- 2018年3月までのICOの爆発的拡大をビジュアル化した動画が公開される
- Youtube上に2018年3月までの各ICOの調達額の推移を可視化した動画が公開されています。この動画を見ると、現在に至るまで、急激にICOの規模が拡大していることが確認できます。ICOの規模は2018年からも拡大し続けており、2017年と 2018年のICO調達金額の上位を比較すると、その拡大スピードがいかに急速であるかが見て取れます。
ICOの爆発的増加をビジュアル化した動画が公開される
2014年1月から2018年3月までの10万ドル(約1090万円)以上を調達したICOの規模を視覚化した動画がYoutube上で公開されています。
この動画では、最近にかけてICOの件数と規模が爆発的に増加していることがわかります。
ICOの規模は2017年から急激な増加傾向が見られ、2018年にはさらに大規模なICOが実施されています。
以下では、2017年と2018年第一四半期のICO調達金額ランキングトップ3を紹介します。
2017年のICO調達金額ランキング
1. Dragon
調達金額:約349億円Dragon Coinはカジノゲームのためのトークンです。
Dragon Coinをカジノ用チップであるDragon Global Chipsに交換することで、提携先のカジノプラットフォームでカジノをプレイするために使用することができます。
また、カジノゲームで得た賞金や、カジノ運営の利益の一部をDragon Coinを介して受け取ることができます。
2. Hdac
調達金額:約282億円Hdac(ヒュンダイダック)は韓国の財閥であるヒュンダイに関係する仮想通貨です。
Hdacはブロックチェーン3.0を目指し、IoTデータの統合やIoTデバイスの相互認証などを開発するためのプラットフォーム上で使用されます。
独自で特許を取得した技術を採用しており、安全性にも注目が集まります。
3. Filecoin
調達金額:約280億円Filecoinは、個人間でストレージの貸し借りを行う分散型ストレージネットワーク上のトークンです。
FilecoinのICOは大口投資家しか参加できないものでしたが、多くの資金を集めました。
2018年のICO調達金額ランキング
1. Petro
調達金額:約5460億円Petroはベネズエラ政府が公式に発行した仮想通貨で、ハイパーインフレ下にあるベネズエラ経済で交換手段の役割を果たすことが期待されています。
最近では、政府によってPetroを使った仮想通貨銀行の立ち上げも発表しています。
ただし、現在欧米諸国はベネズエラに経済制裁を行っており、米政府は米国民のPetro取引を禁ずる大統領令を発しています。
2. EOS
調達金額:約2730億円EOSはスマートコントラクトを利用して分散型アプリケーションを作ることに特化している仮想通貨です。
イーサリアムなどでもDappを作ることが可能ですが、EOSのトランザクションスピードは1秒間に数百万件で、使用料も無料です。
現時点ではEOSトークンがプラットフォーム中で使用できる訳ではなく、今後使用範囲が広がることに期待が集まっています。
3. Telegram
調達金額:約1850億円TelegramはTON(Telegram Open Network)と呼ばれるブロックチェーン技術を利用したプラットフォームと、これを利用するメッセージアプリを提供しています。
Telegramのは決済、ファイルの保存、検閲を受けないブラウジング、分散型アプリケーションなどのプラットフォーム構築を目指しています。
ランキング参照元: elementus.ioまとめ
今回の動画では、爆発的にその規模を拡大させてきたICOの歴史を見て取れます。
この拡大は現在も続いており、史上3大ICOは全て2018年に実施されていることがわかります(EOSのICOは2017年6月から続いています)。
2017年から現在にかけて急拡大したICOはその健全性が問題となっていました。
最近は、Telegramや韓国最大手BithumbのICOなど、機関投資家や大口投資家向けのICOが増加している傾向が見受けられます。