- ビットコイン半減期を予想する初めての仮想通貨デリバティブ
- 仮想通貨関連のデリバティブ商品を提供するLedgerX社がビットコインの半減期を予想するバイナリー商品を提供することを発表した。米国の規制に準拠したこのようなデリバティブ商品の提供は初の事例となる。
ビットコイン半減期を予想する新たなバイナリーオプション
仮想通貨デリバティブ商品を提供するLedgerX社が新たなデリバティブ商品としてビットコインの半減期を予想する「LedgerX Halving Contract」の提供を発表した 。
今回発表された商品は2020年頃に来るとされているビットコインのマイニング報酬半減期の具体的な日程を予測するバイナリーオプション商品で、LedgerX社が提供する日程のオプション前にブロック数が半減した場合、100ドルが報酬として受け取ることができる。
また公式発表によると、同商品は「米国で初めて規制に準拠した形でブロック数を予測する金融商品」 と説明されている。
予測した日時の前にBTCブロック数が630,000に到達した場合、一定のペイオフが配当される。半減期到達が予想した日程の後に起きた場合、ペイオフはゼロとなるとのこと。
LedgerX社は以下のように言及している。
(LedgerX Halving Contract)は全ての人に結果が明瞭となるバイナリー商品である。ビットコインのデータは一般的に公開されているため、パブリック・ブロックチェーンの価値を良く表すものとなるだろう。
現時点でLedgerX社は以下の5つの日時を選択肢として提供している。
日本時間に換算された5つの選択肢(日時)は以下の通りである。
- 3月28日午前6時
- 4月25日午前6時
- 5月30日午前6時
- 6月27日午前6時
- 8月1日午前6時
なお現段階では各オプションの具体的な価格は公表されていないが、さらなる日時の選択肢や詳細情報を今後数週間にかけてLedgerX社は公開する予定だと述べている。
ビットコインの半減期
半減期とは
合意形成アルゴリズムとしてPoW(プルーフ・オブ・ワーク)を採用する通貨などで見られるマイナー報酬が半減する時期。
半減期後はマイニングの成果として受け取る報酬通貨が半分となるため、需要と供給の関係上、通貨価格が上がる傾向にある。
2020年中旬頃を目安に、ビットコインのマイニングで得られる報酬が現在の12.5BTCから6.25BTCに半減する予定だ。
あるビットコインのカウントダウン・サイトによるとBTCのマイニング報酬半減期の予想される半減期は5月25日午後1時頃と想定されている。
しかしビットコインの半減期は時間ではなく、ブロック数の一定数に到達する事で施行される。
通常ビットコインのブロック生成時間は10分とされているが、この時間はブロック数やビットコインのトランザクションなどの複数要因によって変動する事もあるため、具体的な日程は誰にも分からない状況で、これを利用したバイナリー商品への提供へと繋がったと見られる。
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