はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習 WebX
CoinPostで今最も読まれています

米トランプ政権、仮想通貨捜査で組織再編成を提案ー21年度予算教書

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

仮想通貨の監視強化のため組織を再編成する案

米国トランプ政権の2021年度予算教書が発表され、仮想通貨の監視を強化するため、シークレットサービスを財務省管轄下に編入することを提案していることが分かった。

4.8兆ドル(約527兆円)の予算案は、現在は国土安全保障省の一部門である米国シークレットサービスを財務省の管轄に戻すことにより、財務省の仮想通貨監視を強化しようとする。

「予算教書」とは毎年2月頃に、アメリカの大統領が議会に提出する、翌年の予算編成方針を提案する文書。ただ、大統領は予算法案を提出する権限をもたないため、議会に対する要請として作成されるもので、大統領の優先事項を概説する政治文書として理解できる。

シークレットサービスは、元々財務省傘下に置かれていたが、2001年のアメリカ同時多発テロ事件の後に、米国には国土安全保障省(DHS)が設置され、その際シークレットサービスも財務省から同省へと移管されていた経緯がある。

今回の再編案は、シークレットサービスが、仮想通貨や金融市場に関係する犯罪行為の調査するにあたっての効率性を上げることができると期待している。

また、財務省は、「テロ資金調達を阻止し、不正国家や人権を侵害する者達に説明責任を果たさせ、金融犯罪を検出して抑止するために、より強力な能力を得ることになる。」と予算案は説明する。

シークレットサービスは、米国大統領とその家族を保護する組織として有名だが、その業務の中には、詐欺や貨幣等の偽造など、さまざまな金融犯罪の調査も含まれている。

予算教書の中では、仮想通貨や国際金融市場の相互接続性など、ここ数十年の技術的進歩により、金融犯罪やインターネット上の犯罪がテロリストの資金調達と密接に関わることとなったと述べられており、サイバー犯罪の取締りをより強化しようとする姿勢の背景を伺わせる。

財務省には、金融秘密関連法の下で仮想通貨に関する違反を監視するマネーロンダリング監視機関である金融犯罪法執行ネットワーク(FinCEN)が存在しており、この機関がシークレットサービスによる仮想通貨関連捜査と連携できる可能性がある。

アメリカ国土安全保障省やシークレットサービス、財務省はすでにブロックチェーン分析企業Chainalysisのサービスを利用して、ブロックチェーン分析に数百万ドルを費やしている。

今回の予算教書では、この他社会保障費の一部が大幅に削減されており民主党から批判を呼んでいる。

また財政赤字削減を理由として、環境対策や輸送関連事業などの大幅削減も提案した。政権は、経済成長率は今後数年間、年間約3%になり、財政赤字は今後10年間で4兆6000億ドル縮小するという見通しも予算教書に盛りこんだ。

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
12/23 火曜日
13:15
仮想通貨ウォレット狙う情報窃盗マルウェア「Stealka」検出=Kaspersky
Kasperskyが仮想通貨ウォレットなどを狙う高度マルウェア「Stealka」を報告した。海賊版ソフトなどに偽装し100種類以上のブラウザやウォレットを標的に。被害を防ぐ対策も解説。
12:39
ビットコイン採掘者の降伏、価格底打ちのシグナルか=VanEck分析
資産運用会社VanEckは、ビットコインのハッシュレートが4%低下したことについて、価格底打ちを示唆する強気シグナルと分析。過去のデータでは180日後に77%の確率で価格上昇。ただし一部専門家は慎重な見方も。
12:16
ビットポイント、P2P.orgを含む3社連携 法人向けETH活用支援を強化
SBIグループのビットポイントジャパンが世界最大級のステーキング企業P2P.orgと連携。東証上場のDef consultingが進めるイーサリアムトレジャリー戦略を、グローバル基準の技術で支援する体制を構築した。
10:50
メタプラネットの臨時株主総会、5議案を全て承認
仮想通貨ビットコイン財務企業メタプラネットは、同日開催した臨時株主総会で5つの議案が全て承認されたことを発表。優先株式の定款変更や発行に対する承認が特に注目を集めている。
10:31
米最大取引所コインベース、予測市場事業強化へ新興企業を買収
米仮想通貨取引所最大手コインベースが予測市場スタートアップThe Clearing Companyを買収。2026年1月完了予定。予測市場は2030年までに1兆ドル規模に成長する見込みで、コインベースは「Everything Exchange」構想の実現を加速させる。
09:42
バイナンス、2023年和解後も疑わしい口座の約212億円移動を防げず=FT報道
英紙FTは、バイナンスが2023年和解後も疑惑口座による1.4億ドルの取引を防げなかったと報道。13の口座が2021年以降17億ドルを移動。テロ資金調達との関連も指摘される中、バイナンスは「当時制裁対象ではなかった」と反論している。
09:40
ネットスターズ、羽田空港でUSDC決済の実証実験を近日開始へ
決済ゲートウェイのネットスターズが羽田空港第3ターミナルでUSDCによる店舗決済の実証実験を開始へ。QRコードを活用し、インバウンド旅行客がウォレットから直接支払い可能。加盟店は円建てで精算される仕組み。
09:30
XRP建て利回り商品「earnXRP」がフレアでローンチ、4〜10%の利回り目指す
アップシフト、クリアスター、フレアがXRP建て利回りボールト「earnXRP」を立ち上げた。XRP保有者が複雑な戦略を運用することなく利回りを得られる商品で目標利回りは4%から10%となる。
08:12
トランプメディア、451BTC追加購入で保有額10億ドル突破
トランプメディアが新たに451BTCを取得し総保有額が10億ドルを超えたと報じられた。第3四半期は5z480万ドルの純損失を計上したが仮想通貨戦略を継続している。
07:30
米仮想通貨特命官、CFTC・SEC新委員長を「ドリームチーム」と称賛
米ホワイトハウスのデビッド・サックス仮想通貨担当官がCFTC新委員長マイケル・セリグ氏とSECのポール・アトキンス委員長を称賛し、トランプ大統領が「ドリームチーム」を作ったと評価した。
07:20
仮想通貨投資商品、先週は1490億円超の資金が純流出
仮想通貨投資企業CoinSharesは、デジタル資産投資商品全体の先週における資金フローは約1,494億円の純流出だったと報告。ビットコインなどの銘柄別のデータも公開している。
06:30
ストラテジー社の米ドル準備金が3400億円超に、「仮想通貨の冬」に備え
マイケル・セイラー率いるストラテジーが普通株式の売却により7億4800万ドルを調達し、米ドル準備金を約22億ドルに増やした。仮想通貨の冬に備え配当と利払いを32カ月間カバーできるようにした。
06:05
JPモルガン、機関投資家向け仮想通貨取引の提供を検討=報道
これまで仮想通貨を否定してきたJPモルガン・チェースは機関投資家向けに仮想通貨取引サービスの提供を検討している。現物取引とデリバティブ取引が含まれる可能性がある。
05:50
ビットマイン、イーサリアム蓄積を継続 先週も約10万ETH買い増し
主要イーサリアム保有企業ビットマインが過去1週間で約10万ETHを追加購入し、保有が406万ETHに達したと発表した。弱気相場で買い増しを加速。
05:30
主要イーサリアム保有企業ETHジラ、債務返済のため116億円相当ETHを売却
ピーター・ティール氏支援のETHジラが債務返済のため2万4291ETHを売却し、仮想通貨イーサリアム蓄積戦略から現実世界資産トークン化事業への転換を表明した。
通貨データ
グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧