本日、中国の金融規制当局の報道窓口とされている上海証券タイムズは、「中国の国家フィンテックリスク対策局が、国内で利用可能となっている海外取引所を124社特定し、それらのIPアドレスを完全に封鎖する予定である」と報道した。
昨年9月から国内における仮想通貨取引を全面禁止することを発表していたが、当局はその124社の業務を監視、IPアドレスへのアクセスをブロックする様だ。
BinanceやBitfinexなどの主要取引所のIPアドレスへのアクセスはすでに不可能となっていたが、ブロックする対象を拡大することになる。
更に、本日の報道では、WeChat上の仮想通貨取引とICOに関連するアカウント及びそのホームページを永久封鎖し、仮想通貨決済に関わる口座への決済サービス提供企業と連携を進めているとも言及されている。
これは昨日時点ですでにWeChat上の複数の仮想通貨・ブロックチェーンメディアのアカウントを停止したことが明らかになっている。
中国は昨年9月に仮想通貨取引所の業務を一挙に停止・禁止した後、早くも1周年という節目を迎えるが、上記の動きの他にも、北京市朝陽区で業界関連イベントの開催をすべて禁止するといった規制強化の動きが観測されている。
中国インターネット大手のテンセント社の報道によれば、”北京市朝陽区金融社会リスク防止工作指導グループ”という地元政府機関が、8月17日に”仮想通貨に関するプロモーションイベントを禁止する通知”にて、全てのオフィス建物、ホテル及びショッピングモールにおける仮想通貨関連イベントを行うことを全て禁じたという。
Big news out of #China 🇨🇳
— Crypto Godfather (@CryptoGodfatha) August 22, 2018
1. Government releases notice: No more #Bitcoin or #crypto related events at hotels, conferences, office buildings, etc.
2. WeChat Official Accounts of many top #crypto media sources shut down: BiShijie, TokenClub, JinSeCaijin, Huobi, etc. pic.twitter.com/jse7zSH6m2
これに対し、中国ベンチャーキャピタル企業DHVCの社長Dovey Wan氏が今回の命令は昨年中国政府が起こした仮想通貨取引全面禁止令の延長であると、説明。
「朝陽区は北京の”核心”とされているので、この禁止令は政府の基調を示しているものだ」
また、Wan氏は中国政府は通常1年経過したら実行した規制の効力を再検討する傾向が見られるといい、昨年9月に発表された仮想通貨全面禁止令につき、今後の更なる強制手段が講じられる可能性があると言及した。
参考記事:Regulators Seek to Block 124 Foreign Crypto Exchanges Available in China
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