
国内で暗号資産を取扱う1種会員(日本暗号資産取引業協会:JVCEA)として、2025年3月時点で33会員が登録されています。各取引所は独自の特色を活かしたサービスを展開しているため、自分に合った取引所を見つけることが重要です。
2017年から8年間、日本最大の暗号資産メディアを運営してきたCoinPostが、取引所選びの重要な5つの基準と、各社の特徴を徹底解説します。
各取引所の特徴の比較・早見表
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取引所 |
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ポイント | 板取引の流動性が高い、出金対応に定評 | 初心者に優しいUI/UX、アプリDL数700万突破 | 1円から取引可 入出金・出庫手数料無料 |
トレーディング・チャート機能に定評 | ビットコイン取引量 9年連続国内No.1 ※1 | ステーキング報酬 年率国内No.1 各種手数料無料 |
楽天ポイントと連携。取引所形式の証拠金取引で屈指の品揃え | 取引所:BTC/JPYなど全ペア取引手数料無料。 | SOLやNEARなど10銘柄のステーキングに対応 | 販売所のスプレッドが比較的狭い、出金対応に定評 | – | – | – | 株式会社メルカリの100%子会社、200万口座突破 |
取引方法 | 販売所 取引所 |
販売所 取引所 |
販売所(現物・レバレッジ) 取引所 |
取引所(現物・レバレッジ) 販売所 暗号資産FX |
販売所 取引所 bitFlyerLightning(現物・レバレッジ) |
販売所 取引所 |
販売所(現物) 証拠金取引(取引所) |
販売所(現物・レバレッジ) 取引所 |
現物取引サービス 取引所 |
販売所 | 販売所 取引所 |
販売所 取引所 |
取引所 | 販売所 |
取扱い 通貨数 |
41 種類 |
32 種類 |
38 種類 |
27 種類 |
38 種類 |
29 種類 |
9 種類 |
41 種類 |
19 種類 | 44
種類 |
7 種類 |
22 種類 |
2 種類 | 2 種類 |
投資・運用機能 | 信用取引 レンディング |
積立・レンディング ステーキング IEO・NFT等 |
積立・レンディング ステーキング |
積立・レンディング ステーキング・IEO |
定期貸コイン ステーキング 積立・IEO |
ステーキング レンディング つみたて |
楽天ポイントで投資 楽天キャッシュへチャージ |
積立・レンディング・IEO | ステーキング | 積立・レンディング ステーキング |
レンディング PayPayマネーで購入 |
積立 | IEO・ステーキング | 積立、ポイント投資 |
口座開設 | 準備中 | 準備中 |
※1 ※ 国内暗号資産交換業者における2016 年~2024 年の差金決済および先物取引を含んだ年間出来高。(日本暗号資産取引業協会が公表する統計情報および国内暗号資産交換業者各社が公表する取引データに基づき当社にて集計。日本暗号資産取引業協会の統計情報については2018年以降分を参照)
※2 暗号資産交換業者の公表値、2024年5月8日時点
※3 ※シンボル(XYM)は送金・貸付(Coincheck貸暗号資産サービス)のみの取り扱い
※取引機能やレンディング等のサービス名称は、企業により異なる場合があること
暗号資産(仮想通貨)取引所の詳細
本項では、資本金、使いやすさ、通貨の扱いを基に作成した国内暗号資産(仮想通貨)取引所のレーダーチャートを紹介します。評価基準は、「取り扱い通貨数」、「使いやすさ」、「信頼性」、「手数料」、「流動性」の計5つでそれぞれ5点満点です。
























































































取引所の使いやすさと幅広い取引オプションを提供する国内取引所
bitbank(ビットバンク)は、アルトコインの取り扱いが豊富で、手数料やスプレッドが抑えられているため、初心者でも利用しやすい環境が整っています。また、板取引の充実により、中・上級者にとってもコストを抑えた取引が可能です。さらに、同社の信用取引は、現物市場の流動性を直接活用する仕組みが特徴。結果的に現物市場の流動性向上に寄与しています。
間違えて送金した時など対応がしっかりしていた。諦めていた通貨がちゃんと戻ってきた。
スマホで使える機能の充実、分かりやすさ、誠実なイメージ、機能追加のスピード
bitbankで取り扱われているすべての銘柄が取引所と販売所の両方にあるので良心的。また、取扱銘柄の選定が優れていると感じます。あとはUIも良くて使いやすいです。国内暗号資産交換業者はいままで5社使ったことがありますが、bitbankがダントツで良いと感じています。
他の取引所も複数使ったことがあるんですが、ビットバンクが一番自分に合ってました。使いやすい、見やすい、銘柄が良い、など。改善してほしいのは「マイマス手数料」。メイカーで板取引をするとマイナス手数料というボーナスが日本円でもらえますが、面倒なので不要です。
私が使っている中で一番使いやすいです。出金:まず、出金先アドレスの新規登録申請から登録完了までが早いです。即座反映だと思います。出金の実行も早い。他社(GMO)だと10分くらいかかるような印象ですが、bitbankは海外取引所と遜色のない対応の早さだと感じています。ただし、暗号資産出金時の手数料の面ではGMOが圧倒的に優秀です。UI:全体的に直観的なUIで使いやすいです。特に、取引所からの発注画面が使いやすいです。他社(GMO)はびっくりするくらい使いづらいです。取引所取引できる銘柄:銘柄もおおむね満足です。入金:日本円入金はGMOに劣ります。即座入金に対応していません。



















































始めやすい老舗という安心感
コインチェックは、2012年に設立されてから仮想通貨業界をけん引してきた金融庁登録の暗号資産交換業者。東証プライム上場のマネックスグループの傘下であり、そのノウハウを生かした安定した経営基盤とセキュリティなどに定評があります。操作性の高いアプリは累計DL数700万件突破(2025年01月時)。仮想通貨取引を始めるのに相応しい取引所として高い人気を誇っています。
周りの友人も利用している。特に不便はなく始めての取引なら問題なし
はじめて口座開設した取引所だった。他のアプリより使いやすい
つみたて機能を使っていますがとても便利です。
カスタマーサポートの対応がすごく親切でした
初心者でも問題なく使え、またわかりやすいため。
アプリが使いやすく、長期投資の自分にとっては手数料もそこまで気になりませんでした。IEOなど他にはないサービスがあるのが魅力だと思います。




























































SBIグループの信頼と実績で個人投資家から高い人気
SBI VCトレードは国内No.1のネット証券「SBI証券」の金融ノウハウを活かした信頼性の高い取引所です。注目されるのは、預けるだけで報酬を得られる「貸コイン」や「ステーキングサービス」。ステーキングは国内最多の13銘柄を扱い、ソラナやニアといった注目銘柄に対応。初心者にとっては手間が省ける分かりやすい仕組みで、経験豊富な投資家にも利便性が高いと評価されています。
SBI VCが提供する預けているだけのステーキングは非常に優れております。手数料がその分取られますが、個別でステーキングをする必要がないという点は初心者には大変わかりやすく、自身でステーキングができる方でも1億円以上の資産を運用していなければ年率1%を惜しむより、手間がかからない方を選びます。ほとんどの資産をSBIに移しました!銘柄充実してもらえると嬉しいです!
ステーキング関連のサービスがどこよりも充実してるから
最初から長期投資を目的としているので安定性・安全性のみで取引所を選定しました。レポート系などがガチ目なのでもう少しユーザー獲得の為に努力した方が良い。実際、情報自体はアプリケーションとして定評のあるコインチェックの方を利用している。販売所を使う気など無いので取引所板を活性化させる為のユーザー獲得努力をお願いしたいですね。
全体的に使いやすいとは思うが元本に対しての損益がわからないのが不便ではある。



























































金融ノウハウに裏打ちされた信頼
GMOグループは暗号資産事業以外にも、オンライン証券やネット銀行、FX事業と幅広い金融サービスを提供しているため、金融やITに関するノウハウはいたるところに感じられるでしょう。1つのアプリに機能が統合されており、現物取引(販売所・板取引)、暗号資産FXをひとつのアプリから操作可能です。













































高い水準の流動性による約定しやすい安定した取引環境
bitFlyerは国内市場で最多のユーザー数を誇り、2021年3月には総預かり資産5,732億円を超え過去最大記録を樹立。非常に高い水準の流動性による約定しやすい安定した取引環境を強みとしています。また、強固なセキュリティにも定評があり、過去に一度もハッキング被害にあっておらず、安心して利用できる取引所であると言えます。※ 国内暗号資産交換業者における2016 年~2024 年の差金決済および先物取引を含んだ年間出来高。 (日本暗号資産取引業協会が公表する統計情報および国内暗号資産交換業者各社が公表する取引データに基づき当社にて集計。日本暗号資産取引業協会の統計情報については2018年以降分を参照)



















































始めやすい老舗という安心感
2016年3月3日に設立されたビットポイント(BITPOINT)は、東証プライム上場企業のSBIホールディングス株式会社の孫会社(100%連結子会社)にあたる取引所。売買を含むすべてのサービスが手数料タダ。全てのステーキング対応銘柄で利回り国内No.1*の実績。















楽天のエコシステムとのシナジー
楽天ポイントと暗号資産(仮想通貨)を交換できる「ポイント交換」が最大の魅力であり、楽天市場でのお買い物や楽天の他事業サービスで貯めた楽天ポイントを利用すれば、日本円を使わずに仮想通貨取引が可能。業界最狭水準のスプレッドもトレーダーから人気です。
































































取引所全通貨ペアで手数料0
BitTradeは、豊富な銘柄を取り揃えており、BTC/JPY、ETH/JPY、XRP/JPYを含む全通貨ペアが手数料0で取引可能。サービス開始以来ハッキング0件、利用者の暗号資産は100%コールドウォレットで管理しているので、手数料面/セキュリティ面と安心できる取引所と言えるでしょう。
- 銘柄種類が豊富。アプリで取引所取引ができるのが素晴らしい、また手数料無料になっているところも良い。
- SXPなど日本で初の銘柄を取り扱っているほか、ルーレットキャンペーンといった独自のキャンペーンを実施している点も評価。
- SHIBの貸暗号資産で不定期だが特別募集があるみたい。おこずかいになった。
































11銘柄のステーキング対応
プライム市場上場のセレスグループ、株式会社マーキュリーにより運営される暗号資産販売所。「CoinTradeStake」では、テゾス(XTZ)、アイオーエスティー(IOST)、パレットトークン(PLT)、ポルカドット(DOT)に対して、比較的高い利率でのステーキングサービスを提供している(2024年8月現在の当社調べ)。
暗号資産(仮想通貨)取引所を選ぶ際の5つの基準
暗号資産(仮想通貨)取引所を選択する際に検討すべき点について、5つの観点で解説します。
基準1:取り扱い通貨数

各取引所では、扱っている暗号資産(仮想通貨)の種類や銘柄が異なります。
投資したい特定の仮想通貨が取引所にあるか、またはその通貨でより有利な取引方法が提供されているかを確認することが重要です。
各取引所の銘柄取扱い状況
基準2:使いやすさ

取引所の利用目的に応じて、必要な機能とその利便性を評価することが大切です。
例えば、手軽にビットコインを購入したい場合や、スマートフォンアプリを通じていつでも迅速にトレーディングを行いたい場合、またはステーキングやレンディングなどの運用を管理したい場合など、利用シナリオに応じた機能性が求められます。
また、単なる取引にとどまらず、ステーキングやレンディングといった他の運用方法が提供されているか、また外部ウォレットへの送金が便利かどうかも考慮すべきです。特定の機能やサービスに注目して比較したい方は、以下の銘柄・目的別の詳細記事もご参照ください。
基準3:信頼性

暗号資産(仮想通貨)取引に関しては、金融庁によって認可された取引所の利用が重要です。
無許可の取引所を利用した場合、国内規制による資産保護が受けられない可能性があるためです。金融庁に認可された取引所では、厳格なセキュリティ基準と資産管理体制が確立されています。
万が一、運営母体が破綻したり、ハッキングが発生したりした場合でも、顧客の資産は分離して保護される体制が整っています。
関連:Kaikoが仮想通貨取引所の世界ランキング発表 ビットバンクが12位にランクアップ
基準4:手数料

暗号資産(仮想通貨)取引所では、いくつかの手数料が関わってきます。主なものには、取引手数料、スプレッド(売買価格に含まれるカバー手数料)、仮想通貨の出庫手数料、そして日本円の入出金手数料等があります。
取引所によっては、ビットコインの市場形成に寄与する注文方法(メイカー取引)に対して、手数料分を収益として得られる場合もあります。また、取引所の流動性に依存する売買価格差、つまり「ビットアスクスプレッド」も重要なコスト要因となります。
基準5:流動性

流動性は、市場で取引される通貨量の指標です。流動性が高いと、通貨の換金が容易になります。逆に、流動性が低いと価格変動が大きくなり、希望通りの取引が困難になることがあります。
取引所のユーザー数や銘柄の流通規模が流動性に影響します。例えば、ビットコインやイーサリアムのように時価総額が大きい通貨は流動性が高い一方で、新興の「草コイン」は流動性が低く、価格変動リスクが高いです。
5.まとめ
仮想通貨取引所を選ぶ基準は、通貨銘柄数、手数料、使いやすさ、流動性など人によって様々です。短期トレードをするのか、または長期運用をするのかによっても、おすすめな取引所は変わります。
まずは、自分がどのような取引をする予定なのか、どのような戦略で運用するのか考えるのも良いでしょう。また、本記事を参考に各取引所の特徴を掴み、自分に合った取引所を探してみましょう。
記事の監修
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