CoinPostで今最も読まれています

韓国最大手仮想通貨取引所Bithumbにハッキング被害、EOSとXRPが流出か|現地監査機関が確認

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

仮想通貨取引所Bithumbがハッキングされた、監査機関による確認
韓国の大手仮想通貨取引所Bithumbは29日、ハッキング被害を受け自社資金の300万EOS(約14億円)と、2000万XRP(約6億9千万円)を盗まれたことが判明した。現在警察側が調査中。

仮想通貨取引所Bithumbがハッキングされたか、監査機関による確認

韓国No.2の大手仮想通貨取引所Bithumb(ビッサム)が29日にハッキング被害を受け、ホットウォレットから300万EOS(執筆時約14億円)と、2000万XRP(約6億9千万円)を盗まれたことが、米仮想通貨ファンド「Primitive」の共同創設者であるDovey Wan氏によって報告された。

Wan氏は、ハッキングの詳細に関するタイムラインや金額の詳細などをこのように開示した。

  • 日本時間3月29日、ハッカーは、Bithumbにて、アカウント「ifguz3chmamg」を作る
  • 日本時間29日21~23時、Bithumbのホットウォレットアカウント:g4ydomrxhegeから、3,132,672 EOSが計16回で出金される。
  •   
  • 2000万XRPが流出、Bithumbのホットウォレットアドレス:rLaHMvsPnPbiNQSjAgY8Tf8953jxQo4vnu
  • 日本時間29日23時以降、ハッカーは盗んだEOSをChangeNowを通して、HuobiやKucoinなどの取引所へ送金する
  • 日本時間30日深夜、Bithumbは残りのEOSの資金をコールドウォレットへ送金する

なお、韓国の現地仮想通貨メディア「decenter 」が、Bithumbのハッキングについて、同取引所の監査セキュリティ企業「EOSauthority」が確認したと報じている。

監査セキュリティ企業「EOSauthority」は、Bithumbからのハッキングに関する連絡をこのように公開した。

30日未明、Bithumbは、EOSを管理していた口座における異常活動を我々に報告した。

幸い、当時Bithumbのホットウォレットには300万EOSしかなかった。

Bithumb側は、秘密鍵を盗まれたと主張している。

これにより、2度目のハッキングの可能性は極めて高まっている。

Bithumbへのハッキングは2度目

Bithumbが受けた今回のハッキングは2回目となる。

2018年6月に、Bithumbは、約33億円に相当する仮想通貨を盗まれたことが発覚した。

一方、今年1月には、21社もの取引所は政府側のセキュリティ監査を受けたが、それに合格した取引所は、Bithumb等主要取引所7社のみだったことが報じられた。

しかし、Wan氏は、Bithumbが大量のEOSを一つのホットウォレットに保存していたことを疑問視している。

内部犯行の可能性も

韓国のニュースメディア「news.naver」の最新報道 によると、「現在Bithumbは入出金サービスを停止している。なお、流出したEOS等仮想通貨ユーザーの資金ではなく、会社の持分であると、Bithumb側から説明を受けた。」とのことだ。

現在、警察側は事件の調査に取り掛かっているが、Bithumb側は、「外部より侵入された痕跡は現状では見つからず、内部犯行の可能性を視野に入れている」としている。

今回Bithumbのハッキングが発覚する前に、今週では、すでに2件ものハッキング事件が起きている。

シンガポールの大手仮想通貨取引所DragonEXと、BiKi.comはハッキング被害を受け、現状、両社とも内部調査を進めているもようだ。

多発する仮想通貨取引所のハッキング事件は、投資家および規制当局を悩ます種であり、より厳しいセキュリティ対策が求められている現状である。

▶️本日の速報をチェック

CoinPostの関連記事

仮想通貨取引所Coinbeneがハッキング報道を公式で否定 転送された「110億円」の行方は?
仮想通貨取引所CoinBene(コインベネ)は、懸念されていたハッキング被害の報道を否定した。Cryptopiaへの攻撃を追跡したブロックチェーン分析プラットフォームのElementus社が、CoinBeneに関する分析レポートを公開した。
仮想通貨取引所「BiKi.com」の顧客口座乗っ取り 事例から見る対策手段【独自考察】
3月26日に起こったシンガポール取引所「BiKi」のハッキング被害について、現職エンジニアでCoinPost所属ライターの坪 和樹が独自分析を行い、海外取引所利用ユーザーの対策手段を解説。
『超早割』終了まで
0
0時間
0
0
さらに!! CoinPost読者限定割引コード提供中!
クリックしてコードをコピー
CoinPost App DL
注目・速報 相場分析 動画解説 新着一覧
06/10 月曜日
15:54
暗号資産(仮想通貨)にかかる税金と確定申告の基礎知識を税理士が解説|Aerial Partners寄稿
暗号資産(仮想通貨)の損益計算サービス「Gtax」を提供する株式会社Aerial Partners所属の税理士が、煩雑な税金計算や確定申告に関するさまざまな問題点や解決法について、国内最大手暗号資産(仮想通貨)メディアCoinPostに寄稿しました。
14:28
アーサー・ヘイズ氏「G7中央銀行の利下げで仮想通貨は新たな強気相場へ突入する」
仮想通貨取引所BitMEXの創業者で元CEOのアーサー・ヘイズ氏は、最新のブログで相次ぐG7中央銀行の利下げを取り巻く状況を分析し、「仮想通貨の強気相場が再び目覚めようとしている」と主張した。
13:45
米仮想通貨擁護団体「Stand with Crypto Alliance」 参加者が100万人に到達
米コインベースによる仮想通貨支持団体への参加者が100万人に達した。また、トランプ候補は「仮想通貨大統領になる」と宣言している。
13:32
「ソラナやXRPの現物ETFは2026年まで実現しない」ブルームバーグアナリスト見解
ブルームバーグのジェームズ・セイファート氏は、仮想通貨ソラナなどの現物ETFが実現するとしても2026年以降だろうと意見した。
11:33
急落後のビットコイン動向、ヘッジファンドのネットショートは過去最大規模に
重要指標の米CPIやFOMC発表を週内に控える中、8日に急落後のビットコインは様子見基調でジリ上げの展開に。そんな中CME先物市場ではヘッジファンドのネットショートが過去最大規模に膨らんでおり、さまざまな見解が交錯する。
10:17
暗号資産レンディング『BitLending』が”金価格連動型”ステーブル銘柄Kinka Gold『XNK』を取扱開始
BitLendingは、取扱銘柄に”ゴールド連動型”ステーブル銘柄Kinka『XNK』を追加しました。BitLending新規口座開設で “ゴールド連動型” 暗号資産Kinka『XNK』をもらえるキャンペーン実施中。
06/09 日曜日
12:12
週央のCPIとFOMC結果次第で、ビットコインは出鼻を挫かれる可能性も|bitbankアナリスト寄稿
今週の暗号資産(仮想通貨)相場分析と来週の展望は?9万ドル近辺まで上昇余地があるビットコイン(BTC)について、bitbankのアナリスト長谷川氏が解説。
11:00
週刊仮想通貨ニュース|バイナンスの4銘柄上場廃止に高い関心
今週は、仮想通貨取引所バイナンスの4銘柄上場廃止、VanEckアナリストによるイーサリアム価格予想、スタンダードチャータード銀行幹部によるビットコイン価格予想に関するニュースが最も関心を集めた。
06/08 土曜日
18:00
TON上でのUSDT拡大計画 テザー社との協力で100以上の取引所に導入へ
TON Foundationとテザー社が連携し、TONブロックチェーン上の暗号資産(仮想通貨)USDT統合を拡大計画を発表。100以上の取引所や決済プロセッサに導入し、グローバルな普及を目指す。
17:00
仮想通貨取引所とマイナーのビットコイン保有量が今年18.3万BTC減少、クジラによる買い集め傾向も
2024年1月から6月にかけて、暗号資産(仮想通貨)ビットコインの取引所とマイナーの残高が18.3万BTC減少。半減期とETFの影響について解説。
13:00
ビットコイン半減期の影響 主要マイニング企業の生産量減少報告
暗号資産(仮想通貨)ビットコイン半減期から1か月が経過し、主要なマイニング企業の生産量が大幅に減少。Stronghold、Cipher、Marathonなど各社の最新データと影響を解説。
12:00
トランプ氏、シリコンバレーから19億円の寄付 米大統領選で=報道
ドナルド・トランプ氏はシリコンバレーの投資家が集まったイベントで19億円の選挙資金を調達。「仮想通貨大統領になる」と話した。
12:00
アスターネットワーク(ASTR)の買い方を取引所別に紹介 動向と将来性も詳しく解説
アスターネットワーク(ASTR)の最新動向と将来性を解説。取引所別にASTRトークンの購入方法を詳しくご紹介。日本発のパブリックチェーンとしての魅力、バーン計画の背景、イーサリアムのL2レイヤーとしての展開も網羅。
10:30
仮想通貨ベンチマークCoinGeckoがエアドロップ詐欺に注意喚起 データ流出受けて
仮想通貨データサイトCoinGeckoは、第三者企業GetResponseを通じて顧客データの流出があったと報告。フィッシング詐欺に注意を呼びかけている。
09:25
ビットコイン価格上昇で米暗号資産企業のIPOラッシュ予測
ビットコインの価格上昇が引き金となり、今後1年半で暗号資産(仮想通貨)関連企業のIPOが過去最大規模で増加する可能性があると、ルネッサンスキャピタルのマシュー・ケネディ氏が指摘。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア