PayPal:仮想通貨決済を世界に展開
米大手決済企業PayPalが米ユーザーに向けて、仮想通貨によるオンライン決済を開始した。ロイターが報じた。
利用できるのは、すでに売買サービスで対応するビットコイン(BTC)、イーサリアム(ETH)、ライトコイン(LTC)、ビットコインキャッシュ(BCH)の4銘柄。米国のユーザーは、PayPalの仮想通貨ウォレットにある資産を決済に利用し、グローバルで数百万以上のオンライン店舗で消費できるようにする。店舗側は現金で受け取ることができる。
報道によると、PayPalのDan Schulman CEOは、「PayPalとしては初めて、ユーザーがPayPalウォレットにある仮想通貨をクレジットカードやデビットカード同様に使えるようになった」とコメント、「世界の多くのオンライン店舗で利用できるのは、単なる売買を超えた『正当な資金源』となる重要なターニングポイントだ」とコメントした。
同社は昨年10月に、米国で仮想通貨の売買サービスを始め、今年の2月よりそのサービスをイギリスに展開した経緯がある。
Paypalに関するロイターの報道を受け、ビットコインが高騰。一時、日本円建で650万円に達した。
前日には決済企業大手のVisaがイーサリアム(ETH)チェーン基盤のステーブルコイン(USDC)の決済利用を開始する方針を発表したことなどが材料視され、イーサリアムの騰落率は前日比一時8%高を超えた。ビットコインなどのマーケットも連れ高し、買い優勢の相場環境となっていた。