はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習 WebX
CoinPostで今最も読まれています

ブラジルの仮想通貨投資サイトAtlas、ハッキングを受け26万4000人の個人情報流出

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

要約1
ブラジルの仮想通貨投資プラットフォームであるAtlas Quantumが8月25日にハッキングを受け、アカウント残高、名前、電話番号、Eメールというユーザーの個人情報が流出してしまったことが明らかになった。なお、今回の情報流出による取引所からのビットコイン盗難は確認されていない。

ブラジルで人気の仮想通貨投資サイトAtlasがハッキングを受け、26万4000人の個人情報が流出していることが明らかになった。 同社は、ユーザーの資産は安全と主張しており、現状での資金流出の被害はない模様だ。

仮想通貨プラットフォームで被害報告

「今回の出来事は、ビットコイン盗難や、取引所内のアカウントの不正利用といった類のものではないことを主張したい。しかし、顧客ベースが流出してしまったのは事実だ。この出来事が起こった後、私たちは、データベースやパスワードの保護を迅速に行い、秘密鍵も暗号化されている。」

仮想通貨投資プラットフォームAtlas Quantumは、複数取引所間における価格差を利用したアービトラージ(裁定)取引を可能にしており、50カ国以上の国々を対象として、3,000万ドル(約33億円)以上の資産を運用していると公式サイトに記述されています。

現時点で、Atlas Quantumは、顧客資産がハッキングにより奪われた形跡はないと報じていますが、アカウント残高、名前、電話番号、Eメールアドレスを含む個人情報の流出が行われた事実は大きな波紋を呼んでいます。

メールアカウントが漏洩されているかを調べるWebサービス”Have I Been Pwned”の公式Twitterアカウントによると、仮想通貨投資プラットフォームAtlas Quantumは、その顧客26万人のうちの24%に当たる人々のメールアドレスが既にHave I Been Pwnedによって漏洩認定されていることを発表しています。

今回流出した個人情報の中には、Atlas Quantum 自体が792BTCを所有していることや、ラテンアメリカで最大のビットコイン(BTC)、イーサリアム(ETH)、ダッシュ(DASH)マイニング企業であるCoinBr.netの運営者Rocelo Lopesの情報も含まれていました。

Atlas Quantumの運営者は、今回の出来事に対し、以下のようにコメントしています。

「私たちは、土曜日(8月25日)の夜に、セキュリティが害され、弊社顧客の個人情報が流出していることを認知した。この個人情報流出の詳細を調査するため、私たちは情報セキュリティアドバイザーとともに捜査を行って行く方針であり、適切な機関とも協力していきたいと考えている。」

このように、Atlas Quantumは、出来事が起きた後に、既述の通り、データベースやパスワードの保護を始め、事後数時間は、ユーザーに顧客情報に関するデータをメールしない、取引プラットフォームからの出金を制限する、など複数の対策を講じていることを明らかにしています。

このハッキングが内部からの犯行によるものなのか、外部的犯行なのかは未だ定かではありませんが、ログインを可能にするアカウントのパスワードなどが流出しなかったことは不幸中の幸いであると考えられています。

しかし、フィッシングメールなどを含む副次的被害も考えられることからさらなる注意が必要であると言えるでしょう。

参考記事:Brazilian Crypto Investment Platform Atlas Hacked, Data Of 264,000 Users Leaked

▶️本日の速報をチェック

CoinPostの関連記事

今年ハッキング被害を受けた韓国Bithumbが再浮上:2018年上半期に巨額の純利益
今年6月ハッキング被害に遭ったBithumbは厳しい状況下にも関わらず巨額の利益を上げていた。出来高が一時半減するも直近では韓国ウォンによるBTC取引が再上昇、影響力を取り戻しつつある。
ブラジル最大取引所Foxbit:BTC残高から2回出金可能となるバグ発生
ブラジル最大の取引所であるFoxbitのシステムがダウンし、その際に出金に関するバグが発生。結果として30BTC を失いました。FoxbitのシステムにはBlinktradeが使われており、同じものを採用しているインドやパキスタンの取引所でも障害が発生しています。
CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
12/12 金曜日
16:19
ソラナ公式が「XRP登場」を発表 wXRPが同日ローンチ
ソラナ公式が12日、XRP統合を発表。ヘックス・トラストもwXRPのソラナローンチを同日発表し、1億ドル超のTVLを確保。レイヤーゼロ技術を活用したクロスチェーン機能で、ソラナDeFiでのXRP利用が実現へ。
15:10
Animoca Brands Japan、ビットコイン分散型金融「Solv Protocol」とMOU締結
アニモカジャパンはSolv ProtocolとMOUを締結し、企業のビットコイン保有・運用を支援するDAT領域で協力を拡大。BTCFi活用による財務戦略の高度化を目指す。
14:57
米CFTC、ポリマーケットなど4社にデータ規制で柔軟対応
米CFTCが予測市場運営4社にノーアクションレターを発行し、特定の記録保管要件を免除。業界全体の取引高は2025年1-10月で279億ドル(約4兆2000億円)に達し、急成長が続いている。
13:55
コインベース、予測市場とトークン化株式ローンチ予定=ブルームバーグ
米最大手仮想通貨取引所コインベースが12月17日に予測市場とトークン化株式を発表予定。ジェミニのCFTCライセンス取得やDTCCのトークン化承認など、業界の競争激化と規制進展が加速している。
13:20
テラフォームラボのド・クォン創業者に懲役15年の判決 ステーブルコインUST崩壊背景に
テラフォームラボのド・クォン創業者に米国地裁で懲役15年の判決。2022年のアルゴリズム型ステーブルコインUST崩壊により数兆円の被害をもたらしていた。
13:10
YouTube、クリエイター報酬でペイパルのステーブルコイン支払いに対応
フォーチューン誌によると、ユーチューブが動画プラットフォームのクリエイターに対し、ペイパルのステーブルコインPYUSDでの報酬受け取りを選択できるようにした。現在は米国ユーザーのみに適用される。
11:53
ビットコイン9万ドル割れから反発、売り圧力後退も流入資金は半減
12日の暗号資産市場でビットコイン(BTC)はFOMC後に一時9万ドルを割り込んだが米国時間にかけて反発した。ただアナリストは売り圧力減少による反発と指摘し、ステーブルコイン流入が8月比50%減の760億ドルまで縮小した。新たな流動性回復まで上昇は限定的で、週足9万3000ドル確保が強気継続の条件に。
11:35
コインベース、ソラナ系トークンの直接取引を開始 上場審査不要で即時売買
米仮想通貨取引所大手コインベースが、アプリ内でソラナ系トークンをDEX経由で直接取引できる新機能を発表。従来の上場審査なしで数百万種類のトークンに即座にアクセス可能。1.2億ユーザーに順次展開予定。
11:04
国税庁が調査結果を発表、暗号資産取引の追徴税額46億円に
国税庁が令和6事務年度の調査結果を公表。暗号資産取引に対する追徴税額は46億円で前年比31%増、1件当たり745万円と全体平均の2.5倍に。政府は分離課税導入に向け調整を進めている。
10:02
米上院銀行委員会長、仮想通貨「クラリティ法案」で銀行幹部らと協議
米上院銀行委員長がビットコインなど仮想通貨の市場構造を定める法案で銀行業界と協議し、進展があったと報告した。ステーブルコイン利回りやDeFiが法案の争点となっている。
09:49
米CFTC、仮想通貨取引の引き渡し規則を撤廃 規制緩和へ
米CFTCが仮想通貨の「現物引き渡し」に関する2020年ガイダンスを撤回。ファム委員長代行は「時代遅れで過度に複雑」と指摘し、規制簡素化へ。12月には現物取引承認やパイロットプログラム開始など、トランプ政権下で仮想通貨規制の整備が加速。
09:35
コインベース、ラップドトークン向けにチェーンリンクのクロスチェーン技術を採用
仮想通貨取引所コインベースはチェーンリンクのクロスチェーン技術を採用。ビットコインのcbBTCやイーサリアムのcbETHなどラップドトークンの送金に活用する。
09:25
米決済機関DTCCがトークン化サービス開始へ、SECから許可
米預託信託決済機構DTCCの子会社DTCがSECから無措置書簡を取得し、DTC管理下の実世界資産をトークン化する新サービスの提供が承認された。2026年後半にサービス展開を開始する予定だ。
08:20
ビットコイン、年末サンタ・ラリーの可能性低下 FRB利下げ後=アナリスト分析
FRBが25ベーシスポイントの利下げを実施した後、ビットコインが約9万ドルまで下落した。アナリストは年末のサンタ・ラリーが起こりにくいと分析しており、強気の確信は2026年初頭に先送りされている。
07:35
ステート・ストリートとギャラクシー、トークン化キャッシュ運用ファンドをローンチへ
ステート・ストリートとギャラクシーは、トークン化したキャッシュ運用ファンドのローンチ計画を発表。まずは仮想通貨ソラナのブロックチェーンに対応し、将来的にはステラやイーサリアムなどにも拡大するとした。
通貨データ
グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧