はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用
CoinPostで今最も読まれています

世界2位証券取引所ナスダック、『親仮想通貨派』の取引プロバイダーを買収

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

Nasdaqによる新たな買収とは
ナスダックの公式発表によれば、仮想通貨カストディサービス企業と提携中の取引ソリューションズプロバイダーCinnoberを買収、仮想通貨への積極的な姿勢が見受けられる。
Nasdaqが仮想通貨対象の価格予想ツール開発中か
世界最大級の証券取引所「米Nasdaq」が、機関投資家向けの仮想通貨分析ツールを開発中であるとCoindeskが報じた。 機械学習や自然言語処理などの技術を用いて、Twitterなどのソーシャルメディア上の仮想通貨に関する投稿を元に、価格予想を行うものだとされている。
Nasdaqとは
世界で2番目に大きい証券取引所(一位はニューヨーク証券取引所)で、ベンチャー企業やハイテク企業が多く上場いる。有名な上場企業にはアップルやアマゾン、任天堂などが挙げられる。

▶️CoinPost:仮想通貨用語集

ナスダックの買収は市場への参入を暗示か

ナスダックの公式発表 によれば、スウェーデンに本拠地に置くフィンテックプロバイダーCinnoberの買収を進めていることが明らかになりました。

出典:Nasdaq

コインポスト でも取り上げたように、およそ2か月前、ウィンクルボス版ETFがSECにより非承認された後、ウィンクルボス兄弟やSBIVC、業界の専門家らと『秘密会議』を行ったことが判明しています。

当時、ブルームバーグ紙からの情報筋によると、彼らはSECから示されている厳しい状況下において、仮想通貨をどのように伝統金融商品として取り扱うかに関して討論を行った模様です。

CCN等の報道では、Cinnober社は、これまで、つい先日米国州政府から仮想通貨カストディサービスの認可を得たBitGo との提携、または、同じ仮想通貨カストディ大手「Kingdom Trust」を傘下に入れたことなど、仮想通貨分野に対する積極的な姿勢を見せている様です。

また、Cinnoberが導入した、BitGoによるプラットフォームはナスダックを利用する大口機関投資家に適用するとされます。

ナスダックのCEOを務めるAdena Friedman氏は、今回のCinnober買収につき、以下のように語りました。

「Cinnoberの持つ技術と我々の『市場技術』業務の統合は、ナスダックの業務を拡大すると見ている。今回の買収は我々がグローバルな市場運営者に、より相応しいインフラを提供、そしてナスダックが新たに成長するビジネス分野へ業務を拡大することを可能とするだろう。」

Friedman氏は「仮想通貨」という単語を明言していないものの、機関投資家が業界に参入する上でカストディサービスが最も重要視される観点から、Cinnoberの持つカストディサービスこそが今回ナスダックによる買収の主な着眼点の一つと考えられます。

あくまでも推測となりますが、大手証券会社が仮想通貨市場に参入、仮想通貨取引を行うために必要とされるカストディサービス。ナスダックが、このサービスを着眼点に動いてきたことは、将来的に仮想通貨の取り扱いを期待させる重要なものであるといえるでしょう。

また、ナスダックは現在、機械学習や自然言語処理などの技術を用いて、仮想通貨の価格を予想する分析ツールを開発中である事が、昨年発足したNasdaqの「Analytics Hub」の関係者からの情報で明らかになっています。

ウォール街の巨大金融機関が相次いで仮想通貨市場へ進出

8月に、仮想通貨取引所Bakktの開設予定やNorthern Trustによる業界進出が公開された以来、ウォール街の金融巨人たちや、米国の大手企業は相次いで市場へ参入する意思を表している様です。

今後も、金融大手が続々とこの新興業界へ興味、行動を見せるでしょう。

CoinPostの関連記事

証券取引へのブロックチェーン導入はキラーアプリとなる可能性大、その実現に向けた課題と最新動向を概説
イーサリアムとスマート・コントラクトの構想発表から5年が過ぎた。証券取引にブロックチェーンとスマート・コントラクトを導入すればキラー・アプリとなる可能性が高い。一方で実現に向けた課題もある。最近、いくつかのプロジェクトが規制適合のための実装を始めた。
リーマンショックから10年、ビットコインを絡めた金融の新時代へ
リーマンショック以来10年間、株式市場への投資は減少傾向にあり、期待値が高まる仮想通貨市場は、完全に伝統金融市場と衝突するのではなく、既存の枠組みに適応しつつその力を伸ばしていく時期にある。
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
04/02 水曜日
16:57
三菱UFJ信託銀行、電子決済手段としては国内初のステーブルコイン発行へ=報道
三菱UFJ信託銀行が近日中に「電子決済手段」としてのステーブルコイン事業を開始する。カーボンクレジット取引から始め、貿易決済への拡大も視野に。
14:30
ソニー・シンガポール、オンラインストアでステーブルコインUSDC決済に対応
ソニー・シンガポールが仮想通貨取引所と提携し、オンラインストアでステーブルコインUSDCによる決済サービスを開始。シンガポール初の仮想通貨決済対応家電ブランドとなり、ソニーグループの分散型技術戦略と連動した取り組みとなった。
13:25
エリック・トランプ氏「仮想通貨事業参入のきっかけは不当な銀行口座閉鎖」
トランプ大統領の次男エリック氏は、大手銀行による突然の口座閉鎖が仮想通貨事業参入のきっかけとなったと明かした。同氏は、ブロックチェーン技術により今後10年で金融や銀行の在り方は大きく変わると予想している。
12:56
メタプラネット、ビットコイン追加購入で累計4,206BTCに
メタプラネットが4月2日に仮想通貨ビットコインを160BTC、約20億円分追加購入し、累計4,206BTCに保有量を伸ばした。2025年末1万BTC・2026年末2万1,000BTCを目指し、独自財務戦略を進める。
12:05
ビットバンク、村上信五さん起用の新CM放映開始へ
国内暗号資産取引所の大手ビットバンク株式会社は4月2日、バラエティ番組の司会などで活躍する村上信五さんを起用した新CM「Everybody bitbank」シリーズの放映を4月3日から開始すると発表した
11:44
米グレースケール、バスケット型仮想通貨ETF申請 XRP・ソラナ・ADA含む5銘柄で
米グレースケールがビットコイン他複数の仮想通貨に投資する「デジタル・ラージキャップ・ファンド」のETF転換をSECに申請した。承認されれば一般投資家にも開放される見込みだ。
11:00
「決済用ステーブルコインは利子提供不可」米ヒル議員が強調 コインベースらの嘆願却下
米下院金融委員長が決済用ステーブルコインの利子提供は認められない計画だと強調。コインベースなど仮想通貨業界からの要望を却下した。法案にも禁止条項が盛り込まれている。
10:30
国内上場のenish、1億円相当のビットコイン購入へ Web3事業強化で
株式会社エニッシュが1億円相当のビットコインを4月1日から4日にかけて取得すると発表。ブロックチェーンゲーム開発を手がけながら、Web3領域での事業展開強化と財務戦略の一環としてビットコインを活用へ。
10:15
バックパック、FTX EUの顧客へのユーロ返還手続きを開始
仮想通貨取引所バックパックは、FTX EUの顧客にユーロを返還するための手続きを開始。FTX自体は現金での返還をすでに開始しており、仮想通貨の買い圧につながるのではないかとの見方も上がっている。
08:20
バリュークリエーション、2度目の1億円分のビットコイン購入を実施
東証グロース上場のバリュークリエーション株式会社が3月31日、1億円で7.8BTCの追加購入を発表。3月17日の初回購入から2週間で2回目の投資を実施した。
08:15
ビットコイン一時50万円上昇、米経済指標とトランプ関税政策が影響|仮想NISHI
仮想通貨ビットコインは前日比で一時50万円の上昇となった。現在、市場の最大の注目材料はトランプ大統領による関税政策であり、ビットコインはリスク資産である米国株価指数との相関性が非常に高くなっている。
07:50
『ビットボンド』提案、トランプ政権のビットコイン準備金戦略、年間10兆円の財政削減効果も
ビットコイン政策研究所が「ビットボンド」提案を発表。米国債の金利負担軽減と仮想通貨ビットコイン保有増加を同時実現する戦略で、2兆ドル規模で導入した場合、年間700億ドルの節約効果と推算。
07:20
ビットコイン購入準備のゲームストップ、2200億円調達済み
米ゲーム小売大手ゲームストップが15億ドルの無利子転換社債発行を完了し、ビットコイン購入計画を進行。マイクロストラテジーの戦略に類似する企業の仮想通貨投資の新たな展開に。
06:55
三井住友FG、アバランチらとステーブルコインを共同開発
三井住友FGは、ステーブルコインの開発を行うことがわかった。仮想通貨アバランチを開発するAva Labsら3社と協業し、26年度を目処にした発行を検討している。
06:35
トランプ家支援のAmerican Bitcoin、二社統合モデルでIPO計画
トランプ家支援のAmerican Data CentersとビットコインマイナーHut 8が設立した合弁会社American Bitcoinが上場計画を発表。エネルギー・インフラとマイニング事業を二社統合モデルで展開していく。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧