はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用
CoinPostで今最も読まれています

Enjin(エンジン)、PolkadotのNFT専用チェーン開発へ 約20億円を資金調達

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

Enjinが資金調達を実施

NFT(非代替性トークン)特化型プラットフォーム開発で知られるEnjin(エンジン)が、Polkadotを用いた次世代型NFTブロックチェーン「Efinity」開発の推進を目的としたプライベートセールを実施。1,890万ドル(約21億円)を調達した。「Efinity」は21年内のローンチを予定している。

今回の資金調達は、仮想通貨決済サービス提供企業Crypto.comのベンチャー部門Crypto.com Capital、仮想通貨投資企業DFG Groupおよび韓国系ブロックチェーン投資企業Hashedが主導。Hypersphere、BlockTower、Blockchain.com Ventures、Fenbushi、Iconium、HashKey、Arrington XRP Capital、DeFi Alliance、その他の主要企業や著名人、個人投資家が参画した。

EnjinのCOO、Caleb Applegate氏は、以下のように述べた。

NFTは全ての人にオープンであるべきです。Polkadotを用いることで、我々は簡単にスケーラブルなソリューションを構築し、新たなNFTの経済圏へ、誰でも参加できるようにします。 常にエンドユーザーを念頭に置き、Efinityは全ての人に、楽しくシンプルで利用しやすい体験を提供します。

Efinityとは、Enjinが開発を行う相互運用性強化に焦点を当てたPoS(プルーフ・オブ・ステーク)型チェーンであり、低コストで高速なトランザクションが特徴だ。6秒ごとにトランザクションが処理され、最大で1秒間に1,000トランザクションを処理できるように設計されている。

関連:EnjinがNFT特化型のスケーリングソリューションを発表、ガス代削減に尽力

関連:初心者でもわかるPolkadot(ポルカドット)|仕組みと将来性を解説

新規トークン規格の開発

Enjinは資金調達の成功と同時に、複数のチェーン間で移動可能な(クロスチェーン)トークン規格「Paratoken」の開発も発表。Enjinが17年に開発したイーサリアムブロックチェーンのトークン規格「ERC-1155」をさらに進化させたものだという。ERC-1155トークンとは、ファンジブルトークン(代替可能トークン)規格「ERC-20」、およびNFT規格「ERC-721」を組み合わせたハイブリッドなトークン規格だ。

Paratoken規格により、任意のブロックチェーンからのファンジブル(代替可能)またはノンファンジブル(代替不可能)なトークンをEfinityネットワークに移動し、ポルカドットのエコシステム全体で使用できるようになるという。

EnjinのCTO、Witek Radomski氏は、クロスチェーントークンについて以下のようにコメントしている。

デジタルアセットは、ブロックチェーンのメタバース上に存在すべきです。 複数のブロックチェーン間で流動性を持たせることで、より多くのクリエイターと購入者、販売者を繋ぎ、エコシステムを拡大します。

Efinity Token(EFI)の発行

プレスリリースによるとEfinityでは、Efinity初のParatokenとなるEfinity Token(EFI)が使用される予定だ。

EFI保有者は、将来的なネットワークのあり方に関してコミュニティガバナンスで提案および投票できる。またEFIは、Enjinエコシステム内で利用されているEnjin Coin(ENJ)をEfinityにステーキングし、トークンを作成したユーザーに対して、報酬として付与される予定であり、Enjinは報酬用に、全供給量の15%に相当するEFIを確保している。報酬の他にもENJをステークしたユーザーは、ネットワーク料金、マーケット手数料、クロスチェーンブリッジ料金、およびスマートコントラクト料金として収集されたEFIも獲得可能だという。

EfinityではNFT.ioというNFTマーケットプレイス(市場)が稼働予定だ。NFT.ioでの入札者にEFIを提供することにより、アセット(資産)の流動性を向上させ、コレクターが所有しているNFTへの評価が可視化されると考えられている。

Enjinは今後、ポルカドットおよびイーサリアム間のブリッジ(異なるチェーンを繋ぐ機能)開発プロジェクトSnowforkが提供するオープンソースのブリッジを使用し、NFTがポルカドットおよびイーサリアム、ならびにその他のブロックチェーン間を移動できるよう開発を進めていくという。

EnjinのCEO、Maxim Blagov氏はプレスリリースにて、Efinityについて以下のように語っている。

私たちは2017年に、初のNFTプラットフォームを、先進的なERC-1155トークン規格とともに開発しました。Efinityは、NFT業界に専用のブロックチェーンをもたらし、世界中に広がりつつある高度なデジタルアセット経済、つまり自由でオープンな分散型経済を実現します。

関連:初心者でもわかるエンジンコイン(ENJ)とは|NFTゲーム業界との連携と将来性

リリースには、EFIトークンが現時点で日本では認可を受けていないことが明記されており、続報が待たれる。

厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
04/02 水曜日
16:57
三菱UFJ信託銀行、電子決済手段としては国内初のステーブルコイン発行へ=報道
三菱UFJ信託銀行が近日中に「電子決済手段」としてのステーブルコイン事業を開始する。カーボンクレジット取引から始め、貿易決済への拡大も視野に。
14:30
ソニー・シンガポール、オンラインストアでステーブルコインUSDC決済に対応
ソニー・シンガポールが仮想通貨取引所と提携し、オンラインストアでステーブルコインUSDCによる決済サービスを開始。シンガポール初の仮想通貨決済対応家電ブランドとなり、ソニーグループの分散型技術戦略と連動した取り組みとなった。
13:25
エリック・トランプ氏「仮想通貨事業参入のきっかけは不当な銀行口座閉鎖」
トランプ大統領の次男エリック氏は、大手銀行による突然の口座閉鎖が仮想通貨事業参入のきっかけとなったと明かした。同氏は、ブロックチェーン技術により今後10年で金融や銀行の在り方は大きく変わると予想している。
12:56
メタプラネット、ビットコイン追加購入で累計4,206BTCに
メタプラネットが4月2日に仮想通貨ビットコインを160BTC、約20億円分追加購入し、累計4,206BTCに保有量を伸ばした。2025年末1万BTC・2026年末2万1,000BTCを目指し、独自財務戦略を進める。
12:05
ビットバンク、村上信五さん起用の新CM放映開始へ
国内暗号資産取引所の大手ビットバンク株式会社は4月2日、バラエティ番組の司会などで活躍する村上信五さんを起用した新CM「Everybody bitbank」シリーズの放映を4月3日から開始すると発表した
11:44
米グレースケール、バスケット型仮想通貨ETF申請 XRP・ソラナ・ADA含む5銘柄で
米グレースケールがビットコイン他複数の仮想通貨に投資する「デジタル・ラージキャップ・ファンド」のETF転換をSECに申請した。承認されれば一般投資家にも開放される見込みだ。
11:00
「決済用ステーブルコインは利子提供不可」米ヒル議員が強調 コインベースらの嘆願却下
米下院金融委員長が決済用ステーブルコインの利子提供は認められない計画だと強調。コインベースなど仮想通貨業界からの要望を却下した。法案にも禁止条項が盛り込まれている。
10:30
国内上場のenish、1億円相当のビットコイン購入へ Web3事業強化で
株式会社エニッシュが1億円相当のビットコインを4月1日から4日にかけて取得すると発表。ブロックチェーンゲーム開発を手がけながら、Web3領域での事業展開強化と財務戦略の一環としてビットコインを活用へ。
10:15
バックパック、FTX EUの顧客へのユーロ返還手続きを開始
仮想通貨取引所バックパックは、FTX EUの顧客にユーロを返還するための手続きを開始。FTX自体は現金での返還をすでに開始しており、仮想通貨の買い圧につながるのではないかとの見方も上がっている。
08:20
バリュークリエーション、2度目の1億円分のビットコイン購入を実施
東証グロース上場のバリュークリエーション株式会社が3月31日、1億円で7.8BTCの追加購入を発表。3月17日の初回購入から2週間で2回目の投資を実施した。
08:15
ビットコイン一時50万円上昇、米経済指標とトランプ関税政策が影響|仮想NISHI
仮想通貨ビットコインは前日比で一時50万円の上昇となった。現在、市場の最大の注目材料はトランプ大統領による関税政策であり、ビットコインはリスク資産である米国株価指数との相関性が非常に高くなっている。
07:50
『ビットボンド』提案、トランプ政権のビットコイン準備金戦略、年間10兆円の財政削減効果も
ビットコイン政策研究所が「ビットボンド」提案を発表。米国債の金利負担軽減と仮想通貨ビットコイン保有増加を同時実現する戦略で、2兆ドル規模で導入した場合、年間700億ドルの節約効果と推算。
07:20
ビットコイン購入準備のゲームストップ、2200億円調達済み
米ゲーム小売大手ゲームストップが15億ドルの無利子転換社債発行を完了し、ビットコイン購入計画を進行。マイクロストラテジーの戦略に類似する企業の仮想通貨投資の新たな展開に。
06:55
三井住友FG、アバランチらとステーブルコインを共同開発
三井住友FGは、ステーブルコインの開発を行うことがわかった。仮想通貨アバランチを開発するAva Labsら3社と協業し、26年度を目処にした発行を検討している。
06:35
トランプ家支援のAmerican Bitcoin、二社統合モデルでIPO計画
トランプ家支援のAmerican Data CentersとビットコインマイナーHut 8が設立した合弁会社American Bitcoinが上場計画を発表。エネルギー・インフラとマイニング事業を二社統合モデルで展開していく。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧