はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習 WebX
CoinPostで今最も読まれています

仮想通貨ハッキング事件でビットコイン(BTC)は買われる背景は?|仮想通貨市況

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

仮想通貨市況

28日、韓国大手仮想通貨Upbitが、ハッキング被害にあっていたことを公式発表した。

これに先駆け、大口取引を検知する「ホエールアラート」で異常な取引が検知されていた。公式発表によれば、ハッキング被害にあったのは342,000ETH(イーサリアム)で、不明なウォレットへの送金が確認されている。

Upbitは、資産流出直後に他の資産をコールドウォレットに移す臨時対応を行なったほか、短時間で「被害者への全額補償」を行うと発表。バイナンスをはじめとする大手取引所も凍結対応を表明したことで、投資家心理を改善させた。

BTC相場では、2019年5月のバイナンスハッキング騒動や2018年9月の国内取引所Zaifハッキング事件の際にも、一時的な急落を見せたのち、新規ショートを焼き払うようにして大幅反発した経緯がある。特にゼロサムゲームのマーケットは、大衆心理と真逆に動くことが往々にしてあり、ネガティブファンダを確認した新規ショートが踏み上げの燃料となって、大口のSポジション利確及びショートカバーを引き起こしている可能性も指摘される。

同年9月20日の早朝、bitFlyerのメンテナンス、Cboeビットコイン先物SQ日などが重なる中、20日未明(午前2時頃)に仮想通貨取引所Zaifから不正流出被害のアナウンスが発表され、仮想通貨ビットコイン(BTC)など67億円相当の仮想通貨がハッキングされたことが発覚した。

これに伴いBTCは71万円から68.8万円まで3.2万円幅(3.8%)急落するも、影響が限定的だとみなされるや、海外取引所Bitfinexの買いが先行し、200ドル幅急反発していた。市場のセンチメントは、市場に及ぼす影響の度合いや、取引所、あるいは仮想通貨業界全体の「初動」対応も色濃く反映される。

今回の急反発では、約1ヶ月で10500ドルから6500ドルまで4000ドルほどの大暴落で、各種オシレーターを含め直近まで売りに”過熱感”が出ていたこと、満を持して25日に出現した長い下髭陽線で、テクニカル的にも反発しやすいラインにあったことも挙げられる。

LastRoots、仮想通貨交換業を認可登録

金融庁は27日、みなし交換業者LastRootsの仮想通貨交換業を認可登録したことで、新たにホワイトリスト入りした独自通貨c0ban(RYO)が高騰した。

c0ban(RYO)は、一時100円から170円まで急騰するも、一夜明けて120円前後で落ち着いている。

ビットコイン(BTC)市況

28日の仮想通貨ビットコイン(BTC)は、前日比5.59%高の82.3万円と大幅上昇。

韓国大手仮想通貨取引所UPBITでハッキング確定情報が流れると、そのインパクトから一時急落を見せたのち、4h逆三尊を作り反発した。反発時にこれまで強い抵抗線となっていた7,400ドルのネックラインを抜けたことで勢い付き、日足終値7,520ドルを付けたことで、短期トレンド転換を示唆している。

依然として中期下落トレンドの過程にあるため油断は禁物だが、日足RSI40%以下でbitFlyerの乖離率も1.5%程度に留まっており、短期の値動きではロンガーよりもショーターの方が苦しい展開か。7,400ドルラインのロールリバーサルが期待される。

一方、時間足レベルではオシレーターに過熱感もあるため、押し目を作る可能性もある。巨大ディセンディングトライアングルの上辺にあたるトレンドライン(上図:赤丸)で一旦反落した格好だ。7,400ドルをキープできず、ローソク足実体で下に抜けた場合は、数ヶ月スパンで低迷するリスクが高まるため柔軟な対応が求められる。

なお、本日日本時間19:30よりbitfinexでメンテナンスが行われる。テザー絡みの思惑もあり、市場に影響を及ぼす可能性もあるためロット調整には十分注意したい。

CoinPostの関連記事

ビットコインなど仮想通貨市場に大きな影響を及ぼす「半減期」とは、過去の事例から独自考察
仮想通貨市場に大きな影響を及ぼすビットコイン(BTC)などの半減期が、相場に意外な影響を与えることも明らかに。ライトコイン半減期など、過去の値動きから可能性とリスクについて詳しく解説。
仮想通貨市場に影響を及ぼす「重要ファンダ」一覧表|ビットコイン、リップルなど【3/7更新】
ビットコイン(BTC)やリップル(XRP)など、仮想通貨市場に影響を与え得る重要ファンダ一覧はこちら。あらかじめイベントをチェックしておくことで、トレードの投資判断に役立てることができる。
CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
12/31 水曜日
14:00
ブラックロックの2026年投資展望 AI投資が米株式市場を牽引、ステーブルコインは金融の架け橋に
ブラックロックの2026年投資展望レポートでは、AI関連投資が米国株式市場を牽引し、生産性向上で171兆円の経済効果が見込まれると分析した。また、38兆円規模に成長したステーブルコイン市場について決済システムへの統合が進み、トークン化された金融システムへの第一歩となると見ている。
12:00
2026年末のビットコイン価格はどうなる?有識者7人に予想を聞いた
ビットコイン2026年末価格予想を暗号資産(仮想通貨)業界の著名人7人が回答した。平均は12.3万ドルで約40%の上昇見込み。FRB政策、機関投資家参入、半減期アノマリー崩壊など注目ポイントを分析。強気派と慎重派の見解を比較し、相場の行方を占う。
11:00
仮想通貨TOP20と国内発トークン、25年の騰落率は
ドナルド・トランプ氏の米大統領就任やビットコインの最高値更新があった2025年。本記事では同年の時価総額上位銘柄と国内発プロジェクトのトークンの年間騰落率をまとめている。
10:00
激動の2025年 仮想通貨の時価総額トップ20、過去8年間における順位変動は
2025年はビットコインが12万ドルを突破した。仮想通貨に肯定的な米トランプ政権が始動した1年を終えるにあたり過去8年間において仮想通貨の時価総額の順位がどのように変動してきたかを振り返る。
12/30 火曜日
14:00
米カリフォルニア州の超富裕層への「5%資産税」に業界猛反発 仮想通貨起業家流出の懸念も
米カリフォルニア州で純資産10億ドル超の富裕層に5%課税する提案が行われ、Kraken創業者やBitwise CEOをはじめとする仮想通貨・テック業界リーダーが強く反発し、警告を発した。株式、不動産、仮想通貨などを対象とし、未実現の含み益にも課税される点が問題視されている。
14:00
コインベース・ベンチャーズが注目する2026年の仮想通貨4大トレンドとは
米最大手コインベースの投資部門コインベース・ベンチャーズが2026年に積極投資する4分野を発表した。RWA永久先物、専門取引所、次世代DeFi、AIとロボット技術など、次のブレイクアウトが期待される仮想通貨領域について紹介。
12:32
ビットマイン、イーサリアム買い増し 独自のステーキング・インフラも準備中 
ビットマインの仮想通貨イーサリアム保有量が411万枚に到達した。年末の価格下落を好機と捉え買い増しを行っている。2026年には独自ステーキング基盤も公開予定だ。
10:00
2025年の仮想通貨市場を重要ニュースから振り返る
2025年は仮想通貨を支持するドナルド・トランプ氏が米大統領に就任し、相場は米国の動向から大きな影響を受けた。本記事では、ビットコインの最高値更新など1年間の重要ニュースを振り返る。
09:50
仮想通貨投資商品、先週700億円超の純流出 XRP・ソラナは好調維持=CoinShares
仮想通貨投資商品から先週700億円超が流出した。CoinSharesは投資家心理がまだ完全に回復していないと分析した。一方で資産別ではXRPとソラナへの流入は好調だった。
12/29 月曜日
14:23
ビットコインは持続的上昇局面に?4年サイクル論争と機関投資家の影響力
Bitwise CIOマット・ホーガン氏が「ビットコインの4年サイクルは終焉し、持続的上昇局面に入った」と主張した。ハーバード大学など大手機関がBTCを保有し、個人投資家から機関への資産移転が進行。ボラティリティ低下の理由と、「階段を上りエレベーターで降りる」値動きパターンを専門家2人が詳しく解説。
13:35
AIや仮想通貨のショッピング活用進む Z世代が牽引か=Visaレポート
決済大手ビザの調査で、ショッピングにAIツールや仮想通貨を利用する消費者が増加していることが判明。特にZ世代が牽引していた。ステーブルコイン送金への関心も高まっている。
09:44
スベルバンク銀、ロシア初の仮想通貨担保ローン発行
ロシア最大の銀行スベルバンクが同国初の仮想通貨担保ローンを発行した。ビットコインマイニング企業に融資し、デジタル資産担保の仕組みを検証している。
12/28 日曜日
14:00
今週の主要仮想通貨材料まとめ、MTGOXハッキング容疑者関連のBTC送金やearnXRPローンチなど
前週比で振り返る仮想通貨市場の最新動向。ビットコインやイーサリアム、XRP、ソラナといった主要銘柄の騰落率や注目材料を一挙紹介。市場トレンドと関連ニュースを詳しく解説する。
11:30
ビットコイン年末相場、値頃感から買い戻し期待も|bitbankアナリスト寄稿
今週のビットコインは方向感に欠け1400万円周辺で推移。26日のオプションカット通過後の動向が注目される。底入れには12月高値9.4万ドルの回復が条件だが、割安感から買い戻されやすいとbitbankアナリストが分析。
11:00
週刊仮想通貨ニュース|Bybitの日本居住者向けサービス終了発表に高い関心
今週は、大手仮想通貨取引所Bybitの日本居住者向けサービス終了の発表、仮想通貨市場の調整局面、日銀の植田和男総裁の講演に関する記事が関心を集めた。
通貨データ
グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧