ステラ(XLM)の概要
ステラ(ステラルーメン、XLM)は、個人向けの送金や決済での利用に特化して開発・運営されている仮想通貨で、マウントゴックスの創設者であるジェド・マケーレブ氏が中心となって開発されたプロトコル、および、プラットフォームだ。
主な特徴
開発・運営のすべてが非営利団体のステラ財団に一極集中しており「中央集権的」であること、そして独自のコンセンサスアルゴリズムであるSCP(Stellar ConsensusProtocol)が用いられていることが大きな特徴となっている。
ビットコインのようなマイニングの仕組みはなく、ステラ財団から通貨の全数量がすでに発行済みだ。決済速度はおよそ3秒で、送金手数料は非常に低く設定($0.000001)されており、マイクロ・トランザクションでの利用を念頭に設計されている。
ドルなどの法定通貨やビットコインなどの仮想通貨、分散型取引所で扱われる先物などとの交換も可能となっている。
個人利用向けの仮想通貨
リップル同様、国境を超えた送金や決済を可能とすることを目指すが、主に先進国の大手金融機関といった企業を対象とするリップルと異なり、ステラのサービスは基本的には個人向けだ。
そのため、価格の変動を抑制する仕組みがとられていることも特徴の一つだ。リップルの場合は1,000億枚までと上限が決まっているが、ステラでは1,000億枚が最初に発行された後、毎年1%ずつ追加発行される仕組みとなっている。
また、ステラ財団の保有率も低く抑え、市場にステラが出回る量を増やすことで、価格変動リスクを抑え、中央銀行のような金融緩和策を行う方針を採っている。