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仮想通貨 Bytecoin(バイトコイン)とは|今後の将来性について

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

仮想通貨:Bytecoin(バイトコイン)とは
Bytecoin(バイトコイン)について、解説したページです。Bytecoin(バイトコイン)の価格上昇に関する今後の将来性、格安で購入可能なおすすめ取引所についてまとめています。

Bytecoinとは

Bytecoinは、誰もがBytecoinネットワーク開発に参加することを可能にするオープンソースコードを備えた仮想通貨です。

決済機能の他に高い匿名性を備える仮想通貨でもあり、1単位はBCNと記されます。

また、Bytecoinが発表されたのは2012年7月であり、匿名性通貨の中では最も歴史のある通貨と言えるでしょう。

機能として匿名性をウリにしている仮想通貨Moneroは、Bytecoinをベースとして開発されています。

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仮想通貨における取引や送金は、全てブロックチェーンに記録され、不正や改ざんはほぼ不可能です。

つまり、通常の通貨での送金・売買では、アドレス・金額などは把握しようと思えば容易に把握できてしまうというデメリットがあります。

対して、Bytecoinなどの匿名性通貨は、ブロックチェーン技術を使用しても、個人の情報を特定させないという特性がある為、市場においては人気の通貨の1つだと言えるでしょう。

Bytecoinの特徴

Bytecoinの発行枚数は、1884億7000万であり、ビットコインが2100万だと考えると、数十倍の規模になります。

また、単純な処理能力ではビットコインよりも優れており、ブロック生成は約2分(120秒)で完了します。

発行枚数の関係もありますが、Bytecoinの送金処理などにおいて遅延することはほとんどないと言っていいでしょう。

高い匿名性

Bytecoinの最大の特徴は、「匿名性の高さ」にあります。

暗号通貨とも呼ばれるだけあって、セキリティだけでなく、通貨の機能としても個人情報を出来る限り秘匿することが可能です。

仮想通貨の売買のみを行う場合、ブロックチェーンへの記録を気にする方はあまり多くない状況です。

しかし、ブロックチェーンが分散型記帳システムであっても、その気になればブロックチェーン上の記録を辿り、特定の人物がどのくらいの金額をやり取りしているのかなどは容易に把握することが可能となっています。

つまり、Bytecoinなどの匿名性を備える通貨を使用しない限り、企業・個人に関係なくブロックチェーン上の特定のアドレスさえ分かってしまえば、追跡そのものは難しいものではありません。

ハッキング耐性

Bytecoinは「CryptoNight」と呼ばれるアルゴリズムの使用によって、ブロックチェーンのシステムに対して高い匿名性を提供しています。

例えば、CryptoNightで使用される「リング署名」では、ブロックチェーンを使用していても処理において複数人が認証することになる為、認証された事実を本人はわかりますが、個人を特定することが不可能となります。

リング署名

通貨を供給するために使用している暗号アルゴリズムは、解読することが不可能であり、アカウントキーを把握しようとすると膨大なリソースが必要になるため、攻撃が不利になります。

また、珍しい仕組みとして、インターネットバンキングなどでも利用されるワンタイムキーが作られます。

プロトコルの重要な部分は、送信者によるランダムなデータの使用であり、仕組みとしてブロックチェーンを利用したとしても、受取者だけが金額を知るという状態を作ることが可能です。

ワンタイムキー

Bytecoinのメリット

Bytecoinのメリットは、匿名性の高い取引が可能であり、送金・受取スピードなども十分に高い能力を有している所にあります。

加えて言えば、マイニング難易度が低い仮想通貨というのもメリットの1つでしょう。

しかし、マイニングによる難易度は低くとも、殆どがマイニング済みである為、報酬も安価となっています。その為、あえてマイニングを行うメリットは低いと言えるでしょう。

Bytecoinのデメリット

Bytecoinのデメリットは、優位点である匿名性が、代替え可能な通貨が多数あることで薄まってしまうことが挙げられます。

MoneroやDASHなどの有名な匿名性通貨の他、イーサリアムもZcachの実装によって高い匿名性を獲得している為、Bytecoinの市場でのニーズは下がり続けるという懸念もあると言えるでしょう。

また、国際的に目を向ければ、匿名性通貨はマネーロンダリングに使用される可能性もあり、世界各国での仮想通貨に対する規制を加速させる要因となっています。

実際、CoincheckでのNEM流出事件では、一部でDASHが使用されたという報道がありました。

この事件においては、匿名性通貨のみでなく仮想通貨に関するあらゆるリスクが表面化した形となっており、今後匿名性のみが仮想通貨としての優位点である通貨は、淘汰されていく可能性があります。

今後の将来性

通貨の発行量は「1844億7000万」BCNに制限されており、120秒ごとに放出される「Bytecoin」でわずかずつ減少するデフレプログラムにより、BCNの希少価値が上昇していくことが期待されている、と公式サイトに掲載されています。

通常の通貨(例えばビットコイン)は約4年ごとにマイニング報酬が半減され、急激な変化が起きますが、Bytecoinはそうではなく、少量ずつ減っていく状態になっています。

Bytecoinはオープンソースであり、公式ホームページにはBytecoinのプログラムに関して協力した多数の人たちの名前が掲載されています。

開発元は「bytecoin.org」であり、Bytecoinはオープンソースである為、明確な開発者は居ません。

コミュニティにおいてはコミュニティ代表者の名前が記載されていますが、あくまでもリーダーの名前と考えて良いでしょう。

また、提携企業に大手企業はないものの、提携企業を拡大する動きと共に、通貨そのものの改良・開発は現在でも続いています。

Bytecoinの戦略として、今後はアジア地域の普及から始め、支払いプラグインの開発まで記載されているため、プロジェクトとしての展開も期待できます。

もっとも、Bytecoinの発行枚数は上限に近く、マイニングを行うメリットはほぼなくなってきています。

Bytecoinのみでなく、匿名性通貨は今後の日本においても規制対象となる可能性があり、犯罪行為に利用された例もあるため、規制の影響には十分注意する必要があります。

取り扱い取引所

Bytecoinは、国内で取り扱いのある仮想通貨取引所・及び販売所がないので、海外取引所を使用しなければ、Bytecoinを入手することは出来ません。

また海外取引所全ての共通事項として、セキュリティやサーバーの強さなど不明瞭なものも多く存在しています。

そのため、海外取引所の利用については、よく調査したうえで選定しましょう。

Bytecoinを購入できる仮想通貨取引所としては、ICO直後の通貨取り扱いの多い「Hitbtc」、大手取引所「Poloniex」などがあります。

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まとめ

Bytecoinは匿名性通貨の先駆けであり、今後も開発が続いていくことから、価値向上の兆しが見えてから購入するという選択肢もあります。

ただし、匿名性通貨は国際的に規制強化の兆候もあるため、今後の動向にも目を光らせる必要があります。

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