はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用 WebX
CoinPostで今最も読まれています

次世代のWeb 3.0|Consensysの創業者が語るイーサリアムの可能性と今後の躍進

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

dAppsとしてのイーサリアムの躍進
イーサリアムに注力したブロックチェーン企業Consensysの創業者であるJoseph Lubin氏は、今後のWEB2.0からWEB3.0への移行においてイーサリアムが主導権を握って牽引していくと述べた。
仮想通貨自体が”killer app”
Lubin氏は、dAppsにおいて、未だUberやAirBnBのような「killer app」と呼ばれる革新的なものが台頭してきていないことを指摘されたが、イーサリアム自体が「killer ecosystem」であり、仮想通貨自体が「killer app」であると主張した。

dAppsとしてのイーサリアムの躍進

先日行われたイーサリアムの年次会議であるDevcon4にて、イーサリアムに注力したブロックチェーン技術関連企業Consensysの創業者Joseph Lubin氏が登壇し、イーサリアムの将来性について言及した。

彼は、イーサリアムこそが次世代のWEB3.0を後押しし、中心となっていくと示唆する一方で、そのイーサリアム基盤のdAppsがインターネットだけでなく、人々の生活も豊かにしていくと主張している。

海外情報プラットフォームのMediumで、The Internet of Blockchains Foundationの会長を務めるMatteo Gianpietro Zago氏は、WEB2.0からWEB3.0への変革を表す以下のような図を公開した。

出典:Medium

Web 3.0のdApps

ブラウザ:Google → Brave

ストレージ:Dropbox、Google Drive → Storj、IPFS

ビデオ通話:Skype → Experty

OS:Android、iOS → Essentia.one、EOS

SNS:Facebook、Twitter → Steemit、Akasha

メッセージ:WeChat、WhatsApp → Status

Lubin氏は、この既存の一般的なアプリケーションであるWEB2.0から、dAppsを中心としていくWEB3.0への変革がイーサリアムを主体となって行われていくと説いたのである。

実際、上の図のWEB3.0ブラウザで挙げられているBraveもBasic Attention Token(BAT)と呼ばれるトークンを発行しており、そのトークンはERC-20トークンとなっている。

WEB3.0のストレージ部門のStorjが発行するSTORJトークン、ビデオや音声通話のExpertyが発行するEXYトークン、メッセージのStatusNetworkトークンを始め、ほとんどのものがERC-20トークンとなっていることから、Lubin氏が語る通り、WEB3.0への移行は、イーサリアムが主体となって推し進められていると言っても過言ではないのかも知れない。

さらに、彼はイーサリアム基盤のdAppsにおいて、未だUberやAirBnBのような「killer app」(キラーアプリ)と呼ばれる革新的なアプリが台頭してきていないという指摘に対し、以下のように反論した。

「イーサリアムにおいて、特定のキラーアプリは必要なく、イーサリアム自体が”killer ecosystem(革新的なエコシステム)”であり、国際経済、社会、政治を変革し得る可能性を持っている。」

このように、Lubin氏はキラーアプリの必要性を感じていないことを示唆してはいるが、2019年には、このUberやAirBnBに相当するような「killer dApps」(キラーdApps)が台頭してくるだろうとも予想し、Lubin氏は、仮想通貨自体が「killer app」(キラーアプリ)であることを述べた。

仮想通貨自体がキラーアプリ

Lubin氏以外でも以前から、仮想通貨そのものがキラーアプリであるという事は以前から言われてきた。

Mastering Bitcoinの著者であり、連続起業家でもあるAndreas M. Antonopoulos氏も、仮想通貨やブロックチェーン技術自体がキラーアプリであることを提唱している。

またAntonopoulos氏は、仮想通貨が国境に左右されず(ボーダーレス)、検閲への耐性を持ち、干渉されることや本人確認、信頼確認もされることなく、国際送金も非常に低い手数料で迅速に実現可能であることなどを挙げ、仮想通貨の革新性を強調している。

Lubin氏も、この分散型ネットワークでは、自身の個人情報や仲介手段の選択において、個人が大きな力を持つことができるようになると主張し、ブロックチェーン技術の影響は、社会的、技術的だけでなく、個人規模にまで波及していくと述べている。

CoinPostの関連記事

コインチェックで仮想通貨イーサリアム、ネム、リスクの入金・購入を再開
国内大手の仮想通貨取引所コインチェックは、11月12日より、ETH・XEM・LSKの取引を再開した。特にXEMとLSKは国内取り扱いが少ないことから、流動性が高まる可能性がある。残るは、XRPとFCTのみとなる。
仮想通貨イーサリアムの次期大型アップグレードは2019年1月に仮予定か
延期されていたイーサリアムの次期アップデート『コンスタンティノープル』の実装時期として、『1月16日』が開発者らによって提示された。ただし、その予定は開発状況次第ではさらなる延期の可能性も考えられる。
CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
11/04 火曜日
17:02
エアドロップやCZ支持で注目集めるDEX「Aster」とは
エアドロップやバイナンス創業者CZ氏からの支持などで注目集めるAsterについて、DEXの特徴や使い方を解説。注目される理由、エアドロップの参加方法やリスクまで詳しく紹介します。
17:00
OKJ、国内初の「MEME」取扱いを発表 
OKJがWeb3スタジオMemeland発の暗号資産(仮想通貨)「MEME」を国内で初めて上場。11月11日17時より取引開始し、販売所・積立など4サービスに対応。
16:46
モブキャストHD、ソラナ(SOL)を1.5億円取得
モブキャストHDがソラナ1億5,000万円超取得、累計5,177SOL保有。クオンタムソリューションズのETH保有など、国内企業アルトコイン保有の動きが活発化。
15:09
ストラテジー、ビットコイン購入で約620億円を調達へ
ストラテジー(旧マイクロストラテジー)は、ユーロ建て永久優先株で約620億円を調達し、ビットコインの追加購入資金に充当する。保有総量は64万BTCを突破。
13:51
トランプ大統領、バイナンスCZとの面識を否定 恩赦に対する批判をかわす
トランプ大統領がCBSのインタビュー番組で、バイナンス創設者CZ氏への恩赦について「面識がない」と主張し、その妥当性を強調した。民主党議員らはこの恩赦について強く批判しているが、トランプ氏は米国を仮想通貨No.1にする戦略の一環と擁護している。
11:59
イーサリアム財団、戦略的な新助成金プログラムを発表
イーサリアム財団が優先項目に特化した新助成金プログラムを発表した。ウィッシュリストと提案依頼の2経路で、仮想通貨イーサリアムのエコシステムを戦略的に支援していく。
11:09
チェーンリンク、英FTSE Russellと提携 伝統金融の代表指標をブロックチェーンへ
ロンドン証券取引所グループ傘下のFTSE RussellがChainlinkと提携し、Russell 1000やFTSE 100など主要株価指数のデータをブロックチェーン上で提供開始。18兆ドル超の運用資産の投資指標として利用される指数データがオンチェーン化される。
10:59
リップル社、米国で仮想通貨現物のプライム・ブローカレッジ事業を開始
リップル社は、仮想通貨現物のプライム・ブローカレッジ事業を米国で開始。機関投資家の顧客が、XRPやRLUSDなど複数の著名なデジタル資産の現物取引をOTCで行えるようになったと説明している。
10:02
ビットコイン一時10万5千ドルまで下落、流動性不安再燃|仮想NISHI
*本レポートは、X-Bankクリプトアナリストである仮想NISHI(
09:27
Web3大手アニモカ・ブランズ、ナスダック上場の計画 AIインフラのカレンクと合併で
アニモカ・ブランズがAIインフラを手がけるカレンクと合併契約を締結。2026年にナスダック上場することを計画している。上場Web3・仮想通貨コングロマリットが誕生する見通しだ。
07:56
Balancerの不正流出受けて、L1「ベラチェーン」ネットワークを停止
仮想通貨イーサリアム互換のL1ベラチェーンは、バランサーへの攻撃を受け、エコシステムへの影響を抑えるために対策を講じたと発表。場合によってはハードフォークを行うと述べている。
11/03 月曜日
13:40
欧州が仮想通貨・証券の統一監督機関設立を検討 米SECモデルに
欧州委員会が仮想通貨・証券取引所を一元監督する機関を構想している。米証券取引委員会をモデルにしており、ESMAの権限拡大案も検討していると伝えられる。
13:36
FTX債権者は仮想通貨上昇分の恩恵受けられずか 債権実質回収率の試算は9%~46%
仮想通貨取引所FTXの債権者は破綻時の現金相当額で弁済されるため、債権者はビットコインなどの上昇分を受け取れないことになる。債権者代表は、実質回収率は9~46%と推算した。
10:25
仮想通貨Zcash、プライバシー取引機能をさらに強化へ 新ロードマップ公開
匿名機能を重視する仮想通貨Zcashが2025年10~12月期のロードマップを発表した。プライバシー機能を大幅強化し、スワップ毎の使い捨てアドレスなどを導入する計画だ。
09:00
Sui DEX「Momentum」、11月上旬にTGE予定 累積取引量250億ドル超でエコシステム基盤化
Sui最大のDEX「Momentum」、210万人のユーザーを獲得。投票型ガバナンスで投票者自身が報酬配分を決定し、プールの手数料を得る仕組みで流動性の安定化を目指す。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧