はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習 WebX
CoinPostで今最も読まれています

米カストディ企業、仮想通貨を対象にした「一体化」保険サービスを開始

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

新たな仮想通貨保険サービス発表
米カストディが仮想通貨を対象にした保険サービスを英ロイズ加盟企業を通して開始すると発表した。補償範囲がサービスによって違うという現状の問題を解決した新しいサービスだという。

米カストディが新しい仮想通貨保険サービス開始

米国のカストディサービス企業Anchorage「アンカレッジ」社が、仮想通貨を対象にした保険サービスの提供を開始すると発表した。

今までの仮想通貨のカストディサービスの保険には大きな課題があり、それは保証範囲が一律ではないということだという。

たいていの保険サービスの保証範囲はホットウォレットとコールドウォレットが混在している。コールドウォレットにある仮想通貨のみが対象だったり、ホットウォレットにあった問題の対象になっている仮想通貨だけが対象だったりとルールが様々である。この問題を解決するために考えられたのが、アンカレッジ社のサービスだと同社のCEOが説明している。

アンカレッジ社の保険サービスは、事実上ホットウォレットとコールドウォレットの両方が対象になる。このサービスはコールドウォレットに資産を置いておくよりも安全性と保障が高いとしている。

出典 : Anchorage

アンカレッジ社は本来、機関投資家が安全にデジタル資産を保有できるようにすることを目的にスタートしている。「機関投資家が保有する仮想通貨は金額が大きく、危険に晒されやすいため、保険サービスが必要だ」という考えに至った。

デジタル資産は比較的新しく、デジタル資産を対象にしたカストディサービスはさらに新しいものだ。その補償には限度があり、すべてのサービスがその補償金額を競っている。

今後のサービス向上のために、アンカレッジ社は、英国発の保険大手ロイズ傘下の登録企業Aon社と提携。Aon社は過去に米国の最大手仮想通貨取引所コインベースとも提携し、その結果コインベースは複数の保険企業から最大2億5500万ドル(約280億円)総額の補償を受けるまでになった。アンカレッジ社もその知恵を借りながらサービスの向上に努めるという。

なお、米カストディ大手BitGoは2月に、ロイズと連携し最大110億円の保険を提供することを発表した。

このようにいくつかの大手仮想通貨企業は保険サービスを開始したものの、業界全体を見渡すと充実しているとはいい難い。そんな中で今回のような一歩進んだ保険サービスが生まれたことは注目に値する。アンカレッジ社の取り組みが業界の発展や期待されている機関投資家の参入にどのくらい貢献できるか期待して見守りたい。

CoinPost関連記事

ゴールドマン・サックスも出資する機関投資家向けカストディ企業が「仮想通貨保険」を開始|英ロイズとの提携で実現
ゴールドマン・サックスなどから出資を受けている機関投資家向けカストディ企業のBitGoが、英最大手保険企業ロイズを通じて、110億円相当の保険サービス提供を発表した。業界の信頼度向上つながる動きだと言える。
CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
12/17 水曜日
18:51
仮想通貨の分離課税、2028年1月からの見通しか
暗号資産の申告分離課税の施行時期について、2028年1月からの案が浮上。金商法への移行や投資者保護体制の整備が条件とされ、当初想定の2027年より遅れる見通しだ。
18:00
Progmat, Inc.、次世代金融カンファレンスMoneyX 2026の企画・運営として参画決定
Progmat, Inc.が、2026年2月27日に東京で開催される次世代金融カンファレンス「MoneyX」に共催企業として参画。ステーブルコインやデジタル証券など通貨のデジタル化と社会実装をテーマに議論する。
17:51
GMOフィナンシャルHD、株主優待にビットコイン導入へ
上限1万円相当のBTC GMOフィナンシャルホールディングスは12月16日、2025年12月31日を基準日とする新たな株主優待を発表した。 新制度では、GMOクリック証券におけ…
17:45
トランプ大統領、仮想通貨支持派ウォーラー理事を次期FRB議長候補に面接へ=WSJ報道
トランプ大統領が仮想通貨支持派のウォーラーFRB理事を次期議長候補として18日に面接。ステーブルコインやDeFiに積極的で、利下げを主張する同氏は、エコノミストから高評価を得ているが、トランプ氏との個人的関係の薄さから「大穴候補」との見方も。
17:00
イーサリアム「フサカ」のメリット一覧|恩恵を受けるのは誰?
仮想通貨イーサリアムはフサカのアップグレードを完了しました。本記事では主にフサカによってどのようなメリットが生まれ、どんな主体が恩恵を受けるのかを考察します。
16:12
アニモカ・ブランズ・ジャパン、BTCFi事業者2社と相次ぎ提携 
Animoca Brands Japanは、Babylon LabsおよびBifrostとBTCFi分野で戦略的提携を締結。自己管理型ビットコイン運用ソリューションの日本市場展開を目指し、上場企業向けDAT支援事業を強化する。
15:52
トランプ一族関連のアメリカン・ビットコイン、BTC保有量で世界20位と発表
トランプ大統領次男エリック・トランプ氏が支援するアメリカン・ビットコインが、39日間で4社を追い抜き世界20位の上場企業BTC保有量を達成。2025年に企業のビットコイン保有が急拡大する中、同社は5,098BTCを保有し急成長を遂げている。
14:58
パンプ・ファンとソラナへの55億ドル訴訟、5000件の内部チャット提出へ
パンプ・ファンとソラナを相手取った集団訴訟で、裁判所が第二次修正訴状を許可。内部告発者から入手した5000件のチャット記録を新証拠として提出へ。40億~55億ドルの不正搾取疑惑でRICO法違反を主張。
13:45
ロシア下院委員長が仮想通貨の国内決済利用を否定、投資手段に限定
ロシア下院金融市場委員会のアクサコフ委員長が仮想通貨の国内決済利用を否定し、投資手段としてのみ認めると表明した。
11:50
JPYC EX、累計口座開設1万件・発行額5億円を突破
JPYC株式会社は、日本円建てステーブルコイン「JPYC」の発行・償還プラットフォーム「JPYC EX」において、累計口座開設数1万件、累計発行額5億円を突破したと発表。10月のリリースから約2か月での達成となった。
11:45
「ビットコインは最高値更新へ」Bitwise、2026年の3つの予測を公開
Bitwiseは仮想通貨投資家にとって特に重要な2026年の3つの予測を公開。その1つとしてビットコインは最高値を更新すると予測し、根拠を説明している。
11:40
セキュリタイズが来年トークン化株式取引開始、24時間オンチェーン取引を実現
証券トークン化プラットフォームのセキュリタイズが2026年第1四半期にトークン化された上場株式の取引を開始する。合成商品ではなく実際の規制された株式をオンチェーンで発行・取引し、24時間365日の流動性を提供へ。
09:45
ソラナに大規模なDDoS攻撃、ネットワークは現時点で影響受けず
仮想通貨ソラナが過去最大級の6TbpsのDDoS攻撃を受けたが、現在トランザクション処理は正常に稼働している。市場の下落を受けビットワイズのソラナETFは初の純流出を記録した。
09:40
マーシャル諸島、ステラでベーシックインカム支給
マーシャル諸島共和国がブロックチェーンを利用した世界初のベーシックインカムのオンチェーン支給を完了した。ステラーブロックチェーン上の主権債USDM1を使い、四半期ごとの現金配送をデジタル送金に置き換えた。
09:00
ビットコイン、2026年に過去最高値更新は可能か=グレースケールの最新予測
グレースケールは最新レポートで、ビットコイン価格の30%下落について歴史的には平均的な調整範囲内で、強気相場中の典型的な変動に過ぎないとの見解を示した。また、2026年には最高値を更新する可能性があると主張している。
通貨データ
グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧