- イーサリアムクラシックがCoinbaseに上場
- 6月12日に米国最大級取引所のCoinbaseにイーサリアムクラシックが上場することが発表されました。イーサリアムクラシックよりも時価総額が高い通貨はたくさんあるため、仮想通貨コミュニティは今回の発表に驚いているようです。
- なぜイーサリアムクラシックなのか
- イーサリアムクラシックがXRPやEOSなどよりも先に上場出来た理由の一つとしては、開発コミュニティが非中央集権的な性質を持っていることが挙げられます。
- The DAO事件とは
- 当時の価格で約65億円相当の資金がハッキングによって盗み出された事件です。この事件後に、イーサリアムではハードフォークが実行されて“不正な資金移動は無かった”事になりました。
イーサリアムクラシックがCoinbase上場
米国最大級の仮想通貨取引所であり、有名なウォレットアプリもリリースしているCoinbase。
日本への進出が決定したことでも話題になりました。
現時点(6月13日)では、Coinbaseは4種類の通貨、ビットコイン、ビットコインキャッシュ、イーサリアム、ライトコインを取り扱っています。
コインベースは6月12日、主要アルトコインのXRP(XRP)やEOS(EOS)などに先駆けて、イーサリアムクラシック(ETC)の上場を発表しました。
このサプライズで、コミュニティは不意を突かれました。
なぜなら、イーサリアムクラシックは世界の市場で「時価総額ランキング18位」に位置しており、イーサリアムクラシックより大きな出来高の通貨はたくさんあるからです。
Coinbaseの副社長兼ジェネラル・マネージャーのDan Romero氏(以下 Romero氏)は、仮想通貨コミュニティがイーサリアムクラシックの上場に驚いていることを理解しています。
Romero氏は、以下のように説明しました。
今回の上場に関しては、困惑も見受けられる。
私たちは、今後も安全かつ適切な方法で、できるだけ多くの通貨を追加(上場)していく予定だ。
もっとも信頼される企業になり、現地の法律に準じながら、顧客が米国ドルやユーロ、ポンドで仮想通貨を取り扱うことを可能にしていく。
なぜイーサリアムクラシックなのか
以前、「The DAO(Decentralized Autonomous Organization、自律分散型組織)」のハッキング事件による、投資家たちの損失を帳消しにするために、イーサリアムのハードフォークが行われました。
しかし、一部の開発者はこのハードフォークに反発し、元のイーサリアムのブロックチェーンをそのまま利用する通貨が誕生し、それがイーサリアムクラシックになります。
結果的に、イーサリアムクラシックはいくつかの分裂した開発グループによって開発されました。
イーサリアムクラシックは、イーサリアムと同様に、オープンソースの開発コミュニティに属する開発者によって支えられていることです。
それとは対照的に、XRPやEOSは、Ripple Labs(リップルラボ)やBlock.one.といった独立したプライベートカンパニーによって開発が監督されています。
このように、開発コミュニティが「非中央集権的な性質」を有していることが、XRPやEOSなどの他の通貨よりも一歩先に上場する要因の一つだと思われます。
実際に開発された企業があったとしても、中央集権のブロックチェーンというわけではありません。
CoinbaseのCEOであるBrian Armstrong氏(以下 Armstrong氏)は、「イーサリアムクラシックの上場は新たな仮想通貨の上場の始まりに過ぎず、今後Coinbaseはさらに仮想通貨やトークンを追加していく」意思を表明しました。
さらにCoinbaseの公式の報告では、プラットフォームは他の通貨の前に、ERC20標準に準拠するトークンや、ビットコインのハードフォークにより誕生した通貨を支援していくことを強調しました。
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