はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習 WebX
CoinPostで今最も読まれています

アフリカの若手投資家が受ける”ビットコインの恩恵”

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

金融システムへのアクセス
アフリカでは、口座開設自体の敷居が高くある中、スマホなどインターネットさえあれば売買可能で、金融システムにアクセスできるビットコイン(BTC)は重宝される。その一端を担うのは、PaxfulのようなP2Pの仮想通貨取引所だ。
価値の保存としての仮想通貨
アフリカでは、非常に高いインフレーションに悩まされる国々が多く存在しており、各中央銀行が発行する通貨よりも、ビットコインなどの仮想通貨の方が「価値の保存」に向いているとされている。
Paxfulとは
マーケットプレースと呼ばれる、ビットコインの個人間売買システム。クレジットカード、ギフトカード、iTunesギフトカードなど、豊富な決済手段でビットコインを購入可能。

▶️CoinPost:仮想通貨用語集

金融システムへのアクセス

仮想通貨市場の時価総額は2017年に大きな上昇を見せ、それに伴い、世界中の多くの人々が莫大な利益を得ることに成功しました。

投機的な側面が注目されがちな仮想通貨ですが、実用的な側面も無視できないものとなってきており、特にアフリカ大陸にある国々は、仮想通貨の実用性から多くの恩恵を受けていると言えます。

そして、その一端を担っているのが、Paxfulのような「Peer-to-Peer(P2P)」の仮想通貨取引所です。

Paxfulでは、クレジットカードやギフトカード、Paypal、ApplePay、仮想通貨支払いなど、300種類以上の方法でビットコインを購入することができ、多くの人々が容易にアクセスできるような仕組みになっています。

現在アフリカでは、約12億人もの人々が、銀行口座などを含む金融システムを利用することができていません。この現状について、ブロックチェーン企業であるKora Networkを創業した、Dickson Nsofor氏は、以下のように言及しました。

金融サービスは、資産を増やすために重要な存在であることが証明されている。

しかし不運にも、この世界は不平等だ。多くの地域では、正式な金融システムへのアクセスは、富裕層に限ったものでしかなく、銀行は、口座の開設や維持に高い手数料を設定している。

そして、コスト面や身分証明の問題などから、多くの金融機関は、遠方の地域や低所得地域に支店を開くことはなく、発展途上国の人々は、送金するためだけに何時間も歩かなければならないケースもある。

よって、Paxfulのように既存の銀行口座を必要とせず、スマートフォン(インターネット接続)さえあれば取引を行える方法は、非常に画期的だ。仮想通貨での資金管理や、送金などの金融システムへの容易なアクセスを可能にする。

価値の保存としての仮想通貨

さらに仮想通貨は、そのボラティリティの高さから、「価値の保存(Store of Value)」としての側面が不足していると考えられていました。

しかし、アフリカの国々の紙幣(法定通貨)では、非常に高いインフレーションが起きており、南アフリカでは月間4.5%、ガーナでは月間9.6%、スーダンでは月間54%ものインフレーションが記録されています。

この異常とも言えるインフレ率は、より良い生活を目指すアフリカの若者に悪影響を与えていると言えるでしょう。

これらの国の中央政府が発行する通貨は、決して信用性が高いとは言えません。

仮想通貨ならではの利点

反対に、非中央集権的で管理者が存在しない代わりに、世界中の人々によって支えられている「ビットコイン」のような仮想通貨の方が、低いボラティリティを持つことから、スマートフォンなどを有する比較的若い人達の間で好まれているのです。

このように、アフリカの人々は、口座や送金を始めとする金融システムへの参加や、価値の保存など、仮想通貨の実用的な面から多くの恩恵を受けています。

そして、未だアフリカの一部の国では仮想通貨が禁止されているものの、南アフリカの「Red&Yellowビジネススクール」がビットコインでの授業料支払いの受け入れを始めたことや、同国でビットコインATMの導入も始まっていることから、アフリカの国々において、仮想通貨が着々と普及してきていると言えるでしょう。

CoinPostの関連記事

南アフリカ共和国の人口の半数が仮想通貨への投資を支持
南アフリカの大手ウェブサイトが4月に行った調査によると、今までに仮想通貨を購入したことのない国民のうちおよそ50%が、2018年中に仮想通貨への投資を考えているとのことです。
南アフリカ銀行がイーサリアムベースの送金計画「PoC」をローンチ
南アフリカ中央銀行は、NY基盤のフィンテック企業「ConsenSys」と協力し、イーサリアムベースの銀行間送金プロジェクト「proof-of-concept(PoC)」をローンチ。さらに、独自のデジタルトークンを発行予定です。

 wael alreweie / Shutterstock.com

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
12/04 木曜日
17:45
2026年2月17日(火)、「Digital Space Conference 2026」開催決定
一般社団法人日本デジタル空間経済連盟(所在地:東京都港区、代表理事:北尾 吉孝、以下「当連盟」)は、2025 年 2 月 17 日(火)に、大規模カンファレンスイベント「 Di…
16:49
MUFGグループ、トークン化MMFの商品化へ Progmatと協業開始
2026年に機関投資家向け提供を目指す 三菱UFJアセットマネジメント、三菱UFJモルガン・スタンレー証券、三菱UFJ信託銀行の3社は4日、Progmat(プログマ)との協業を…
16:49
FRB利下げと流動性回復、2026年の仮想通貨市場に追い風か=Delphi Digitalレポート
仮想通貨リサーチ企業Delphi Digitalは、FRBの利下げ継続とQT終了、TGA取り崩し、RRP枯渇により、2026年に仮想通貨市場にとって追い風となる流動性環境が生まれると分析。ビットコインやイーサリアムなどデジタル資産に有利との見方を示した。
15:09
ランボルギーニとレジャー、限定ウォレット発表 「いつランボ買える」ミームに呼応
仮想通貨ハードウェアウォレット大手レジャーとイタリア高級車ランボルギーニが提携し、限定版「Ledger Stax」を2026年初頭に発売。フェラーリやポルシェなど高級ブランドのWeb3参入が加速する中、24万人超の仮想通貨ミリオネア増加が背景に。
13:25
米コネチカット州がロビンフッドなど3社に停止命令、無免許でスポーツ賭博提供と主張
コネチカット州消費者保護局がロビンフッド、クリプトドットコム、カルシに無免許オンライン賭博運営の停止命令を発行した。3社は州法に違反してスポーツ賭博を提供しており、利用者の資金や情報にリスクをもたらしているという。
12:26
チャールズ・シュワブ、2026年前半に仮想通貨取引開始へ 既存取引所に手数料圧力か
米大手証券チャールズ・シュワブが2026年前半にビットコインとイーサリアムのスポット取引を開始。低手数料戦略で既存取引所に圧力か。バンガードやバンク・オブ・アメリカも参入し、ウォール街で仮想通貨の主流化が加速。
11:15
メタマスク、最大1万ドルの損失を補償する「トランザクション・シールド」開始 
仮想通貨ウォレット「メタマスク」が有料補償サービス「トランザクション・シールド」を開始。対象となる取引について月額9.99ドルで最大1万ドルの損失を補償する。
11:02
NTT Digital、仮想通貨ソラナのバリデータを運用開始
NTTドコモグループのNTT DigitalがSolanaバリデータ運用を開始。Dawn Labsが技術支援を担う。国内ではモブキャストHDもソラナ財団認定を取得するなど、企業参入が加速している。
10:45
三井物産デジタルAM、デジタル証券ファンドを早期償還
三井物産デジタル・アセットマネジメントは、デジタル証券ファンド「日本橋・人形町」を早期償還し、当初予想3.0%を上回る年5.0%の利回りを達成。累計利益分配金は25億円を突破した。
10:30
「バイナンス・ジュニア」、キッズ向け仮想通貨口座導入 安全性に関する議論も
バイナンスが6~17歳向けの仮想通貨プログラム「バイナンス・ジュニア」を開始した。親の監督下でシンプルアーンによる資産運用などが可能となる。
10:26
イーサリアム保有企業購入量、ピークから80%急減 ビットワイズが指摘
ビットワイズの報告によると、イーサリアム保有企業の11月購入量は8月比81%減の37万ETHに急減。一方、ビットマイン社は12月に1.5億ドル相当を追加購入し、フサカアップグレードへの期待を示した。
10:00
スターテイルとソニーのソニューム、ステーブルコイン「USDSC」をローンチ
スターテイルは3日にソニーグループと共同で開発・運営するブロックチェーン「Soneium(ソニューム)」において、米ドルステーブルコイン「Startale USD(USDSC)」と報酬システム「STAR Points」をローンチしたことを発表した。
09:45
ビットコインが1万ドル反発、イーサリアム「フサカアップデート」好感で10万ドル視野に|仮想NISHI
仮想通貨ビットコインは反発の勢いを強めている。ETHの「フサカ・アップデート」を好材料とし、2日に付けた8万3,000ドル台から1万ドルの上昇を見せた。
08:55
米SECが仮想通貨含む高レバレッジETFを阻止、3倍・5倍商品の審査停止を通告
米SECが株式や仮想通貨の日次リターンを3倍・5倍に増幅するETFの審査を停止した。プロシェアーズは3倍レバレッジ仮想通貨商品を含む複数の申請を取り下げている。
08:02
アンソロピックが来年IPO検討か、評価額3000億ドル超目指す=報道
AI企業アンソロピックが早ければ来年にもIPOを検討している。マイクロソフトとエヌビディアから合計150億ドルの出資確約を得ており、オープンAIと上場を競う。
通貨データ
グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧