はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用
CoinPostで今最も読まれています

バイナンス、情報配信に係る仮想通貨プロジェクトの評価基準「Gold Label」を導入|既に複数アルトで評価事例も

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

バイナンスが、情報配信に関する新プロジェクト発足
仮想通貨取引所Binanceが、適切な情報を提供を行う仮想通貨プロジェクトに対して、Binanceの認定基準を新たに導入した。直接的なプロジェクト評価ではないが、Gold Labelバッジを取得で、世界最大級取引所Binanceにより、コミュニティ、ブランド力、透明性、名誉という4つの側面から恩恵を受けることができるとされている。

Binanceの正確な仮想通貨情報配信に関する新プロジェクト発足

11月26日に仮想通貨取引所Binanceは、そのユーザーに対して適切な情報を提供を目的するBinance Info Gold Label Projectと呼ばれるプロジェクトの開始を公表した。

出典:Binance

Binanceの公式ブログでは、仮想通貨業界において様々なプロジェクトが台頭してきているものの、それらのプロジェクトは非常に優れたものと杜撰なもので2極化しており、1日の取引量が1万円に達しないプロジェクトは全体の5分の1に相当すると指摘した。

このような状況の中では、透明化を測り、信頼性のある的確な情報が投資家に重要であるとした上で、今回のGold Labelプロジェクトによって仮想通貨プロジェクトの「情報配信度」に関する評価情報が提供される予定だ。

そして、仮想通貨ユーザーに適切な情報を定期的に発信する優良プロジェクトであると判断された場合はGold Labelバッジを取得でき、世界最大級の仮想通貨取引所Binanceによって、コミュニティ、ブランド力、透明性、名誉という4つの側面から恩恵を受けることができると記述されている。

重要な点として、この評価基準とされるのは、あくまでも定期的に行う正確な情報発信であって、各プロジェクトの将来性や質によるものではないということだ。

定期的な情報発信が行われるということは、その仮想通貨、または、トークンを直接的に管理する中央集権的な組織(企業)が存在していることを暗に意味し、表裏一体でもあると考えられる。

この点を踏まえると、比較的分散型のビットコインやイーサリアムがGold Labelバッジを取得していないという点も特筆すべき事柄であると言えるだろう。

一方で、このプロジェクトは、情報配信を通じたプロジェクトの活動値も測ることができる点などから、二極化された仮想通貨プロジェクトの中で、詐欺的で粗悪なものを判別する際には有効であるとも考えられている。

Binance Infoの責任者を務めるRock He氏は、今回のプロジェクトに対し、以下のようなコメントを述べた。

「このGold Label Projectには、さらに多くのプロジェクトが参加して欲しい。Gold Label Projectは単なる名誉や認知を高めるものではないのだ。私たちは、このプロジェクトを通じて、情報の透明化を向上させ、情報の質を高めていくことで、ブロックチェーン分野の成熟を促進していければと考えている。」

Gold Label Projectの対象プロジェクト

この新プロジェクトにおいて、Binance Infoは公式Twitterアカウントで「下記プロジェクトがBinance Infoによって公式に認可され、今回のプロジェクトに参画しているものだ。」とツイートしている。

このツイートによると、少なくとも下記の10プロジェクトが今回のGold Labelバッジを取得していると考えられている。

  • Bluzelle(BLZ)
  • ælf(ELF)
  • Ontology (ONT)
  • TRON (TRX)
  • NULS(NULS)
  • Gifto(GIFTO)
  • CyberMiles(CMT)
  • Skycoin(SKY)
  • Qtum(QTUM)
  • QLC Chain(QLC)

そして、このツイートを参照し、Binance Infoの公式サイトと照らし合わせていくと、公式サイトのトークン名の右側にゴールドの”V”というマークが今回タグ付けされたプロジェクトと一致していることが明らかになった。

つまり、このBinance Info上での、ゴールドの”V”マークこそがGold Labelバッジを示唆している可能性が高く、定期的に情報発信を行う優良プロジェクトであるとBinanceによって認可されていることが伺える。

出典:Binance Info

そして、Binance Infoの公式サイトで時価総額上位100位に入っており、同様にGold Labelバッジ(トークン名の右側 ゴールドの”V”)が確認できたプロジェクトを下記に並べた。

  • Binance Coin(BNB)
  • Litecoin (LTC)
  • NEO(NEO)
  • Nano(NANO)
  • IOStoken(IOST)
  • GXChain(GXC)
  • Wanchain(WAN)
  • QuarkChain(QKC)
  • DigixDAO(DGD)
  • Project PAI(PAI)
  • Nebulas(NAS)

もしそのゴールドの”V”がGold Labelバッジを示唆するものであれば、上記のプロジェクトも今回のGold Label Projectに参画していると言える。

このように、既述のプロジェクトが現時点でGold Label バッジを取得しているものであると考えられているが、Binanceは現在もその応募を締め切っていないため、バッジを取得していくプロジェクトは今後も増えていくとされている。

そして、現在バッジを取得しているプロジェクトも定期的にその情報発信の頻度が検査され、その水準がGold Labelに見合ったものかが精査されていくと示唆された。

あくまでも、プロジェクトの優良度を直接測る手段とはならないが、これまで不透明性さが投資家の不安材料にあった仮想通貨業界において、プロジェクトを測るひとつの見方として重要な動きとなりそうだ。

▶️本日の速報をチェック

CoinPostの関連記事

バイナンスのCZ氏、CNBC番組内で仮想通貨市場の強気転換を語る
CNBC AFRICAの番組CRYPTO TRADERにCZ氏が出演した。司会のRan NeuNer氏はCZ氏に対し、低迷する仮想通貨市場の強気市場転換の鍵は何かとの質問を投げかけ、また先月からおよそ50%減少した取引所の取引量に関しても質問をしている。
仮想通貨取引所バイナンス、西日本豪雨被災地支援の寄付内容を公開
世界最大級の仮想通貨取引所バイナンスが今夏行なった西日本豪雨被災地支援を目的とした募金活動について報告書を発表。ビックカメラ、広島県呉市やももたろう基金などが総額約5670万円分の寄付金支払いを仮想通貨で受けた。
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
05/17 土曜日
14:00
アブダビ政府系ファンド、ビットコインETF買い増しで保有額750億円突破
アブダビのムバダラ・インベストメントが第1四半期にブラックロックのビットコインETFを49万株追加購入。ゴールドマン・サックスは最大保有者として3000万株を保有。
13:05
ビットコインETFフェイクニュース事件、犯人に懲役14か月の判決
米SEC公式Xアカウントを乗っ取り、ビットコインETFについてのフェイクニュースを流した26歳の被告に懲役14か月の判決が下りた。偽情報で仮想通貨市場を混乱させたことが重大視された。
11:00
ビットコイン長期保有数1437万BTCに到達も、利確売り強まる=アナリスト分析
ビットコインの長期保有者が3月から5月にかけて利益確定を加速。支出利益率は71%増加し227%の平均リターンを記録。長期保有量は1437万BTCに達するも、市場サイクルの分配フェーズへの移行を示唆。
10:10
トランプ家のWLFI、民主党議員による調査要請を正式拒否
トランプ一族の金融企業WLFIが上院による調査を拒否した。政治的動機と批判し、同社は説明責任や米ドル優位性を指針としていると主張。倫理規定違反の疑惑なども否定している。
09:02
ETH・BTC比率が5年ぶり急騰、アルトシーズンの到来示唆か
イーサリアム/ビットコイン(ETH・BTC)価格比率が過去5年最低水準から38%急反発。ETFによる買い増し、取引所流入減少などの指標から需要増加・売却圧力低下が鮮明に。「極端な過小評価ゾーン」からの回復が示すアルトコインシーズン到来の可能性を分析。
07:50
ビットコインで利回り獲得、Solvがアバランチ基盤の新トークン発表
仮想通貨ビットコインの保有者にRWAの利回り獲得手段を提供するため、Solv Protocolはアバランチ上にSolvBTC.AVAXをローンチ。ローンチの目的や仕組みを説明した。
07:30
10億ドルのビットコイン投資を検討、米上場のシンガポール医療企業
シンガポールの医療企業バーゼル・メディカル・グループが10億ドル規模のビットコイン投資に関する交渉を開始。ストラテジー社に続く大規模企業BTC投資の新事例として注目される中、「革新的な株式交換契約」を通じてアジア医療企業最強の財務体質構築を目指す。
06:45
米裁判所、SECとリップルの和解案を「手続き上不適切」として却下 再申請へ
米連邦地裁がSECとリップルの和解申請を「手続き上不適切」として却下。民事訴訟規則違反が原因で、両者は適切な手続きでの再申請を迫られる状況に。
06:25
イーロン・マスクの『Kekius Maximus』切り替えでミームコインが2倍以上急騰
イーロン・マスク氏がツイッターのプロフィール画像とユーザー名をミームトークン「Kekius Maximus」に変更し、関連トークンが2倍以上急騰。昨年の900%上昇・急落事例に続くマスク氏のSNS活動による仮想通貨市場への影響力を示す展開に。
06:05
サウジ中央銀行、15億円相当のストラテジー株保有でビットコインに間接投資
サウジ中央銀行がセイラーのストラテジー社の株を25656株取得し仮想通貨ビットコインへの間接投資を開始したことが確認された。
05/16 金曜日
17:00
マスクネットワークとは?仮想通貨MASKの買い方・取引所まで徹底解説
Mask NetworkはSNS×Web3をシームレスに接続するSocial-Fiプラットフォーム。本記事では特徴とMASKトークンの買い方を初心者向けに解説します。
13:50
米ステーブルコイン法案、来週末までの成立視野に 次の「起爆剤」との見解も
米上院のステーブルコイン法案「GENIUS法案」で新たな超党派修正案が決定された。消費者保護や倫理規定が強化され、5月19日に討論終結投票が予定されている。
11:58
ビットコイン高値圏推移もアルトコインは上昇一服
仮想通貨ビットコインは104,100ドルと高値圏で推移、アルト市場ではメイプルストーリー(NXPC)はバイナンス対応で一時高騰したほか、XRPは7,300万ドル相当の大口売りとリップル和解手続き却下で下落した。コインベースはサイバー攻撃で最大4億ドルの損失も被害者への返金を約束した。
11:30
ブラックロックの「BUIDL」、初めてDeFiと接続へ アバランチ利用で
ブラックロックの米国債ファンド「BUIDL」がアバランチ上のプロトコル「Euler」に導入された。セキュリタイズは、機関投資家のDeFi参入を促進する一歩になったとしている。
10:55
加速する企業のビットコイン争奪戦、米上場のDDC社が5000BTC取得計画
香港発DDCエンタープライズが5000ビットコイン取得計画を発表。テザーの4812BTC購入、アデンタックスの8000BTC購入のための交渉、ウクライナの国家準備金構想など、企業・国家レベルでビットコイン争奪戦が激化。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧