はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用 WebX
CoinPostで今最も読まれています

リップル裁判に進展 略式判決の申立書が提出、今後のスケジュールで双方合意

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

早期解決に向け前進

暗号資産(仮想通貨)XRPの有価証券問題をめぐる裁判で、リップル社と米証券取引委員会(SEC)は13日、ニューヨークの連邦地方裁判所に略式判決の申し立てを行った。略式判決のプロセス開始は、2020年12月に始まったこの訴訟を早期解決に導くための、重要な局面だと捉えられている。

略式裁判とは、検察官の請求によって裁判を行わずに、書面のみで審理を行う非公開の裁判手続きのこと。

米国の一般弁護士James Filan氏によると、リップル社とSECは、略式判決を支持する覚書とともに、封印された申立書と証拠書類を提出。申し立てに関する書類の要約版が19日に、両当事者が要求する仮の修正を経て、一般に公開される予定だ。

略式判決の申し立てに先立ち、裁判所は、両当事者から提出された、関連書類の機密情報削除に関する共同提案を承認している。SECとリップル社は、証人の身元情報を公開するかどうかで意見が対立していたが、最終的に妥協点を見出したようだ。

共同提案では、暫定的に封印された書類を双方が提出後に、未公開とする情報について両当事者が協議する期間が設けられている。協議後、SECとリップル社は、修正した公開版(要約)を作成することが求められている。また、9月から12月までの書類提出に関するスケジュールも設定された。

関連:リップル裁判 ヒンマン氏のイーサリアム発言関連資料を非公開とするSECの申し立てを却下

リップル社とは

リップル社は、仮想通貨XRPを発行している企業。銀行向けのブロックチェーンベースのシステムを開発しており、XRPは通貨と通貨の橋渡しとなるブリッジ通貨を目指している。Garlinghouse CEOおよび共同創設者のChris Larsen氏は、XRPを未登録証券として販売したとして、2020年12月に米証券取引委員会(SEC)に提訴された。

▶️仮想通貨用語集

今後のスケジュール

裁判所が承認した略式判決のスケジュールは、以下の通り。

  • 9月13日:略式判決のための全ての資料を封印して提出
  • 9月15日:準備書面にて双方が求める削除事項を確認する会合・協議
  • 9月19日:協議で要求された仮修正を行った公開版の書類を提出(一般公開)
  • 10月18日:異議申し立てに関する全ての資料を封印して提出
  • 10月20日:異議申し立て資料に対する修正要求を確認する会合
  • 10月24日:協議で要求された仮修正を行った公開版の書類を提出(一般公開)
  • 11月15日:略式裁判の答弁書を封印して提出
  • 11月17日:答弁書に対する修正要求を確認する会合
  • 12月9日:申し立てを総括する全ての資料を提出。修正案も同時に提出。
  • 12月22日:総括された申し立てに対する反対意見の提出。

このスケジュールで、まず注目されるのが9月19日だ。リップル裁判に関する多くの資料が、修正されている部分があるとはいえ、一般に公開されるためだ。仮想通貨業界が注目するリップル裁判の略式判決の申し立てを、実際に閲覧できることを歓迎する声が上がっている。

Jeremy Hogan弁護士は9月19日が、リップル社とSECがどのような「手札」を持っているのか一般に公開される「最終決戦」と形容した。

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
11/19 水曜日
13:55
ブラジル、仮想通貨のクロスボーダー決済に課税検討 規制強化で抜け穴封じ=報道
ブラジル政府が仮想通貨を利用したクロスボーダー決済への課税を検討している。中央銀行は2026年2月から新規制を施行し、ステーブルコインを含む国際送金を外為取引として扱う方針だが、税収漏れ対策として金融取引税(IOF)の対象とする案が浮上している。
13:35
サークルが「xリザーブ」発表、USDC担保型ステーブルコインを展開可能に
サークルがブロックチェーン間でUSDC担保型ステーブルコインを展開可能にする相互運用インフラ「xリザーブ」を発表した。
13:15
米SEC、2026年度検査で仮想通貨監視を重点項目から削除 規制緩和加速
米SECが2026年度の検査優先事項から仮想通貨監視を除外。トランプ政権下で規制姿勢が執行重視から対話重視に転換。コインベースやリップルとの訴訟解決など、業界への軟化姿勢が鮮明に。
11:35
イーサリアム財団、レイヤー2を単一チェーンのように操作できる「相互運用レイヤー」構想
仮想通貨イーサリアムの財団が複数のL2を単一チェーンのように操作できる相互運用レイヤー(EIL)の構想を解説。現在開発中のEILへの参加を呼びかけている。
10:50
コインベース上のモナドICO、開始23分で65億円弱調達も販売ペース鈍化
コインベースで開始されたモナド(Monad)のトークンセールは、開始23分で64.5億円を調達したが、その後失速。高いFDV評価額やVC比率の高さが投資家の慎重姿勢を招いたとみられる。
10:33
全米初のビットコイン担保地方債、米ニューハンプシャー州が承認
ニューハンプシャー州が全米初のビットコイン担保地方債を承認した。1億ドル規模の債券でデジタル資産が140兆ドル規模の世界債券市場に参入する道を開く可能性が出た。
10:00
ハイパーリキッド・ストラテジーズ、ナスダック上場に向けた合併が延期に
ソネット・バイオセラピューティクスらの合併によるハイパーリキッド財務企業の上場が延期された。株主投票の賛成票が必要数に達していない形だ。
09:45
ビットコインとイーサリアムの現物ETF、資金流出が継続
仮想通貨ビットコインとイーサリアムの現物ETFは、資金が純流出する日が継続している。この点について、ソラナやXRPなどのETFに資金が循環している可能性が指摘された。
08:50
テザー、ビットコイン担保融資企業レドンに戦略投資
テザーがビットコイン担保融資のリード企業Lednに戦略的投資を実施した。Lednは設立以来28億ドル超の融資を実行し、2025年だけで10億ドル超と見込まれている。
08:00
GMOトラスト、Japan Smart Chainと提携し日本法準拠ステーブルコイン発行を検討
GMOトラストがJapan Smart Chainと提携 AltXリサーチは18日、日本向けレイヤー1ブロックチェーン「Japan Smart Chain(JSC)」において、…
07:15
資産運用大手6社、日本での仮想通貨投資信託の提供を検討
資産運用大手6社が、日本での仮想通貨投資信託の開発を検討していることがわかった。米国でビットコインの現物ETFが認可されたこともあり、日本でも仮想通貨投資信託の誕生に期待する声は多い。
07:05
クラーケンがシタデルから2億ドル調達し企業価値200億ドルに、IPO前に資金基盤強化か=報道
クラーケンがシタデル・セキュリティーズから2億ドルの戦略的投資を確保し企業価値200億ドルと評価された。9月の6億ドル調達に続きIPO前に資金基盤を強化している。
06:35
米通貨監督庁、銀行に「ガス代支払い用」の暗号資産保有を承認
米財務省通貨監督庁が国法銀行によるブロックチェーンネットワーク手数料支払いのための仮想通貨保有を正式承認した。トランプ政権下で仮想通貨に対する規制姿勢が転換している。
06:20
サイファーパンクが28億円相当のジーキャッシュを追加購入、保有量は総供給量の約1.43%に
ウィンクルボス兄弟率いるサイファーパンクが2万9869ZECを追加購入。保有総額は23万3644ZECとなり、総供給量の1.43%を保有している。
06:05
ビットコインの調整終了を予測、年末に向けた上昇がベースシナリオ=スタンダードチャータード銀
スタンダードチャータード銀行のアナリストが仮想通貨ビットコインの調整終了を予測した。複数の市場指標が極端な水準にリセットされ、年末に向けた上昇がベースシナリオだと話した。
通貨データ
グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧