- 仮想通貨市場
- ビットコインは、値幅7000円の落ち着いた値動きで推移、方向性を見定める動き。また、ブルームバーグは歴史的価格のパターンをもとにしたインジケーター「GTI VERA Bands」を用いて、2017年バブル相場に近いシナリオも含む記録的な価格変動が起こりうる状況であると説明した。
仮想通貨市場
1月10日の仮想通貨マーケット情報
ビットコイン
8時時点のデータは以下の通り。
価格 | 前日比 | |
---|---|---|
現在値 | 433,463円 | + 0.08% |
24h高値 | 439,650円 | |
24h安値 | 432,002円 | |
出来高 | 5534億円 | +1.3% |
仮想通貨市場は10日、これまで高いボラティリティを継続していたビットコインも方向性を見定める動きへとシフトしており、24時間を通しての値幅も7,000円に収まるなど、落ち着いた値動きで推移している。米ドル建では4000ドルラインを境に推移する動きになる。
年初から仮想通貨市場への影響も指摘されていた他の金融マーケットの動きも、米中貿易摩擦解決期待でアジア株や米株が上昇、本日の米株式市場でダウ工業株30種平均は、91.67ドル高の23879.12で取引を終えた。ダウ平均は4日連続の続伸を記録しており、昨年終盤に冷え込んだ投資家心理は徐々に回復しつつある。
ブルームバーグ誌:BTC相場は転換期
なお、米有力ビジネス経済誌ブルームバーグは米9日、多くのアナリストが用いる、歴史的価格のパターンをもとにしたインジケーター=GTI VERA Bandsがビットコインはこれから大幅に動く可能性が高い事を示していると伝えた。
同誌の分析では緑の部分が示しているのは以下二つの可能性を挙げている。
- 2017年年末に起きたような1400%近い暴騰(バブル相場の再来)
- 74%の暴落
なお、ブルームバーグは2つのシナリオを挙げつつも以下の様に述べている。
GTI VERA Bandsの上部と下部が収縮していることから、昨年の9月以来の買い圧力が集中しており、相場のブレイクアウトに近くなっている。
本日のニュース
仮想通貨市場最新のニュースはこちら。
ジブラルタルの仮想通貨取引所にリップル(XRP)が上場
ジブラルタル政府公認の仮想通貨取引所、ジブラルタル・ブロックチェーン・エクスチェンジ(GBX)が仮想通貨リップル(XRP)の上場を発表した事がわかった。
GBXは、ジブラルタル証券取引所証券取引所が(GSX)が昨年7月に開設された仮想通貨取引所である。
GSXの創設者であるNick Cowan氏はリップル(XRP)を皮切りに、今後もさらに新通貨を上場させていきたいとコメントした。
昨年11月、我々はジブラルタル金融サービス委員会から完全なライセンスを取得し、GSXで取り扱う仮想通貨が補償対象になる事が可能となった。
今後も2019年はリップルを皮切りに、どんどん新たな仮想通貨を上場させていく方針だ。
弁護士が分析、日米間のビットコインETF影響
先日複数のメディアが日本金融庁が仮想通貨のETFの市場需要・認可に関して、検討していると報じたが、仮想通貨界隈でも信頼されている米弁護士のJake Chervinsky氏は、日本におけるETFの状況がどの様に申請中のビットコインETFを検討している米SECに影響を及ぼし得るかに関して、SNS上で自身の意見を述べている。
Q: Could Japan's approval of a bitcoin ETF affect the SEC?
— Jake Chervinsky (@jchervinsky) 2019年1月9日
A: Not really. The SEC rarely defers to regulators in other countries. The sentiment is: "we're leaders, not followers."
But, a regulated ETF with volume does help solve the manipulation problem.https://t.co/6zrMZ4CpNV
質問:仮に日本がETFを承認した場合、SECに影響はあるか?
答え:おそらく影響は無いだろう。SECが他国の規制当局の動きを真似て、ついていくことは稀にみる。SECの心理とは、「我々はリーダーだ、フォロワーではない。」
しかし、取引高が充実した、規制されているETFは、市場操作に対する懸念を解消することに役立つだろう。
また、米国の経済的ドミナンスが減りつつある昨今、SECはリーダーでなくなりつつあるのではないかとの見解に対し、同弁護士はこう見ている。
確かに時代は変わって来ているが、米国は未だ世界最大の資本市場であるため、SECの規制は今も世界的影響力を持っている。なので、たとえ他国の資本市場が拡大していても、SECにとって、『リーダー』というイメージを維持すること自体が大事だと思う。
Fair question. Yes, times are changing, but the US is still home to the largest capital markets in the world & the SEC still sets the tone for regulation in the global finance industry. It's important to them to maintain that image even as other markets increase in relative size.
— Jake Chervinsky (@jchervinsky) 2019年1月9日
最後に、SECがETFを否決した場合、米国から機関投資家の海外流出に対する恐れがあるのでは無いかという質問に対し、Chervinsky弁護士は以下のように答えた。
SECもそのような恐れを視野に入れてはいるだろう。彼らは通常では他国の分析などに説得されることは無いが、米国市場の利益と資本の流出に対しては確かに敏感ではあるものの、SECにとっては二の次の考慮と考えられる。
なお、昨日時点でコインテレグラフジャパンが、同社の金融庁への取材内容を公開。「ブルームバーグの”金融庁が仮想通貨ETFを検討”報道を否定した」と報じている。
イーサリアム財団、Parity社へ5億以上の支援金
イーサリアム財団の公式ブログにて、イーサリアムの有力ソフトウェア(ウォレット等)開発企業であるParity Technologiesへ総額500万ドル(≒5億4千万円)の支援金を付与すると発表した。Parity社はこの資金を利用し、「Casper」「シャーディング」といったイーサリアムネットワークの根幹となる技術の開発を推進すると期待される。
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