はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習 WebX
CoinPostで今最も読まれています

サトシ・ナカモトを自称するクレイグ・ライト「裁判所命令でビットコインの強制押収は可能」

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

ライト氏、裁判所はビットコイン押収が可能と主張

ビットコインの生みの親「サトシ・ナカモト」を自称するクレイグ・ライト氏が、ビットコインの押収を裁判所の命令に従うことができると発言した。仮想通貨ポッドキャスターのPeter McCormack氏によって内容が紹介された。

McCormack氏が公開したスクリーンショットによると、ライト氏は、裁判所がビットコインを押収することができるようになると主張している。秘密鍵を有するウォレットを差し押さえるといった物理的なものではなく、裁判所命令に従ってマイナーが押収の手助けを可能にすると説明した。コードこそが法律であり、裁判所はビットコインのコードに対し修正モジュール適用の命令を下すことが可能だと述べている。

その上で、ビットコインは暗号化されていないとも付け加えている。

ライト氏の主張

ライト氏は、今年からビットコインを失ってしまった人の資金を取り戻せるようにしたいと主張する。 創業者の急死によってウォレットへのアクセスが不可能になった、カナダの取引所クアドリガCXや、ビットコイン市場で最も有名なマウントゴックス事件などを例にとり、ビットコインを失った企業リストを持っていないかと呼びかけた。

ライト氏によるとビットコインは「簡単に」押収でき、「簡単に」所有者に返却できると主張する。

問題視するツイッターの反応

このようなライト氏の主張に対し、McCormack氏は「わかったよ、僕ちゃん。大爆笑」と一蹴しており、それに続くほとんどのツイッターユーザーの反応も、ライト氏の言葉は信頼からは程遠いとして、ジョークとしか受け止めていない。

ライト氏の主張が実現するためには、「分散化」されたマイナーが、第一に自身の経済的利益を顧みず、さらにビットコインネットワークへの信頼を損なうことも辞さない覚悟が必要になる。現実的には、ブロックの巻き戻しなどが発生するなど、非中央集権的な理念や非改ざん性の価値がなくなることに繋がる。いかに一般的に正当な理由であっても、ブロックチェーンのデータに改ざんを加える事例は、業界として正当化されないものと指摘された。

迷走する巨額ビットコインをめぐる裁判

ライト氏は、2009年から2011年に、故デイブ・クレイマン氏と共同で行ったマイニング報酬の所有権をめぐり、クレイマン氏の遺族と係争中で、裁判所は昨年8月、ライト氏にマイニング報酬の50%(約110万BTC)を支払うように命じた。

その後、ライト氏は和解金の支払いに合意したものの、資金を調達できなかったことを理由に契約を破棄した。報酬で得たビットコインは「Tulip Trust」という信託資金として保管され、暗号化されているという。 訴訟は再開され、先月、その資金にアクセスするための暗号鍵をライト氏が入手できたことが裁判所の提出書類で判明し、裁判の決着まであと一歩と思われたが、ライト氏は、鍵の所有者が弁護士であり、法廷への提出書類が秘匿権で保護されると、新たな主張を展開している。

クレイマン氏側は、「秘匿権を濫用し続けている」ライト氏の主張に挑戦すると述べている。

なお、裁判所はライト氏に対し、「不正な書類を意図的に裁判所に提出し、司法手続きを妨害し、宣誓の下で虚偽の証言を行った。これ以上の司法行政の対極にある行為は無い。」とすでに強い言葉で警告している。

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
12/28 日曜日
14:00
今週の主要仮想通貨材料まとめ、MTGOXハッキング容疑者関連のBTC送金やearnXRPローンチなど
前週比で振り返る仮想通貨市場の最新動向。ビットコインやイーサリアム、XRP、ソラナといった主要銘柄の騰落率や注目材料を一挙紹介。市場トレンドと関連ニュースを詳しく解説する。
11:30
ビットコイン年末相場、値頃感から買い戻し期待も|bitbankアナリスト寄稿
今週のビットコインは方向感に欠け1400万円周辺で推移。26日のオプションカット通過後の動向が注目される。底入れには12月高値9.4万ドルの回復が条件だが、割安感から買い戻されやすいとbitbankアナリストが分析。
11:00
週刊仮想通貨ニュース|Bybitの日本居住者向けサービス終了発表に高い関心
今週は、大手仮想通貨取引所Bybitの日本居住者向けサービス終了の発表、仮想通貨市場の調整局面、日銀の植田和男総裁の講演に関する記事が関心を集めた。
12/27 土曜日
14:00
ジーキャッシュのシールドプール供給シェアが23%で安定、プライバシー採用が定着
仮想通貨ジーキャッシュのシールドプール供給の市場シェアが2025年初頭の約8%から23%前後で安定している。プライバシー採用指標は依然として安定しておりプライバシー保護取引への持続的な関心を示している。
13:25
金融庁、仮想通貨ETFの導入に向けた税制改正──暗号資産取引の課税見直しと新たな可能性
金融庁が2026年度税制改正の資料を公開した。暗号資産取引を総合課税55%から申告分離課税20%へ変更することに加えて、ETF解禁や繰越控除などについても挙げられた。
11:10
KLab、ビットコインとゴールドを購入開始 「岐路に立つBTC」と分析
東証プライム上場のKLabが25日にビットコインとゴールドの購入を開始。AIを活用した市場分析レポートの不定期発刊も開始した。
10:05
ミームコイン市場は2025年に60%下落、「TRUMP」発行から始まった一年を振り返る
ミームコイン市場は2025年に60%下落した。トランプ氏による独自仮想通貨「TRUMP」発行や、ドージコインETF誕生など変化の激しかった一年を解説する。
09:10
イーサリアム、2026年の主要アップグレードで並列処理とプライバシー機能強化へ
仮想通貨イーサリアムが2026年に2つの大型アップグレードを計画している。Glamsterdamは並列処理とガスリミット拡大で性能向上を、Hegotaはプライバシー保護と検閲耐性の強化を目指す。
07:45
BNBチェーン、Fermiハードフォークを1月14日実施へ 
BNBチェーンが2026年1月14日にFermiハードフォークを実施する。ブロック間隔を750ミリ秒から450ミリ秒に短縮し、時間依存型アプリケーションへの対応を強化する予定だ。
07:00
プーチン大統領「米政府はザポリージャ原発でのマイニングに関心」
プーチン大統領は、ウクライナにあるザポリージャ原子力発電所で仮想通貨のマイニングを行うことに米政府が関心を持っていると述べたことがわかった。今後の和平交渉に注目が集まる。
06:35
米政府、1月末に再び閉鎖の可能性浮上 仮想通貨市場構造法案の審議に影響も
米政府が1月末に再び閉鎖される可能性が浮上した。再び発生すれば1月に審議入りが予定されている最重要な仮想通貨市場構造法案の議決がさらに延期されてしまう。
06:05
アーサー・ヘイズ氏がDeFiトークン買い増し、3億円以上のLDOとPENDLE
著名投資家アーサー・ヘイズ氏が185万ドルのLDOトークンと97.3万ドル相当PENDLEトークンを追加購入した。イーサリアムを売却して割安なDeFiトークンへの買い増しを加速。
05:50
バイナンス傘下トラストウォレットの10億円不正流出、CZ氏が全額補償を表明
バイナンス創設者のCZ氏が同社傘下のトラストウォレットのハッキング被害について10億円以上の全額補償を表明した。ブラウザ拡張機能の脆弱性が原因で、内部関係者の関与が疑われている。
12/26 金曜日
18:02
Aave、ブランド資産移管案を否決 DAOガバナンスの課題浮き彫りに
Aaveのブランド資産移管提案が26日のSnapshot投票で否決。反対55%、棄権41%、賛成わずか3.5%。CoW Swap手数料問題が発端となった所有権紛争は、DeFiガバナンスの構造的課題を浮き彫りに。
18:00
仮想通貨の税制改正大綱、押さえておくべき重要ポイントを専門家が徹底解説|Gtax寄稿
税制改正大綱で、暗号資産(仮想通貨)税制の大幅見直しが示されました。分離課税・3年間の繰越控除が導入される一方、対象となる「特定暗号資産」や取引形態には制限も。現物取引とデリバティブ取引の損益通算、ステーキング報酬の扱い、NFTの課税方式など、今後の制度設計を見据えて準備すべきことを公認会計士・税理士が詳しく解説します。
通貨データ
グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧