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ヘッジファンドの仮想通貨投資 米ビットコイン投資信託に需要急増=グレースケール

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

グレースケールが年間報告書を発表

米最大のビットコイン信託プロバイダーが、伝統的なヘッジファンドや年金基金などが仮想通貨の保有量を増やしている事を報告した。

米大手仮想通貨投資ファンド「グレースケール」が提供する仮想通貨投資信託への2019年の投資額が、6億770万ドル(約670億円)に達したことが分かった。

グレースケールは本内容を含めた投資報告書を発表。この額は2013年から2018年までの累計を超えており、全期間の投資額の合計は、11億7000万ドル(約1290億円)に達している。

合計額から2019年の新規投資額の増加率には特筆するものがある。

具体的には、Q3(7月から9月)とQ4(10月から12月)は連続して、四半期の投資額が2億2500万ドル(約248億円)を上回った。その中でもビットコインの投資信託では、2019年末となるQ4に1億9380万ドル(約213億円)の資金が流入、最も投資額が増加した四半期になったという。

投資家数の推移では2019年に24%増加、新たな顧客からの投資額は1億4690万ドル(約162億円)に上る。また投資商品の推移では、全顧客の36%が複数の仮想通貨商品に投資をしているという。

今回の報告書は、機関投資家についても言及している。グレースケールが提供する商品への投資額の内、2019年は71%が機関投資家によるものだった。これは主にヘッジファンドからの投資で、2018年の66%から増加している。また従来のヘッジファンドに加え、年金や寄付金からも仮想通貨に資金が流れているとみられる。

機関投資家を初め、新たな資金が流入している理由としては、顧客自身が直接仮想通貨を保有しなくていいというメリットがあるだろう。マイケル・ノボグラッツ氏がCEOを務める米商業銀行Galaxy Digital社も、昨年11月に2つのBTC投資信託のローンチを発表した。ノボグラッツ氏は、「ビットコイン投資信託がターゲットにするのは50代から80代の人々で、ローンチの目的は、米国の富と仮想通貨投資に縁のなかった人々を市場に呼び込むことだ」と説明している。

関連「米国の富を仮想通貨市場へ」二つのビットコイン投資信託が誕生

グレースケールの担当者はTheBlockに対し、「最大の仮想通貨投資ファンドとして我々は、報告書にある数字は市場のセンチメントの高まりと捉えている。そして、より多くの機関投資家が仮想通貨市場に参入してきているとも感じている。個人的には、投資家の需要を維持する数字をQ4で多く示せたと思う」と語った。

また、マネージングディレクターMichael Sonnenshein氏も、機関投資家マネーが増加していることを明確に感じているという。「フィデリティやCMEといった従来の企業からも、仮想通貨は資産として認められてきている」と述べた。

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記事提供:THE BLOCK
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