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「仮想通貨企業は有価証券は提供していない」米議員、SEC委員長に書簡を送付

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

SECの仮想通貨規制を批判

米下院金融サービス委員会のPatrick McHenry委員長(共和党)は18日、米証券取引委員会(SEC)のGary Gensler委員長宛に書簡を送付したことを発表した。

この書簡はMcHenry氏の主導のもと、下院金融サービス委員会に所属する共和党の全議員の意見として送付。議員は、暗号資産(仮想通貨)などのデジタル資産に対するSECの規制措置を批判しており、Gensler氏に議会と協業するように促している。そして、イノベーションと投資家保護の双方を促進するため、デジタル資産の規制ルールを明確にするよう求めた。

現地時間18日にGensler氏は下院金融サービス委員会の公聴会に出席する予定になっていたが、その前に今回の書簡を送付。Gensler氏は実行可能なプロセスを提供せずに、デジタル資産の取引プラットフォームに事業登録を強制していると非難している。

そして、SECの規制の枠組みは、デジタル資産の技術に適合しておらず、適用できないと考えていると指摘。その理由は「デジタル資産企業の活動には、有価証券の提供が含まれていないからだ」と主張した。

他にも、どのデジタル資産が有価証券に該当するのかも明確ではないと指摘。そして、デジタル資産企業が事業登録が行っていないことに対する責任は、SEC自身にあるとした。SECのアプローチは、新技術の恩恵を妨げ、消費者や投資家、経済にまで悪影響を及ぼすとも主張している。

今回の書簡には、29名の議員が署名。最後は「今回の重大な問題について議論を続けていくことを楽しみにしている」と結んだ。

SECとは

「Securities and Exchange Commission」の略で、株や債券などの証券の取引を監督する米国の政府機関のこと。公正な取引の確保と投資家保護等を目的としている。

▶️仮想通貨用語集

Gensler氏の主張

一方でGensler氏はこれまで、仮想通貨の規制は明確であると主張。仮想通貨の大半は有価証券に該当するとし、証券法が定められているため、すでに仮想通貨の規制は明確だとの見解を示してきた。

今回の公聴会では、McHenry委員長はGensler氏にイーサリアム(ETH)の証券性の有無について質問したが、Gensler氏は明確な解答を避けていた。

関連米SECゲンスラー委員長、議会証言で仮想通貨に言及 証券法に関する質問にも回答

最近SECはこの見解に準じて、規制の執行措置を加速。17日には、事業登録せずに米投資家にも有価証券の取引・仲介・清算サービスを提供したとして、仮想通貨取引所Bittrexを告訴したと発表した。

関連米SEC、仮想通貨取引所Bittrexを提訴 6銘柄の証券性を主張

この発表では例として6銘柄の有価証券性を主張。ゲンスラー委員長は「この訴訟で再度、仮想通貨市場は規制の明確さが不足しているのではなく、コンプライアンスの遵守が不足しているということが明らかになった」とコメントしている。

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