はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習 WebX
CoinPostで今最も読まれています

韓国:G20を受け仮想通貨課税方針を6月までに公表・世界統一税率の動きも

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

G20での動き
3月に行われたG20財務相・中央銀行総裁会議では、仮想通貨規制案の発表は見送られた形となりましたが、仮想通貨へ対する課税ガイドライン策定が検討されており、その中でも統一した税制の枠組みの策定に取り組むことは、関心の高い事項となっています。
韓国が仮想通貨税率で動く
韓国では、仮想通貨に対する課税の枠組みを今年前半期に発表することを予定しているようです。 また、韓国財政経済部は6月にソウルでG20を対象にした仮想通貨国際会議と国際金融システム第二次事務レベル会合の開催を予定しています。

3月に行われたG20財務相・中央銀行総裁会議では、仮想通貨規制案の発表は見送られた形となりましたが、仮想通貨へ対する課税ガイドライン策定が検討されており、その内容は今年7月に公表される見通しのようです。

G20の今後の動き

このG20サミットは、ビットコインとアルトコインに対して概ね肯定的で、一部で危惧されていたような、「仮想通貨取引の禁止」や、ニューヨーク州のBitLicenceのような「取引所登録認可制度」を求めるということもありませんでした。

また、会議の数週間前に、イギリスの中央銀行総裁が警告したような、ビットコインに対する厳しい法的取り締りを課す必要性に対しても、参加者の多くは賛同せず、最終的には、「世界の金融市場にとって仮想通貨が及ぼす影響は、まだ限定的であるため、現状を見守っていく」という方針で一致し、閉幕しました。

この結果に、仮想通貨業界、並びに投資家は安堵したのではないでしょうか。

しかし、肯定的な姿勢ではあるものの、G20は引き続き仮想通貨の動きを注視しており、7月に予定されている次回G20サミットでは、各国が「仮想通貨規制案」を提出し、審議されることが予定されています。

国際的な統一税率の議論

その中でも、「統一した税制の枠組みの策定」に取り組むことは、関心の高い事項であるようです。

仮想通貨に対する統一した税制の枠組みづくりの必要性は、経済協力開発機構(OECD)が 3月に発表してG20各国に送られたレポートの中でも述べられており、そこでは、ブロックチェーン技術が記録管理にもたらす恩恵と同時に、仮想通貨の普及が税制の透明性に及ぼすリスクについても言及されています。

ただし、中央集権的な機関に管理されていない仮想通貨に対して、どのように課税するのか。また、地域によってそれぞれの状況が異なる中で世界基準の枠組みを作ることが困難であることは想像に難くありません。

韓国の動きとG20参加国

このような状況の中で、仮想通貨課税体制に関する進展の一つは、韓国からの流れになりそうです。

韓国紙のFNNによると、韓国では、仮想通貨に対する課税の枠組みを今年前半期に発表することを予定しているようです。 また、韓国財政経済部は6月にソウルで、 G20を対象にした仮想通貨国際会議と国際金融システム第二次事務レベル会合の開催を予定しています。

韓国国税庁は、アメリカ、ドイツ、イギリスおよび日本の仮想通貨課税の実態を調査し、税法改正を視野に入れた課税方式を検討しているようですが、この韓国政府の動向は、仮想通貨にとって大きな意味を持つことでしょう。

また、G20が仮想通貨に対する国際的な税制のガイドラインを定めることは、仮想通貨にとって、肯定的な要素となるかもしれません。なぜなら、税金を課すという事実により、仮想通貨の合法性を世界的に承認することになるためです。

仮想通貨を取り巻く状況は、刻々と変化し続けています。

CoinPostの関連記事

現在の仮想通貨に対する課税方法が不適切とされる「8の理由」
仮想通貨は、これまでに前例のない革新的な特性を有しており、旧来の金融インフラと同様の”税制及び課税スキーム”は不適切とされています。本稿では「8つの理由」を挙げ、解説しています。
次回は7月開催|G20における仮想通貨規制:10の議題
7月開催の次回G20へ向けて、中央銀行総裁、マネーロンダリングに関する金融活動作業部会(FAFT)、経済協力開発機構(OECD)が、G20の規制案を担当。建設的な議論、および規制提案がされる見通しです。
CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
12/06 土曜日
13:46
仮想通貨市場構造を定める「クラリティ法案」を遅滞させる3つの争点とは? 専門家見解
仮想通貨に詳しい弁護士が、ビットコインなどについて米国の規制を明確化する「クラリティ法案」の年内進捗は期待薄だと見解。3つの争点が議論のハードルだと指摘する、
11:15
メタマスク、予測市場取引機能を導入 ポリマーケットと連携しウォレット内で完結
メタマスクが12月4日、トラストウォレットが12月2日に予測市場機能を相次いで発表した。ユーザーは自己管理型ウォレット内で実世界のイベント結果を予測し仮想通貨で取引できるようになる。
10:45
SBI VCトレードとサッポロビール、黒ラベルTHE BARリニューアル記念でNFT配布キャンペーン開始
仮想通貨取引所SBI VCトレードとサッポロビールがWeb3技術を活用した実証実験を12月5日に開始した。黒ラベルTHE BARのリニューアルを記念し、応募者全員にNFTを配布。保有者は店舗で特別なビール体験が受けられる。
10:10
ブラックロックのビットコイン現物ETF「IBIT」、5週連続で資金流出 4200億円規模に
ブラックロックの仮想通貨ビットコイン現物ETF「IBIT」から5週連続で約4200億円が流出した。上場以来最長の流出超過を記録。同社の事業開発ディレクターは「正常な動き」と述べた。
09:30
米SEC、仮想通貨プライバシー円卓会議を来週開催 ジーキャッシュ創設者も参加
米証券取引委員会が金融監視とプライバシーをテーマにした円卓会議を12月15日に開催予定。ジーキャッシュ創設者ゾーコ・ウィルコックス氏を含む専門家がパネリストとして参加し、仮想通貨の匿名技術と監視措置について議論を行う。
08:35
トム・リーのビットマイン、今週約9.8万ETHを追加購入 総保有額1.8兆円相当
ビットマインは今週もETHの押し目買いを実施し9万7650イーサリアムを追加購入した。アーカムのデータによると、同社の総保有額は1.8兆円に達しETH総供給量の3.16%を占めている。
08:00
KLab、ビットコインと金を組み合わせた財務戦略を発表
KLabは、仮想通貨ビットコインと金を財務資産に組み込むデュアル・ゴールド・トレジャリー戦略を実施すると発表。同日発表した資金調達で得る約51億円のうち36億円を充当する。
07:35
ウィズダムツリー、欧州初の完全ステーキング型イーサリアムETPを上場
ウィズダムツリーが4日、Lidoプロトコル経由でミントされたstETHのみを保有する欧州初の完全ステーキング型イーサリアムETPを上場した。運用資産約5000万ドルでドイツ、スイス、フランス、オランダの取引所で取引が開始された。
06:30
ビットコイン保有企業の指数除外方針に反対、ストライブ社がMSCIに書簡
米ナスダック上場企業ストライブがMSCIに対し、ビットコイン保有企業を株式指数から除外する提案に反対する書簡を送付した。同社は7500BTC以上を保有する企業として、50%基準は不公平で実行不可能だと主張。
05:55
仮想通貨評価損不計上でフィスコとクシムに課徴金勧告 金融庁監視委が虚偽報告を指摘
証券取引等監視委員会が5日、フィスコとクシムに対し、仮想通貨の評価損を適切に計上せず有価証券報告書に虚偽記載を行ったとして、それぞれ1500万円と1200万円の課徴金納付を勧告した。
12/05 金曜日
19:26
テザー投資家が英政党に史上最高額寄付 改革党に18億円相当
ステーブルコイン発行会社テザーの投資家クリストファー・ハーボーン氏が英国改革党に900万ポンド(約18億円)を寄付し、存命個人からの政党寄付として史上最高額を記録。米国でもトランプ大統領が選挙期間中に仮想通貨業界から2600万ドル超を集めるなど、仮想通貨資金が英米両国の政治に影響力を持ち始めている。
18:40
Cloudflare障害でコインベースなど取引所が一時アクセス不能 11月に続き再発
12月5日夕方、Cloudflareの障害により、コインベースやクラーケンなど複数の仮想通貨取引所とDeFiプロトコルのユーザーインターフェースが一時的にアクセス不能に。11月18日に続く障害で、インフラ依存のリスクが再び浮き彫りとなった。
17:24
米上場AlphaTON Capital、約630億円調達へ TONトークン取得とAI投資
ナスダック上場のデジタル資産運用企業AlphaTON Capitalが、米SECに4億2069万ドル(約630億円)の資金調達枠を申請。TONトークンの追加取得とテレグラムのCocoon AIネットワークへの投資を計画。TONエコシステムへの機関投資加速が見込まれる。
14:30
チェーンリンク現物ETF、初日に64億円の流入で好調 ソラナETFからは最大流出
仮想通貨チェーンリンク現物ETFの取引初日に64億円が流入し好調な滑り出しとなった。一方ソラナ現物ETFからは過去最大の資金流出があった。
14:00
国際通貨基金(IMF)、ステーブルコインの規制断片化に警鐘 
国際通貨基金が今週、ステーブルコイン市場の評価報告書を公開し、各国の規制枠組みの断片化が金融安定性を脅かし監視を弱体化させ、国境を越えた決済の発展を遅らせていると警告した。
通貨データ
グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧