はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用 WebX
CoinPostで今最も読まれています

6/15(金)|BTCの下落要因に新たな可能性・仮想通貨市場は数日ぶりにプラス域の通貨が目立つ状況に

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

仮想通貨市場
米SEC主導で動く、仮想通貨の有価証券問題に関する進展などを受け、仮想通貨市場は数日ぶりに反騰。BTCの下落要因には新たな可能性が浮上、Fundstrat Global Advisorsの研究責任者であるTom Lee氏は、「仮想通貨先物契約の期限最終日が相場に直結している」と指摘した。
仮想通貨関連株
金融庁の認可思惑などで、マネックスグループ(8698)が、出来高を伴って一時急騰。そのほか、仮想通貨(ブロックチェーン)関連の主力株は、仮想通貨市場の全面高を背景に堅調に推移しています。

仮想通貨市場

仮想通貨市場は、14日に直近4ヶ月の最安値を更新したビットコインが15日に入り約5%、時価総額2位に位置するイーサリアムも10%近い高騰を記録したことで、アルトコイン市場全体に波及し、数日ぶりにプラス域で推移する通貨が目立ちました。

ビットコインは、15日2時にbitFlyerにて74万円の値をつけた後、同価格帯で推移し、18時現在では73万円と価格を維持しています。<高騰を後押ししたのは、長い間議論された、米国証券取引委員会(SEC)主導で動く仮想通貨の有価証券問題に関する進展でした。

All Market Summit: Crypto (全市場サミット:仮想通貨)において、SEC企業財務部門部長のWilliam Hinman氏は、「SECは、ビットコインとイーサリアムを証券としては分類しない」と述べました。

またビットコインについては、先週、SEC会長のJay Clayton氏が、「証券ではない」と表明していましたが、イーサリアムについての言及は初となります。

特にETH(イーサリアム)とXRP(リップル)に関して、有価証券該当の議論が加速していたことから、大きな進展だと評価されており、イーサリアムが証券に該当しない理由を元に、今後の仮想通貨市場を見るための「新たな指標」ができたことになります。

またICOにより発行される仮想通貨は、現在のICOの実情を考慮すると、そのほとんどが証券とみなされ、SECならびに関連する証券法によって規制を受けると述べられています。

下落相場に影響を及ぼした新たな要因が浮上

Fundstrat Global Advisorsの研究責任者のTom Lee氏が、今週起きたBTCの20%もの大幅下落は、「仮想通貨先物契約の期限最終日が相場に直結している」と断言しました。

Lee氏は、センチメント及びテクニカル要素が最悪な状況に陥っているに関わらず、CBOEとCMEの先物の期限最終日に近づくにつれ、BTC価格に見られる大幅変動について指摘を行いました。

Lee氏は日本時間6/15、投資サービス会社Raptor GroupのJustin Saslawの「ビットコインは、先物契約の期限に釣られ転落したようだ」という理論を引用。6/13に切れた契約を含め、すでに6つのCBOEのBTC契約が期限最終日を迎えたと強調しました。

Lee氏はここ10日間、契約の有効期限を前に、BTCはすでに18%も落としたと記述しました。

仮説として、BTCをロングし、先物をショートするのならば、トレーダーは基本「トラッキングエラー」を最小限に収めるため、期限最終日に近くにつれ、BTCを「出来高加重平均価格(価格毎の出来高で加重平均した価格)」で大量に売り払うと言われます。

トラッキングエラーとは

ポートフォリオのリターンとベンチマークのリターンとの乖離の大きさを示す指標。アクティブリスクとも呼ばれる。 ポートフォリオのリターンとベンチマークのリターンとの差(アクティブリターン)の標準偏差をとった値となる。 数値が大きいほど、ポートフォリオの動きがベンチマークから乖離していたことを示す。

▶️CoinPost:仮想通貨用語集

しかし、有効期限に近づくと、残りの所有BTCを売る場合もあり、結果として価格を下落を招き、今回のように先物ショートポジションに大きな利益をもたらすのです。

またLee氏によると、今年はICOやマイニングリワードにおいて純資産が増加する一方、仮想通貨自体への資金流入が不足しており、市場吸収力が業界に対する規制の停滞に妨げられている、と述べました。

仮想通貨(ブロックチェーン)関連株

仮想通貨(ブロックチェーン)関連銘柄

仮想通貨(ブロックチェーン)関連株は、金融庁の認可思惑でマネックスグループ(8698)が、出来高を伴って一時急騰。

同社にグループ入りした仮想通貨取引所「コインチェック」は5月18日、匿名通貨3種類(Monero/Dash/Zcash)に加えて、Augurの取扱いを6月18日付で廃止することを政府発行の「官報」にて情報開示しており、認可登録が近いのではとの憶測から、営業の全面再開後の業績期待が強まっているものと思われます。

そのほか、7月以降に「SBIVC」本稼働を控えるSBIホールディングス(8473)が2.53%高と価格を続伸させており、再び3,000円代に。そのほか、ULSグループ(3798)が3.67%、REMIX(3825)が3.67%と、仮想通貨市場の全面高を背景に堅調に推移。

仮想通貨市場の地合い好転時には、仮想通貨関連株の有力銘柄にも押し目買いが入っており、依然として株式投資家の期待感が伺えます。

有望視されている仮想通貨(ブロックチェーン)関連株の最新情報は、以下の記事でまとめているので参考にどうぞ。

CoinPostの関連記事

仮想通貨取引所『SBIバーチャル・カレンシーズ(SBIVC)』情報まとめ|大きく期待できる5つの理由
「SBIバーチャル・カレンシーズ(SBIVC)」仮想通貨交換サービス(VCTRADE)が8月から本稼働開始。テレビCMの実施予定、取引所モデルの板取引開始、イーサリアム(ETH)の取り扱い開始など、最新情報をまとめています。
仮想通貨(ブロックチェーン)本命銘柄|関連株の最新情報まとめ
株式市場の仮想通貨(ブロックチェーン)の関連株一覧です。仮想通貨(暗号通貨)の将来性と市場の盛り上がりに伴い、時価総額(株価)の大幅上昇を期待できる本命銘柄と最新のポイント解説をまとめています。
CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
11/21 金曜日
17:25
米ビットコインETF、1週間で大規模な資金流出が2回
11月20日、米ビットコイン現物ETFは9億300万ドル(約1,395億円)の純流出を記録し、史上2番目の規模となった。1週間前の記録を更新。ブラックロック、グレースケール、フィデリティの主要3ファンドで流出の大部分を占め、全ETFで純流入ゼロという異例の事態に。
16:38
予測市場が急成長 カルシ(Kalshi)が1500億円調達と報道も
予測市場カルシが2ヶ月で評価額2倍超の110億ドルで10億ドル調達。取引量は10月に過去最高の44億ドルを記録。競合ポリマーケットも120億〜150億ドルでの追加調達を協議中で、予測市場への投資が加速。
16:33
暗号資産(仮想通貨)の申告分離課税が実現したら?押さえておきたい税務のポイント|Aerial Partners寄稿
仮想通貨の申告分離課税が現実味を帯びてきた今、投資家が知っておくべき税制変更のポイントを解説。税率の一定化、損益通算、特定口座の導入可能性など、制度導入後の注意点と準備すべきことをわかりやすく紹介します。
16:10
CAICAテクノロジーズ、JPYC決済ソリューションの提供を開始
CAICAテクノロジーズが日本円ステーブルコインJPYCの決済ソリューション提供を開始。企業向けにコンサルティングサービスと決済モジュールを提供し、ステーブルコイン決済の導入を支援する。
16:03
ナッジ、ステーブルコイン決済・還元対応クレカ「HashPortカード」発行開始
HashPortとナッジが日本初となる後払い型クリプトクレジットカード「HashPortカード」を発行開始。ステーブルコインJPYCで決済・還元が可能で、利用額の0.3%をJPYCで還元。年会費無料、カード発行手数料2,500円。
15:44
金融庁が語る暗号資産規制改革の全貌──銀行参入、インサイダー規制、DEX対応の狙い|独占取材
金融庁独占取材。暗号資産規制の金商法移行について、銀行グループ子会社の参入、インサイダー取引規制導入、分散型取引所(DEX)対応の狙いを詳しく聞く。投資家保護と健全なイノベーション両立への取り組みを解説。
13:55
Bitcoin Core、史上初の公開セキュリティ監査をクリア 「重大な脆弱性なし」
ビットコインの基盤ソフトウェアBitcoin Coreが16年の歴史で初となる第三者セキュリティ監査を完了した。Quarkslabによる4ヶ月間の徹底調査で致命的な脆弱性は発見されず、300兆円規模のネットワークの安全性が裏付けられた。
13:30
金融安定理事会、ステーブルコイン監視強化を表明 G20サミット前に警告
金融安定理事会(FSB)のベイリー議長がG20首脳会議を前にステーブルコイン規制強化を表明。市場規模3000億ドル突破を受け、ECBも警戒。2026年作業計画で国際協力推進。
13:05
仮想通貨団体ら、税制改正などをトランプ大統領に要望
ソラナ政策研究所など65以上の仮想通貨団体がトランプ大統領に書簡を提出。税制の改善、規制の明確化、イノベーションや開発者保護の取り組みを求めた。
13:00
Secured Finance CEOが語るJPYC固定金利レンディングの挑戦|独占インタビュー
Secured Finance菊池氏が語るJPYC固定金利レンディングの全貌。日本円を世界の金利ベンチマークにする構想、RWA担保展開、x402対応など最新戦略を独占取材。
11:25
米SEC、今年度の仮想通貨含む執行件数が3割減 アトキンス委員長就任後は記録的低水準に=報告
米SECの2025年度執行件数が30%減の56件、金銭的和解額も45%減の8億ドルと記録的低水準に。トランプ政権下でアトキンス委員長が就任し、仮想通貨規制を大幅緩和。前政権の「執行による規制」から明確なルール作りへ方針転換。
11:02
アバランチ財務企業「AVAX One」、最大63億円規模の自社株買いを承認
仮想通貨アバランチの財務企業AVAX Oneは、取締役会が最大で約63億円規模の自社株買いを承認したと発表。また、購入規模を増やしたり、購入期間を延長したりしていく可能性があるとも説明している。
10:30
バイナンスジャパン、PayPayで暗号資産購入が可能に
Binance JapanとPayPayが連携サービスを開始。PayPayマネーから1,000円で暗号資産を購入可能に。入金手数料無料、24時間365日利用可能、PayPayポイントも使える新サービス。
10:20
ビットコイン続落、トレジャリー企業の売り懸念とFOMC利下げ不透明感で市場心理最悪に|仮想NISHI
仮想通貨ビットコインは続落基調が止まらず、一時は7か月ぶりとなる8万5000ドル台まで下落。背景には、世界最大のビットコイントレジャリー企業であるストラテジー社が、MSCIやナスダック100といった主要株価指数から除外される可能性がある。
10:05
コインベース、イーサリアム担保ローンを開始 最大約1.57億円まで借入可能
大手仮想通貨取引所コインベースがイーサリアム担保ローンサービスを開始。最大100万ドルのUSDC借入が可能に。Morphoプロトコル活用でBase上で運用。ニューヨーク州を除く米国ユーザーが利用可能。
通貨データ
グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧