
SOL戦略更なる拡大
米ナスダック上場のDeFi Development Corpは7月1日、2030年満期の転換優先社債1億ドルを私募発行する意向を発表した。同社は米国初のソラナ(SOL)蓄積および複利成長を目的とした準備金戦略を採用する上場企業で、市場環境などの条件に応じて最大2,500万ドルの追加発行オプションも設定している。
調達資金の一部は自社株買い戻しに充て、残余は一般事業目的およびソラナ購入に使用する予定としている。同社は6月12日にRK Capital Managementと最大50億ドル相当の株式購入契約を締結しており、段階的な資本調達による戦略的なソラナ蓄積体制を整備している。
転換社債は2026年1月1日から半年ごとの利払いを開始し、2030年7月1日に満期を迎える無担保債務となる。2030年1月1日以前は特定条件下でのみ転換可能で、それ以降は満期直前まで随時転換できる仕組みが想定されている。
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同社は社債発行と並行してプリペイド・フォワード株式購入取引を実施する予定で、投資家のヘッジ取引を促進する狙いがある。これらの取引は普通株式の市場価格や社債の転換価格に影響を与える可能性があり、投資家の売買活動が通常以上の株式取引を生じさせる場合もあると説明している。
DeFi Development Corpは準備金の主要部分をソラナに配分する財務政策を採用し、独自のバリデータインフラ運営によりステーキング報酬と手数料を獲得している。5月末にはリキッドステーキング技術「Sanctum」と連携し「dfdvSOL」トークンを発行、保有ソラナの一部投資によるバリデータ利回りの複利成長戦略を推進している。
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