はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習 WebX
CoinPostで今最も読まれています

リップル社SWELLが開幕:1日目内容まとめ|xRapidの商用化を新発表・クリントン氏の発言も掲載

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

SWELLが開幕
米リップル社が主催する国際カンファレンス「SWELL 2018」が、日本時間本日未明開幕。注目された仮想通貨XRPを利用するxRapidの商用化発表が行われ、注目の元米大統領ビル・クリントン氏による公演内容も明らかになった。

SWELL開幕

米リップル社が主催する国際カンファレンス「SWELL 2018」が、日本時間本日未明開幕。注目の1日目の発表内容が少しずつ明らかになってきている。

開催期間としては、10月1日〜2日(日本時間の10月2日〜3日)となる。

出典:Swell公式サイト

会場の風景

まずリップル社は、本日のカンファレンス会場の動画風景を公開した。

本日の注目内容

1日目のイベント内容として注目されたのは、主に以下の3点

1.米国の元大統領(42代目) ビル・クリントン氏の公演内容

2.リップル社CEOの発言

3.xRapid関連の発表

ビル・クリントン氏の講演内容

元米大統領ビル・クリントン氏がSWELL 2018年のスピーカーとして登壇し、注目を集めた。

1993年から2000年まで第42代アメリカ合衆国の大統領を歴任したクリントン氏はブロックチェーン技術のアクセスの格差を90年代後半のeコマースになぞらえ、

ブロックチェーン技術、AIやロボット技術の開発が進めば進むほどアクセスの格差が感じられる。

と述べた。

また新技術がテロ団体や犯罪者に利用されるリスクを認識しながらも、

ブロックチェーンの多大な可能性はその国境や所得層を超える性質にある。

…古い規制体制を新技術に当てはめてはならない。

と述べました。

その他にも、ブロックチェーン技術に関して、クリントン氏は

可能性や使用事例は極めて大きい。

しかしマイナスなアイデンティティ政治や金融、また社会政策で台無しにしてしまう可能性もある。

として、「金の卵を産むガチョウ」を殺してはならないと強調した。

昨年トロントで開催されたSWELL 2017ではベン・バーナンキ氏が登壇した。

リップル社CEOのGarlinghouse氏もクリントン氏の発表後、同氏の発言に同意した。

リップル社CEOの発言

CEOのGarlinghouse氏はこのようにリップル社の方向性を語った。

「シリコンバレーは破壊的イノベーションのことが好きそうだが、必要のない破壊もある。リップルとしては、銀行に取って代わることではなく、その業界の建設者とパートナーとなることだ。」

「50セント(≒57円)でなく、1セント(≒1円)にすることや価値のインターネット(IoV)を考えると、我々はまだブロックチェーン初期段階にいる。しかし、リップルは他の企業と違って、実際のユースケースを持っている」

xRapid関連の発表

Coindeskの独占報道によれば、本日サンフランシスコにおけるリップル社主催のカンファレンス『Swell』にて、CEOのGarlinghouse氏は「我々は、xRapidが商品化したことを発表する。すでに、メキシコでCuallix(大手決済金融サービス)と提携し、xRapidを導入した。」と、発表した。

また、リップル社の公式ブログでも以下のように記載された。

「xRapidが商業化可能となりました。複数のクライアント金融企業=MercuryFX、Cuallix、Catalyst Corporate Federal Credit Unionなどが導入したことを発表します。」

今回の発表により、リップル社は3つのクライアントに仮想通貨XRPを利用するプロダクトxRapidを商品化させて導入したことを発表したことになる。

今回商用化したxRapidを導入した企業3社の簡単な概要

  1. ・MercuryFX社とは、国際送金決済を行う企業。
  2. ・Cuallixは、xRapidを試行した、米国とメキシコの間での送金を促進する企業。
  3. ・Catalyst Corporate Federal Credit Unionとは、主に米国における1400以上の信用協同組合へ様々な金融サービスを提供するリップル社の提携企業。

リップル技術使用の国際決済アプリOne Pay FX

世界有数の大手銀行であるサンタンダーが国際決済向けのアプリ、One Pay FXをスペイン、イギリス、ブラジルとポーランドの4カ国で公開する事をリップル社のイベント、SWELLで公表した。

我々のユーザーは高速で、デジタル化した社会でなおかつ情報が指先にある事に慣れている。

しかし残念ながら、今日の国際送金システムはユーザーの高い水準を満たしきれていない。

我々はリップル社と多数のPoCやパイロットを市場で試した。

その中で成功したものが4月にイギリス、スペイン、ブラジルとポーランドでローンチされたOne Pay FXだ。One Pay FXは「リップルを基とした国際決済アプリ」だ。

一般的には非常に時間がかかったプロセスをこのアプリだと4、5クリックで終わらせることができる。商業社や中小企業から素晴らしいフィードバックをもらっている。

外国為替用の本アプリはリップル社の技術を利用しており、2016年から2年の開発を経て、ようやく今年4月に公開となった。

また4月にOne Pay FX公開時点でサンタンダーはブロックチェーン技術を利用して外貨決済を可能にする初の銀行となった。

サンタンダーグループとリップル社の継続した提携から見られるもので、2015年にはサンタンダーグループ傘下のInnoVenturesがリップル社のシリーズA投資ラウンドに400万ドルを出資した。

またサンタンダーのアプリOne Pay FXの今後として、

さらなるユーザー、チャンネル、そしてさらなる地域に拡大したい。

と力強く語った。

XRPの価格は?

昨日の仮想通貨市況 でもお届けした通り、9月中旬に急騰を記録したことで注目度が増していたXRPは、本日開催した大型カンファレンスSWELLでの値動きにかなりの注目度が集まっていた。

値動きが注目されていた点は、以下の2点だ。

1.特大ニュース発表による高騰

2.カンファレンス開幕での事実売り

SWELL開幕から8時間経過(日本時間朝7時)の値動きは、以下のようになっている。

チャート内でも記載したように、一本目の黄色ラインが「SWELL開幕時間」、二本目の黄色ラインが「xRapid商用化正式発表時間」に当たる。

チャートが示すように、開幕日時までかなり高い期待感を保ったXRPは、材料として控えるSWELL開催前で一時的に利確する動きが目立ったと考えられるが、開幕時間とほぼ同時刻に下落が止まり、すでに期待されていた織り込み済みとも取れる相場の中、下落が一時的に落ち着いた。

通常、控えている材料となると、より大きく下落に傾くこともあるため、開幕後に下落が落ち着いたことはかなり評価できる点と言えるだろう。

その後XRPのファンダメンタルズ要因として最も期待されていたxRapidの 商用化が正式に発表、買材料と捉えられ、価格が上昇したものと思われる。

しかし、大きく反応を見せたxRapidのニュースこそ、事前にアジア太平洋地域規制対応責任者を務めるSarbhai氏が、CNBCのニュースで匂わせていたことで、相場には織り込み済みとの見方も強いと思われ、上昇方向への動きが明日の2日目までに強く継続しなかった場合は、注意が必要となる。

より詳しい内容は、昨日の仮想通貨市況(下記にリンク掲載)にも掲載。

▶️本日の速報をチェック

CoinPostの関連記事

リップル最重要カンファレンス『SWELL 2018』特集|仮想通貨XRP価格への影響は
仮想通貨リップル(XRP)をテーマにした世界最大級のカンファレンス「SWELL 2018」。元米大統領のビルクリントン氏や、サウジアラビアやブラジルの中央銀行責任者が登壇することで、ビットコイン市場や株式市場からも高い関心を集めている。
XRP(リップル)価格を支える3つの変化、SWELL前後の買い場も考察|仮想通貨市況
仮想通貨市場は10月1日、ビットコインを中心に大きく値が動くことはなかったが、日本時間2日未明に大型カンファレンスSWELLを控えるXRP(リップル)は、未だ値動きに強さが見られる。
CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
12/05 金曜日
14:30
チェーンリンク現物ETF、初日に64億円の流入で好調 ソラナETFからは最大流出
仮想通貨チェーンリンク現物ETFの取引初日に64億円が流入し好調な滑り出しとなった。一方ソラナ現物ETFからは過去最大の資金流出があった。
14:00
国際通貨基金(IMF)、ステーブルコインの規制断片化に警鐘 
国際通貨基金が今週、ステーブルコイン市場の評価報告書を公開し、各国の規制枠組みの断片化が金融安定性を脅かし監視を弱体化させ、国境を越えた決済の発展を遅らせていると警告した。
13:30
CZとピーター・シフが激論交わす、ビットコインvs金「どちらが真の価値保存手段か」
バイナンス創設者CZ氏と金支持派エコノミストのシフ氏が4日、ドバイでビットコイン対トークン化金の討論を実施。金塊の真贋確認場面が話題となり、検証可能性や価値保存機能をめぐり対照的な見解を示した。
12:00
アジア最大級のWeb3カンファレンス「WebX2026」、チケット販売開始
アジア最大級のWeb3カンファレンス「WebX2026」が2026年7月13日・14日にザ・プリンスパークタワー東京で開催。本日よりVIP Pass、Business Pass、Booth Passのチケット販売を開始。開幕セール価格は2月28日まで。
11:52
ビットコイン、政府系ファンドは8万ドル台で買い増し 日銀政策と円キャリートレードにも注目
ブラックロックのフィンクCEOは、複数の政府系ファンドがビットコインの大幅下落局面で買い増していたことを明らかにした。一方、CryptoQuant CEOは2022年のような大暴落は起きにくいと分析。市場は12月の日銀政策決定に注目、円キャリートレードの動向がビットコイン含むリスク資産に影響を与える可能性を考察する。
11:20
「ストラテジー社は株価指数から除外されてもBTCを売却しないだろう」Bitwise
Bitwiseのマット・ホーガン最高投資責任者は、ストラテジー社は株価指数から除外されてもビットコインは売却しないだろうとの見方を示した。その根拠を説明している。
10:15
XRPレジャーの流通速度が年間最高値を記録 オンチェーン活動が急増=CryptoQuant分析
XRPレジャーの流通速度流通速度が12月2日に年間最高値0.0324を記録。大口保有者による2100億円規模の買い増しや取引所準備金の減少など、オンチェーン活動の活発化が確認された。CryptoQuant分析。
10:05
年末にかけての下落リスクを軽減する価格帯は? ビットコイン最新市場分析=Glassnode
Glassnodeが仮想通貨ビットコイン市場の最新週間レポートを発表。需要低迷と含み損拡大の中、年末の下落リスクを抑える価格帯などを分析している。
08:55
JPモルガンがストラテジーのビットコイン売却回避能力を評価、「マイナーの動きより重要」
JPモルガンのアナリストが、ストラテジーのビットコイン売却回避能力がBTC価格の短期見通しにおいてマイナー活動より重要だと分析した。
08:20
21シェアーズ、米国初のスイ(SUI)連動2倍レバレッジETFを上場
21シェアーズが米国証券取引委員会の承認を得て、スイ(SUI)の価格に連動する初のレバレッジETFをナスダックに上場した。日次リターンの2倍を提供する商品で、スイエコシステムに関連する初のETFとなる。
08:10
「政府系ファンドは相場下落時にBTCを買い増し」ブラックロックのCEO
ブラックロックのラリー・フィンクCEOは、複数の政府系ファンドが仮想通貨ビットコインを購入していると明かした。相場下落時に買い増ししている様子も伝えている。
07:25
ソラナとベース間ブリッジが稼働開始、チェーンリンクとコインベースが安全性確保
レイヤー2ベースチェーンがソラナとのブリッジをメインネットで正式稼働。チェーンリンクCCIPを採用し、両チェーン間でのトークン移動と取引が可能になった。
07:02
メタがメタバース予算を最大30%削減検討、VR・ホライゾン・ワールズが対象=報道
ザッカーバーグのメタ社がメタバース関連事業の予算を来年最大30%削減する検討を進めている。投資家から歓迎され株価が上昇した。
06:25
ロシアが仮想通貨マイニング収益の公式統計反映を検討、隠れた輸出として年間数千億円規模か
ロシア大統領府のオレシュキン副長官が仮想通貨マイニング収益を貿易収支に計上すべきだと提案した。マイニング収益は1日約10億ルーブルに達し、隠れた輸出として外国為替市場に影響を与えているという。
06:02
ソフトバンクなど出資のビットコイン企業「21キャピタル」、12月9日から「XXI」で取引開始
ビットコイン特化企業の21キャピタルとカンター・エクイティ・パートナーズの事業統合が株主承認を得た。ティッカーシンボル「XXI」として株式の取引を開始。
通貨データ
グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧