XLM高騰
6日の仮想通貨(暗号資産)市場でステラ(XLM)が前日比60%の暴騰を記録している。前週比では2倍の水準に乗り、リップル訴訟で下落した下落幅を取り戻した。
追記: その後、騰勢を強め、前日比100%高を記録した。
市場では、下落基調が続くXRPの価格をXLMが上回った点に注目が集まった。流通量の違いから、時価総額では2倍の差をつけて、XRPが上回っている。
ステラの取引高は、44億ドルと前日比で158%増。通貨のマネーフローは、USDT(48%)、USD(14.8%)、BTC(14.6%)とグローバル取引所や米国取引所(Coinbase)メインの取引状況となっている(CryptoCompare参照)。
一度BTCやUSDTを介す流れで、XRPを売却した資金が流入しているとの指摘もあるが、相関性が強いXRPからの直接的な資金流入は全体の0.01%に留まっている。
高騰材料になったのは、①ウクライナ政府の関連ニュースと②ショートポジションの精算による踏み上げだ。
世界のニュースサイトで材料視されたのが、ウクライナのデジタル改革省がデジタル通貨(CBDC)エコシステム構築のため、ステラ開発を行うステラ開発財団(SDF)と提携だ。
ステラ財団が政府関連プロジェクトのCBDCや仮想資産(Virtual Asset ※)関連のアドバイザーとして関わることが報じられた。
※表記上、一般の仮想通貨に関するものかどうかは現状定かではない。
ウクライナ政府はデジタル通貨を構築するため、仮想通貨ステラの開発を行うステラ開発財団と覚書を締結したことがわかった。今月中に助言などの活動を開始するという。