:30
米SEC、仮想通貨ETFの上場基準を策定か 審査迅速化に期待
米証券取引委員会が、ビットコインなど仮想通貨ETF向けの汎用上場基準策定を検討していると伝えられる。19b-4様式省略により審査迅速化が期待される。
10:20
ETH1万ドル到達は『義務』と表明、イーサリアムに新組織誕生
仮想通貨イーサリアムに、イーサリアムコミュニティ財団という新たな組織が誕生。公式サイトで、イーサリアムの価格に特化した組織であると説明している。
07:55
NYSE上場DDCが760億円調達完了、ビットコイン準備金戦略を本格始動
アジア食品ブランド運営のDDC EnterpriseがNYSE上場企業として最大規模の仮想通貨専用資金調達を実施。Anson Fundsらから総額5億2800万ドルでビットコイン準備金構築へ。
07:25
XRP戦略推進へ、ナスダック上場のWebusが1億ドル調達合意
ナスダック上場のWebusがリップル・ストラテジー・ホールディングスと1億ドルの資金調達契約を締結。仮想通貨XRPを活用した事業戦略推進により株価が日中130%上昇も最終的には8%反落。
07:15
「ビットコインが25年に20万ドルへ到達するとの予測は維持」Bitwise
仮想通貨運用企業Bitwiseは、2025年の10の予測に対する中間評価を公開。ビットコインが20万ドルに到達するとの予測は維持することなどを記載した。
06:50
ストラテジーのビットコイン循環戦略、NAV超プレミアムを正当化か=TD Cowen分析
ストラテジーの株価は純資産価値(NAV)を大きく上回って推移。継続的な株式発行が1株あたりのBTC保有を押し上げる構造が、投資家の注目を集めている。アナリストはその持続性とリスクに着目している。
06:12
ビットコイン利確が加速 第3四半期は過去最弱の季節性=アナリスト分析
仮想通貨ビットコインの利確が進む一方、市場は方向感に欠ける展開。第3四半期は過去最弱の季節性もあり、アナリストは地政学リスクや米金融政策の不透明感に警戒を示している。
05:50
トランプ大統領の「大きく美しい法案」上院可決も、仮想通貨少額免税案は見送り
トランプ政権が推進する大型予算法案に、仮想通貨の少額免税や報酬課税見直しの修正案は含まれず。ルミス上院議員は今後の再提出を示唆し、業界団体もロビー活動を継続する構え。
05:37
米SEC、ビットコインやXRPに投資するグレースケールの仮想通貨ファンドETF化を承認
米証券取引委員会(SEC)は、グレースケールのバスケット型ファンドのETF転換を加速承認。構成資産の約8割をビットコインが占めており、今後の仮想通貨ETF全体に追い風となる可能性も。
07/01 火曜日
16:00
UXLINKが実現目指すWeb3の大衆化、CEOが語る成長戦略|WebXスポンサーインタビュー
5500万人のユーザーを擁するWeb3成長支援プラットフォーム「UXLINK」。WebX 2025への参加を控え、同社CEOが日本市場への期待を述べた。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧