はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用 WebX
CoinPostで今最も読まれています

ETFとして話題になったVanEckのビットコイン投信商品、開始4日で投資額はわずか4BTCに

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

VanEckのビットコイン投信商品、わずか4 BTCの買い
ETFとして話題になったVanEck社の「ビットコイン投資信託」は、開始4日時点で投資資金に計4BTCと1バスケットに留まっていることがわかった。

VanEckのビットコイン投信商品、わずか4 BTCの買い

米時間9月5日より提供を開始したVanEck社の「ビットコイン投資信託」の投資金は、開始から4日目時点で計41,400ドル(444万円)=4BTCに留まっていることがわかった。開始から数日といえど、機関投資家向けの商品としては極めて低い投資金額となる。

出典:VanEck

VanEck社がSolidX社と共同で提供するビットコイン投資信託「VanEck SolidX Bitcoin Trust 144A Shares(通称144A Shares)」は、9月4日に米国証券取引委員会(SEC)の「規則144A」に準じて登録免除のプロセスを利用して提供を開始した投資商品で、一時ビットコインETFの認可と騒がれたものである。

この144A Sharesの提供は、私募証券の販売として適格機関投資家に限定して提供されている。現在人気を博す米仮想通貨投資ファンドグレースケール社のビットコイン投信「GBTC」に類似したものであることからも、機関投資家の資金流入に期待感が高まっていたが、現時点ではそれほどの反響には至っていないようだ。

2013年より開始したグレースケールのGBTCの資産運用額は、2019年Q2に公開された最新の報告書で、週平均4900万ドルに相当することがわかっている。GBTCは2013年より始まったものであり、年月を経てクライアントを獲得してきた一面もあるが、GBTCへの機関投資資産額はQ1より53%ほど増加しており、機関投資家からの投資商品への関心度が一概に低下しているわけではない。

GBTCは業界第一号として大きな機関投資家シェアを獲得し今も高いプレミアム(価格乖離)で取引されている。

仮想通貨・経済分析家Alex Kruger氏はSNS上で、144A Sharesが3日経てわずか4ビットコイン(1 バスケット)しか買われていないことについて、「非常に少ない」とコメントした。

もちろん、開始したばかりで現在のビットコイン相場も冴えていない状況であるため、ビットコインの相場感が変われば、今後シェア数が増えていく可能性も考えられる。

ETFやローンチ発表が要因か

4日に発表された時点では、144A Sharesが「限定的なビットコインETF」として複数メディアに取り上げられたが、法律専門家・ETF専門家などは、昨年より申請が行われている本物のビットコインETFとは異なるものであるとの見解で一致している。

業界に精通する著名業界弁護士Jake Chervinsky氏は、性質と特徴を踏まえてETFではないと指摘。ETFとは米SECに承認された上で、主要取引所に上場、個人投資家と機関投資家も同時に参加できるメリットを持つ。

一方、144A SharesはGBTCのほうにOTC形式で取引が行われる。適格機関投資家に限定するため、厳格に規制されている投資商品としての市場標準の確立や、投資家保護などの恩恵がもたらされないと説明した。

ETFとして一時話題になった同商品だが、突然の発表に認知が進んでいない可能性もある。

144A SharesもGBTCと同様にクライアントがビットコインの保管を自らせずに投資できるメリットがあり、ナスダックにも提供を行なっている信頼できるビットコインインデックスを基準とした商品でもあることから、今後の資産額の増加には期待したい。

参考:VanEck

CoinPostの注目記事

機関投資家マネー流入でプレミアム発生か 米グレースケールのビットコイン投資信託
機関投資家が、米大手仮想通貨投資ファンドであるグレースケール・インベストメンツのビットコイン投資信託に多額の資金を投資している。リサーチも行う仮想通貨メディアCrypto Briefingが、専門家の意見を元にその理由を分析した。
仮想通貨市場に影響を及ぼす「重要ファンダ」一覧表|ビットコイン、リップルなど【3/7更新】
ビットコイン(BTC)やリップル(XRP)など、仮想通貨市場に影響を与え得る重要ファンダ一覧はこちら。あらかじめイベントをチェックしておくことで、トレードの投資判断に役立てることができる。
CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
11/28 金曜日
11:35
欧州最大級の資産運用会社アムンディ、イーサリアム上で初のトークン化ファンドを運用開始
欧州最大級の資産運用会社アムンディが、マネーマーケットファンドの初のトークン化シェアをイーサリアムブロックチェーン上で開始した。24時間365日の運用が可能になり、投資家は従来型とトークン化の両方でファンドにアクセスできる。
11:26
Visa、中東欧・中東・アフリカでステーブルコイン決済を拡大 Aquanowと提携
決済大手Visaが27日、Aquanowと提携し中東欧・中東・アフリカ地域でステーブルコイン決済を拡大すると発表。USDCを活用し、コスト削減と決済時間短縮を実現。世界のステーブルコイン市場は5年で10倍に成長。
10:25
USDT発行のテザー、ウルグアイのBTCマイニング施設を閉鎖 高コストで採算合わず
ステーブルコインUSDT発行のテザー社がウルグアイでのBTCマイニング事業を停止した。電力コストが折り合わなかったことを理由としている。7月にはブラジルでの計画を発表していた。
09:45
ヴィタリック、計1億円超相当のETHをプライバシー領域のプロジェクトに寄付
仮想通貨イーサリアムのヴィタリック・ブテリン氏は、プライバシー機能を持つメッセージアプリSessionとSimpleXにそれぞれ6000万円相当のETHを寄付した。期待する点を説明している。
08:55
トランプ関連プロジェクトと提携のALT5シグマ、CEO解任 内部混乱が明らかに
ナスダック上場のALT5シグマが、トランプ前大統領の家族が支援するワールドリバティファイナンシャル(WLFI)との提携後、株価が80%下落し内部混乱に陥っている。CEOや複数の幹部が解任され、規制当局の調査やルワンダでのマネーロンダリング有罪判決も明らかになった。
07:40
ネイバーとアップビット親会社ドゥナム、AIとブロックチェーン融合で1兆円投資へ
ネイバーとアップビット運営のドゥナムが、AIとブロックチェーンを組み合わせた次世代金融インフラ構築に向け、今後5年間で1兆円超を投資する計画を発表した。韓国ウォン連動型ステーブルコイン発行も視野に入れている。
07:10
イーサリアム、ブロックのガスリミットを6000万ユニットに引き上げ
仮想通貨イーサリアムは、ブロックのガスリミットが6000万ユニットに引き上げられた。これにより、フサカアップグレードの前にトランザクション処理能力が向上した。
06:35
アップビットのハッキング後に一部のソラナ系銘柄で大幅なキムチプレミアム発生、Orcaは50%超の価格乖離
韓国のアップビットで27日にハッキングが発生し入出金が停止された後、ソラナ系トークンで大幅な価格乖離が発生した。オルカは国際価格と比較して51%のプレミアムを記録し、Meteoraも40%のプラス乖離を示している。
05:56
ビットワイズがアバランチETF申請を更新、最大70%のステーキング機能導入へ
ビットワイズが米証券取引委員会に提出したアバランチ現物ETFの申請書類を更新した。ティッカーはBAVAに変更され、保有AVAXの最大70%をステーキングできる仕組みを導入する。
05:40
ソラナミームコインBONKの現物ETP、スイス証券取引所に上場
ソラナミームコインBONKがスイスのSIX証券取引所で取引を開始した。ビットコイン・キャピタルが発行するETPにより、投資家は従来の証券口座を通じてBONKへのエクスポージャーを得られるようになった。
11/27 木曜日
17:20
モブキャストHD、ソラナ財団認定バリデータに選定 ステーキング運用規模を拡大
モブキャストHDがSolana財団の公式バリデータプログラムに採択。累計3億円・約1.1万SOLの取得実績が評価され、将来的には50万SOL規模の運用を目指す。
17:00
韓国大手取引所アップビット、約48億円の不正流出 全額を自社資産で補償へ
韓国最大の仮想通貨取引所アップビットがソラナネットワークで約48億円の不正流出を発表。24銘柄が流出も全額補償へ。ホットウォレットから未承認送金、入出金サービスは一時停止中。
15:07
リップル社のステーブルコイン「RLUSD」、アブダビADGMが正式認定
中東での企業利用が加速へ リップル社は27日、同社の米ドル連動型ステーブルコイン「RLUSD」が、アブダビ金融サービス規制庁(FSRA)により「法定通貨参照トークン」として正式…
14:02
Xapo Bank、ビットコイン信用ファンドの提供範囲を拡大
ジブラルタルのXapo Bankがビットコイン建て信用ファンドを全会員に拡大。初期段階で1億ドル調達。2022年の業界崩壊後、厳格なリスク管理で市場回復。長期BTC保有者向けに安定利回りを提供。
14:00
ビットコイン需要の低迷続く 市場は横ばいか=Glassnode分析
Glassnodeが最新市場レポートで、仮想通貨ビットコインの需要低迷を指摘した。新たな資金流入が回復するまで市場は狭いレンジで推移する可能性が高いと分析している。
通貨データ
グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧