- XRPが50円をタッチしてから高騰が止まらず、数日でその倍の100円に一瞬到達する高騰を記録
- 価格停滞時は、ビットコインキャッシュやIOTA、ライトコインに時価総額で負けて6位に落ち込んでいましたが、最高値更新時は時価総額3位のビットコインキャッシュを抜き再度3位の座へと戻っています。
- 「リップル」という名前が様々なメディアで紹介されて知名度が上がっている
- 日経新聞の電子版だけではなく、紙面にも掲載され、テレビでもSBI Ripple Asia CEOである沖田 貴史氏が出演しました。
- XRPのロックアップについて注目すべき情報
- リップル社は過去18ヶ月、毎月平均300M XRPを放出(売却)を行っていました。これは単なる推察ですが、ロックアップが完了したことにより、このテスト的な売りが終了した結果、価格上昇に影響したのでは無いかと思われます。
リップル(XRP)が数ヶ月の停滞を経て、50円をタッチしてから高騰が止まらず、数日でその倍の100円に一瞬到達する高騰を記録しました。
価格停滞時は、ビットコインキャッシュやIOTA、ライトコインに時価総額で負けて6位に落ち込んでいましたが、最高値更新時は時価総額3位のビットコインキャッシュを抜き再度3位の座へと戻っています。
現在はアジアマーケットが動く時間となり、一時価格が下落し時価総額4位で安定しています。
リップル(XRP)は元から多くの優良企業と提携を組んでいることから高騰には多くの要因があることは間違いありませんが、ここ数日の動きから高騰要因について考察致します。
リップル(XRP)の高騰
CoinPostでは、リップル(XRP)が高騰して50円に到達した時の考察記事を掲載致しました。
- 1、SBIホールディングス傘下のSBI Ripple Asiaを中心として活動する、内外為替一元化コンソーシアムが、先日リップル社技術を利用する準備が整い、日韓のブロックチェーン利用国際送金の実験開始が発表
- これに利用されるのはXRPではなく、「xCurrent」という技術ですが、将来的に為替ペッグによるコストカットを加味してXRPの導入に関しても言及しています。
- 2、リップル社David Schwartz氏による大きな企業との提携に関する言及
- これはXRPチャットで記載され、海外で話題となった内容ですが、本人はツイッターで冗談であったとの言及をした上でXRPチャットの内容削除を行なっており、実際に発表が行われるかは謎に包まれたままです。
リップルの知名度が大幅に向上
最近リップルの知名度が様々なメディアの紹介により高くなっています。
日経紙面掲載
この日韓国際送金については、日経電子版だけでなく新聞紙紙面でも掲載されました。
これまでビットコインに関しての掲載は多かったのですが、リップル社の技術についての情報が掲載され、更には「XRP」の文字も記載されていました。
テレビ放映
本日朝、「日経モーニングプラス BSジャパン」にSBI Ripple Asia CEOである沖田 貴史氏が出演しました。
内外為替一元化コンソーシアムが提供する、リップルブロックチェーン技術を利用した決済アプリケーションのデモンストレーションが放送されました。
このアプリケーションには「Ripple」の文字が入っていたことで話題を呼んでいます。
リップル社はXRPをリップルと表記しないため、XRPが直接関わってくるのかは未だ謎のままですが、日韓国際送金の例を考えると同じような流れになる可能性は高いでしょう。
ただ、このテレビ放映での認知度向上は間違いないと言えます。
SBI Ripple Asia CEO @OKITATakashi appeared on @Nikkei Morning Plus today and demonstrated Japan Bank Consortium's new payments app powered by @Ripple's blockchain technology, which enables real-time payments using a phone number or QR code. #IOV #BlockchainTechnology pic.twitter.com/lQmLjE1yBE
— Ripple (@Ripple) 2017年12月15日
ロックアップについて
先日の記事では取り上げなかったのですが、先日リップルのロックアップも結果的には価格上昇に繋がっていそうです。
ロックアップ概要
12月8日、リップル社が保有する630億XRPのうち90%の550億XRPがロックアップ完了しました。
2018年以降は毎月一日に550億XRPのうち、10億XRP分がロックアップ期限を迎え、リップル社がXRPをその分市場に放出することができます。
また、その月で10億XRPに到達しなかった場合、余ったXRPは再度55ヶ月間ロックアップされます。
また、リップル社は過去18ヶ月、毎月平均300M XRPを放出(売却)を行っていたと発表しています。
ロックアップについて注目すべき点
注目すべきは、このロックアップの発表された内容の中の「リップル社は過去18ヶ月、毎月平均300M XRPを放出(売却)を行っていた」という部分です。
この売却は将来的にXRPが実世界で利用されるときに、XRP利用企業側に売却することなどを見越したテストで市場に売却していた平均300M XRPが売りの圧力となっていた可能性があります。
リップル社もこの記載をするときに「For comparison」と付けていることからも、このロックアップが完了したことにより、このテスト的な売りが終了したのでは無いかと考えています。
300M(3億) XRPは、市場価格が30円の時で仮定して90億円に相当します。
これはXRPの時価総額に対しては少ない金額ですが、以前からXRPの提携の話題や人気度などに対して思ったように価格上昇が見込めなかったことや、この売却の圧力が仮に取り除かれたことが最初の価格上昇のトリガーになった可能性を考えるとありえない話では無い、と思います。
XRPの実用性は他の仮想通貨をリードしている
結果的に価格が大きく伸びたことや流動性の向上は、リップル社にとっても投資者にとっても良い結果となりました。
2017年は仮想通貨が大きく認知された年ではありましたが、年末にかけての仮想通貨市場全体の兆候として、実社会での利用が明確になっている通貨の伸びが顕著に表れているような印象を受けます。
この中でリップル社が提供するリップルブロックチェーン技術やXRPは、提携銀行や明確なコストカットが見えていることで、実世界の大々的な利用に一番近い通貨ではないでしょうか?
今回大きな価格上昇となったことで、価格の反発は気をつけたほうがいいですが、将来的な価値を見越して中長期的な目で見ることも大事になるかもしれません。
結局価格上昇の大きな理由として考えられるのは、
1、内外為替一元化コンソーシアム主導の日韓のブロックチェーン利用国際送金の実験開始
2、ロックアップに関して
ではないかと考察しました。
しかしリップル社やXRPを支援する投資家が日本に多いことなどを考えると日本市場も世界に大きな影響を与えていることを考えずにはいられません。