はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用
CoinPostで今最も読まれています

「仮想通貨コンテンツ削除は間違い」YouTubeが公式に認める

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

YouTube側が公式に謝罪

クリスマス前から突如始まったYouTubeの仮想通貨関連コンテンツ削除事件は、ここにきてYouTube側が間違いを認める形で終息することとなった。

影響を受けた仮想通貨ユーチューバーが、ツイッターで次々にYouTube側からの返答を公開し、事態が改善されてきたことを報告している。

チームユーチューブ:こんにちは。動画の審査プロセス中に私たちサイドでのエラーが発生しました。あなたの動画は復元され、違反警告は解消されます。そうでない場合はお知らせください!

チームユーチューブ:更新ーあなたの動画が復活したことをうれしく思います!これは審査プロセス中の私たちサイドのエラーでしたー違反警告は取り消され解決されます。ポリシーチームは、残っている影響を受けたチャネルに積極的に取り掛かっています。ご辛抱いただき感謝します!

事件の概要

23日からクリスマスにかけて、YouTubeにアップロードされた数々の仮想通貨関連動画が事前の通告なしに次々と削除され、チャンネル運営者に対して違反警告が発せられた。「害のある、あるいは危険なコンテンツ」「規制された商品の販売」という理由で動画投稿のルールに違反していると説明されていた。

関連YouTubeで続く仮想通貨コンテンツの削除

影響を受けた仮想通貨ユーチューバーは次々にTwitterで発信し、仮想通貨コミュニティと情報を共有しあう一方で、YouTube側からの説明はなかったため、仮想通貨に対する宣戦布告だとか、親会社であるグーグルによる検閲や米国の証券法に抵触する可能性など、多くの憶測が飛び交っていた。

事件の真犯人?

コンテンツ削除事件の被害者でもあり、ツイッターでこの事件について詳細に発信していた仮想通貨ユーチューバー「Crypt0」のOmar Bham氏は、新たに投稿した動画でYouTube側の迅速な対応に感謝するとともに、なぜこのような事態が発生したかについて、独自の考察を述べている。

推測の域を出ないものではあるが、同氏は、ユーザーからの「不適切なコンテンツの報告」というYouTubeの摘発システムを利用した、仮想通貨詐欺チャンネルからの攻撃ではないかと述べている。

そのような詐欺サイトが正当な仮想通貨コンテンツを削除させ、詐欺チャンネルへのアクセス数を増やそうともくろんだのではないかと疑っているようだ。同氏によると、YouTubeに数多くアップロードされているライブストリーミングビデオで、「ビットコインがもらえる」などの謳い文句で大手仮想通貨取引所の名を語り、コインを送金させるチャンネルが数多く存在するという。

真偽のほどはわからないものの、仮想通貨に対する正しい知識を広めようと努力するチャンネル運営者は、取引所へのリンク等を貼らないようにと注意を促した。

仮想通貨コミュニテイへの影響

このYouTube仮想通貨コンテンツ削除事件は、思わぬところにも飛び火したようで、イーサリアム共同創設者のヴィタリック・ブテリン氏が行ったロードマップに関するQ&A動画(3年前に投稿)も、YouTubeの契約違反として削除されている。

このコンテンツ削除を知らされたブテリン氏は「全く奇妙だ」と述べ、YouTubeに代わる手段が必要だとコメントしている。

また仮想通貨取引所最大手バイナンスのCEOであるCZ氏も同様の考え方を持っているようだ。

CZ氏は「これは短期的に見ると後退につながる良い例だ。でも、長期的に見ると良いことだろう。より自由な、新しいプラットフォームが頭角を表すチャンスを与えるために、ユーザーはコンテンツを作成し、別の場所に投稿するだろう」と述べている。

この事件によって、動画が削除されチャンネルが閉鎖されるかもしれないと肝を冷やす思いをした数多くの仮想通貨ユーチューバーが、一つのプラットフォーム(YouTube)に依存することの危険性、特に中央集権的な巨大プラットフォーマーが持つ影響力について、再確認させられたようだ。

前出のユーチューブチャンネル「The Moon」を運営するCarl Eric Martin氏は次のように述べている。

 

信頼しすぎないこと、中央集権的機関に依存しすぎないという、大変貴重な教訓を学んだ。これからは自分の聴衆を「分散化」しようと思う。

「雨降って地固まる」のたとえのごとく、この一連の不運な出来事は仮想通貨コミュニティを分散化の方向へ、より力強く後押しするきっかけとなるかもしれない。

MetaMaskがPlayストアから消失

dAppsでも広く利用されるイーサリアムベースのアプリブラウザ「MetaMask」が、Googleのアンドロイドアプリストアから削除されたことが確認された。

グーグル側は、「モバイルマイニングアプリを禁止するポリシー」に違反したことを理由にアプリの新規ダウンロードを停止、一方のMetaMaskはマイニング機能を一切提供していないと反論し、申立てを行なっていた。しかし、グーグル側は拒否したという。

現在、アンドロイドのPlayストアではMetaMaskが表示されないが、Chrome版のMetaMaskは依然としてダウンロードできる状況だ。

YouTubeの事件は「ミス」によるものだったと説明されているが、MetaMask削除はそうでないため、業界内ではグーグル社(YouTubeを所有)が仮想通貨コンテンツを粛清しようとしているのではないかと指摘している。

CoinPostの注目記事

米グーグル、仮想通貨ETHのMetaMaskをアプリストアから削除
dAppsに対応するイーサリアムアプリブラウザーMetaMaskは、アンドロイド版アプリがグーグルに取り下げられたと報告した。
YouTubeが仮想通貨コンテンツを削除? 相次ぐ被害報告と専門家の見解
12月23日から唐突に始まった仮想通貨関連コンテンツの削除事件。今に至って、YouTube側による削除が加速している。被害報告の内容と専門家の意見は?
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
05/22 木曜日
15:45
Astar NetworkとAnimoca Brands、エンタメIP分野で戦略的パートナーシップを締結
Astar NetworkがAnimoca Brandsから戦略的出資を受け包括的パートナーシップを締結。日本・アジアのエンタメIPオンチェーン化を加速し、Anime IDやAnime Art Festを通じて次世代デジタル体験を創出へ。
13:45
バイナンス、トランプ関連のステーブルコイン『USD1』を新規上場予定
世界最大手取引所バイナンスがWorld Liberty Financial発行のドル裏付けステーブルコインUSD1を5月22日に上場開始。BitGo管理で時価総額21億ドル規模。
13:30
米国のビットコイン保有者5000万人突破、金ホルダーを上回る=Riverレポート
River社が、米国でビットコイン保有者が5,000万人に達しゴールド保有者を上回ったと報告。米国の仮想通貨ビットコイン採用は世界をリードしているとして様々なデータを示した。
12:45
ワールドコイン、WLD価格10%上昇 新たに200億円調達
仮想通貨プロジェクトWorld Network(ワールドコイン)が200億円分のWLDトークンをa16zとベインキャピタルに売却し資金を調達し、米国展開を本格化へ。
12:03
ビットコイン史上最高値11万ドル突破、専門家の年末20万ドル予測も
ビットコインが史上最高値を更新し、11万500ドルを記録した。英スタンダード・チャータード銀行は年末20万ドル、著名投資家は8月15万ドルを予測する理由を解説。ブラックロックCEOの後押しやトランプ政権の規制緩和、米財政不安によるヘッジ需要が上昇要因に。
11:10
「ビットコインは最大100万ドル到達へ」金持ち父さん著者キヨサキ
『金持ち父さん貧乏父さん』の著者ロバート・キヨサキ氏は、仮想通貨ビットコインの価格が50万ドルから100万ドルに到達すると予想。今回の予想の背景には、米国債入札の低調さがあるようだ。
10:55
VanEck、アバランチ投資ファンド「PurposeBuilt」を立ち上げ
資産運用大手VanEckが仮想通貨アバランチ上のプロジェクトに投資する新ファンドをローンチする。長期的価値を重視し価値ある事業を進めるプロジェクトに投資していく。
10:20
4月に新規採掘超えのビットコイン売却、マイナーの資金難鮮明に 5月の急騰直前=レポート
仮想通貨ビットコインマイニング企業が4月に生産量を上回る115%のビットコインを売却し5月の価格上昇の恩恵を受けられず。ハッシュレート競争激化の中、CleanSparkが40EH/s超え、IRENがRiotを抜き3位に浮上。
09:20
12億円でイーサリアム追加取得、米上場のBTCS社 ETH保有量38%増
米ナスダック上場BTCSが842万ドルで3450ETHを追加取得。保有量12500ETHで38%増。イーサリアム戦略強化でステーキング収益拡大を目指す。
08:25
二代目ソラナスマホのSeeker、独自トークン「SKR」発行へ
仮想通貨ソラナのスマホを開発するソラナ・モバイルは、独自トークンSKRを発行する計画を発表。Seekerの正式な出荷開始日は2025年8月4日に決定した。
07:45
イーサリアム・XRPなど仮想通貨市場で売り圧力が大幅低下=Cryptoquant分析
仮想通貨イーサリアム、XRP、ビットコインの取引所流入量が急減し売り圧力が低下。一方でUSDT在庫は469億ドルの史上最高を記録し、仮想通貨市場の流動性をブーストしている。
07:45
時価総額311兆円到達、ビットコイン 最高値更新でアマゾン超え世界5位に
ビットコイン時価総額が2.16兆ドルに達しアマゾンを上回り世界第5位に。機関投資家による需要がビットコインETFの運用資産額を大幅に押し上げた。
07:30
ビットコイン史上最高値更新、テキサス州法案可決とバンス副大統領期待が後押し|仮想NISHI
仮想通貨ビットコインは、22日未明に史上最高値を更新した。その背景には、米国第2位のGDP規模を有するテキサス州において「ビットコイン準備金法案」の成立見込みが高まったことが決定的な要因として挙げられる。
06:29
運用額9兆円のビットコインETF『IBIT』、米ETFランキング5位に急浮上
米ブラックロックのビットコイン現物ETF「IBIT」が1ヶ月で47位から5位へ急上昇。89億ドルの年初来純流入と669億ドルの運用資産を達成し、金など従来の金融商品と肩を並べる存在感を示す。
06:15
ミシガン州で仮想通貨法案4つ提出、州退職基金のビットコイン投資など
ミシガン州でも動き 22日に、ミシガン州議会で4つの仮想通貨関連法案が新たに提出された。 法案は州退職基金のビットコイン投資許可、中央銀行デジタル通貨(CBDC)の禁止と権利保…

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧