はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習 WebX
CoinPostで今最も読まれています

昨年2月の歴史的大暴落|「VIX指数」の市場操作疑惑で米SECとCFTCが本格調査へ

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

「VIX指数」市場操作疑惑で米SECとCFTCが調査
米規制当局は14日、市場心理を示すVIXに関する不正を調査していると報告した。昨年2月に発生した世界同時株安で、人為的な介入操作があり、投資家が数千億円規模の損失を被った可能性があるとしている。
相場操縦とは
人為的に操作した相場をあたかも自然の需給によって形成されたものであるかのように装い、他人を誤認させることで、自己の利益を図ろうとするもの。

▶️CoinPost:仮想通貨用語集

「VIX指数」市場操作疑惑で米SECとCFTCが調査

米国証券取引委員会(SEC)および商品先物取引委員会(CTFC)は1月14日、S&P500種株価指数のオプション価格を基に算出する「VIX(ボラティリティー・インデックス)」に関して”市場操作の疑い”で調査していることを報告した。

投資家の不安心理の大きさを示す「恐怖指数」として知られるVIXは、投資家心理を示すとして投資判断の材料にされる。連動型先物は、米シカゴ・オプション取引所(Cboe)に上場しており、VIX指数の急上昇は、株価暴落の契機になることも珍しくない。

2018年2月5日に発生した、史上稀に見る大暴落”ダウ・ジョーンズ・クラッシュ”を発端とする「世界同時株安」では、VIX指数の急上昇が引き金を引いた。この際にボラティリティが急激に上昇したことで、投資家が何十億ドル(数千億円)もの損失を被った可能性があるという。

米国証券取引委員会(SEC)では、相場操縦行為など「証券取引法」の違反の疑いがある場合に執行部が調査しているが、資料によれば、現時点では調査対象として「特定の企業名」は挙がっていない。

昨年の世界同時株安も開発か

金融市場のボラティリティーが急上昇し、米国株が1000ドル余り乱高下するケースが多発、株式相場が大荒れとなった2018年2月。匿名の内部告発者がVIX指数に関する市場操作があったとして、「米連邦当局」に申し立てを行ったことを米ウォール・ストリート・ジャーナルが報じ、ウォール街などで騒ぎになった。

また、日本経済新聞の報道(2月14日)によれば、「一部金融機関がオプション取引の架空の売買注文を使って気配値を動かすなどし、VIX先物やオプションの清算値を操作していた疑いがある」という。

2017年には、米テキサス大学の研究者が、VIXの清算値算出がデリバティブ保有者とみられる関係者によって不正操作されている証拠があるとの論文を発表。

株式市場において、VIX指数の毎月の清算に携わる「Cboe」グローバル・マーケッツは、当初否定していたが、算出に使う技術の強化を含め、売買注文数の増加が可能になると言及。

Cboeのクリス・コンキャノン社長は、「算出過程の流動性を高めるために、あらゆる方法を検討中だ」と述べている。

仮想通貨版VIX

仮想通貨市場でも、VIX指数を組成しようとする動きがある。2019年1月15日、仮想通貨デリバティブプラットフォーム「LedgerX」が、仮想通貨ビットコインのボラティリティをインデックス化した新たな指標「LXVX」を発表した。

今後の構想として、同指数をCboeのVIXと同様に、デリバティブ商品として取引可能にする事も検討しているという。

CoinPostのLINE@

スマートフォンへの「プッシュ通知」で、相場に影響を及ぼす重要ニュースをいち早く知らせてくれる「LINE@」の登録はこちら。大好評につき、登録者10,000名突破。

CoinPostの関連記事

1.2兆ドルを取り扱うTD Ameritradeが出資、仮想通貨の環境を変える取引所が誕生か|Cboeも支援
新興仮想通貨取引所ErisXが、アメリカで有名なTD AmeritradeやCBOEを始めとする複数企業からの投資を受けたことを明らかにした。ErisXは、2019年に仮想通貨現物取引や、現物受渡し仮想通貨先物取引の提供開始を予定している。
国際金融市場の値動きに影響を及ぼす「VIX」の仮想通貨版を発表、ビットコイン投資家の恐怖指数を可視化
株式市場など国際金融市場の値動きに大きな影響を及ぼす、恐怖指数「VIX」の仮想通貨版が発表された。ビットコイン価格のボラティリティをインデックス化した指標は今後、投資家の重要ベンチマークになり得る。
CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
12/24 水曜日
17:57
2025年の調整局面 過去サイクルの「仮想通貨の冬」との違いは?
2025年後半、仮想通貨市場は調整局面を迎えている。しかし過去2度の「冬」とは決定的に異なることがある。トランプ政権の支援、ETF普及、規制整備が同時進行。従来の4年サイクルが崩れる可能性も。2026年の市場展望を専門家の見解とともに解説する。
16:51
ガーナで仮想通貨取引が合法化、2024年取引高は4700億円規模
アフリカのガーナ議会が仮想資産サービスプロバイダー法案を可決し、約300万人が利用する仮想通貨取引を正式に合法化。中央銀行がライセンス発行・監督を担当し、2024年の取引高は4,700億円規模。個人の取引を保護しつつ、事業者には厳格な規制を適用する新たな枠組みを解説。
14:17
ビットコインとイーサリアムに資金集中 仮想通貨市場は年末調整局面へ=Wintermute分析
大手マーケットメーカーWintermuteの分析によると、仮想通貨市場ではビットコインとイーサリアムへの資金集中が加速。機関投資家は夏以降一貫して買い圧力を維持し、個人投資家もアルトコインから主要通貨へローテーションを開始している。
13:25
取引所クリプトドットコム、スポーツ予測市場でトレーダー募集 利益相反の懸念も
仮想通貨取引所クリプトドットコムがスポーツ予測市場のトレーダーを募集している。流動性提供を担当する職務内容だが、利益相反に当たるとの議論も浮上している。
10:20
ブラックロック、ビットコインETFを「今年の3つの投資テーマ」に選出
最大手資産運用会社ブラックロックが、仮想通貨ビットコイン現物ETF「IBIT」を2025年の上位3つの投資テーマに選出した。米国債などと並ぶ投資先として位置づけている。
09:46
コインベースがベース経由でSOL入出金に対応
コインベース取引所が23日、ベースネットワーク経由でのSOL入出金機能を開始。チェーンリンクとの協力により、外部ブリッジを使わずソラナとベース間の直接送金が可能に。ただし日本を含む一部地域では利用制限あり。
09:45
IMF「エルサルバドルのBTCプロジェクトに関する議論は継続中」
IMFは、エルサルバドルに関する職員の報告を公開。報告は40カ月間の中期融資制度のレビューに関する内容で、同国の仮想通貨ビットコインのプロジェクトにも言及している。
08:30
米Amplify ETFs、ステーブルコインとトークン化特化の新ETFを上場
米Amplify ETFsがステーブルコイン技術とトークン化技術に投資する2つの新ETFを発表した。ステーブルコイン市場は2030年に3兆7000億ドル、トークン化資産は3兆6000億ドルへの成長が見込まれている。
07:20
ロシア中銀、適格投資家以外の仮想通貨購入の認可を政府に提案
ロシア中銀は、仮想通貨規制のコンセプトを考案して政府に対して法改正の提案を行ったと発表。提案の内容や今後の計画を説明している。
06:55
ソラナ特化型ウペクシ社、シェルフ登録で柔軟な資金調達体制を構築
米上場のソラナ特化型企業ウペクシが米SECにシェルフ登録届出書を提出し、未使用のエクイティラインを解約する計画を発表した。資本調達の効率性向上とコスト削減を目指す動きとなる。
06:20
ビットコイン、金・銀と乖離し上昇に遅れ 大口売り圧力が要因に
仮想通貨ビットコインは金や銀と異なり最高値から30%下落したまま推移。8月以降ナスダックとの相関が乖離し、大口プレイヤーからの売り圧力が上昇を阻んでいると分析された。
05:35
米アリゾナ州、仮想通貨免税法案を提出
米国アリゾナ州で仮想通貨を州税から免除する法案が提出された。連邦レベルでは200ドル未満のステーブルコイン取引を非課税とする超党派法案の草案が発表された。
12/23 火曜日
18:30
CircleのStableFXとは?外国為替をステーブルコインで効率化する戦略を読み解く
1日1,400兆円超のFX市場に、Circle社がステーブルコインで挑む。StableFXの仕組み・強み・日本円ステーブルコインJPYC採択の背景まで、戦略を読み解きます。
18:16
ビットコイン、インフレ調整後の購買力ベースでは10万ドル突破せず=Galaxy分析
ギャラクシー・デジタルの研究者がインフレ調整後、ビットコインは「真の10万ドル」に未達と指摘。しかし日本の投資家は円安効果により米国投資家を大きく上回る実質リターンを獲得。円キャリートレードの典型例を分析。
18:00
edgeX(エッジエックス)とは?エアドロップ情報・使い方を解説
edgeX(エッジエックス)は累計取引高5,900億ドル超の永久先物DEX。独自トークンの発行やエアドロップも予定されています。本記事では特徴や使い方、流動性提供の方法、手数料・リスクまでわかりやすく解説します。
通貨データ
グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧